説明不足

政治漫談
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ここでいう「説明不足」とはサクラがーとかそういう話ではなく、新型コロナでの政府対応の話。

必要なのは誰にでもわかりやすい説明

戦力の逐次投入

新型コロナでの政府対応は、マスクにしろ休業補償にしろ個別にバラバラと出すので、その都度「~~が漏れてる」「~~はどうするの?」という”欠点”だけが目についてしまう。

だから揚げ足取りが得意なマスコミに対してまったく効き目がない。マスコミが揚げ足取りできてるようだと、とうていマスクやトイレットペーパーを買い占めるような(無知、一部は確信犯な)一般国民にまで広めることはできない。

逐次投入するから逐次撃破されてしまう。かつての大戦での失敗がそのまま繰り返されている。

やるべきことは、イオン東雲店がやったわかりやすい物量作戦だ。

これだけ並べれば買い占める気すら起きないし、いつでも買えるという安心感を与えることができる。この店では「お一人様10点まで」だったが、恐らく買う人はほとんど居なかっただろうと思われる。例えばこれをバックヤードに溜め込んで都度出していく方法だと、これだけあったとしてもあっという間に売り切れただろう。しかし全部(圧倒的物量)を見せることで「いつでも買えそうだ」という安心感が生まれ、買い占め・買い走りは起きなくなる。

全世界でパニックになっている現在、必要なのはこの「安心感」であることは間違いない。何かが不足していると感じれば(それが事実でなくとも)人々は不安感を抱いてしまう。不安感を抱かせてはいけないし、安心感を与えなければならない。

今までの流れ

たとえばマスクを例に日本政府が行ってきたことを確認してみる。

政府は、以前からマスク増産指示を出した上で、医療関係機関(1,500万枚+1,500万枚)や最初に感染爆発しかけた北海道(420万枚)、高齢者施設、障害者施設や小中学校への配付を行ってきている。

でもみんなそんなことは忘れてる。なぜかといえば自分に直接関係なかったから。なお布製マスクの増産指示も2月頃にちょろっとニュースで流れていた。

政府としてはこうした施策を行ってきた上で、次に布製マスクの確保が行えそうな目処がついたので、全戸配布(日本郵便の「タウンプラス」)で2枚ずつ配布するという施策を発表した。

ご指定いただいた地域の配達可能なすべての箇所に荷物をお届けするタウンプラス。
新規顧客獲得やエリアを絞ったアプローチに最適です。DMやチラシとは違うユニークな媒体として来店促進や販売促進にお役立てください。

世帯人数が4人ならどうするの?という話は、順番に見ていれば小中学校は配布対象だとわかるが、逐次投入ですべてを批判してきた(つもりの)マスコミや左の方々にとって見れば、そうは見えない。それも理解できなくはない。この1週間程度、「お肉券」「お魚券」など自民党族議員の跳梁跋扈が話題となって人々を失意の底に陥れた後にマスク2枚だったため、普通に発狂するのも無理はない。※上記タウンプラスでの配付を前提とすれば、世帯人数などによる対応(枚数)変更は恐らく無理。

しかしこうやって、マスクに関する経緯を軽く見るだけでも、「ああそういえばそういうニュースを見た気がする」という人も多いだろう。しかし逐次投入であり、都度反論・反感を買ってきた経緯がある。

政府としては「急ぎ、できることからなんでもやる」という姿勢なのだろうが、それが空振りに近い状態になってしまっている。要するにアピール不足、アピールの方法が悪いのだ。※もちろんすべての施策が正しく完璧なわけではない。遅いし穴がありすぎる。このご時世に族議員の暗躍など恥ずべき事態だと思う。この族議員連中の名前を把握しておいて騒動後に発表するのがマスコミの役目だろうと思う。

なお「布マスクはWHOが否定している」というフェイクニュースも頻繁に流れており野党議員までそれを信じているが、あれは主に医療従事者向けの説明である。Advice on the use of masks in the community, during home care and in healthcare settings in the context of the novel coronavirus (COVID-19) outbreak

もちろん感染者に接触する医療従事者は、布マスクでも一般向け不織布マスクでもなく、N95規格をクリアしたN95マスクでなければならない。
そもそもWHOは、一般人向けでもマスク(不織布・布を問わず)の効果を認めていない。WHOはその点ではまったく信用できない。飛沫云々、ウイルスはすり抜ける云々の話以前に、「無意識下に指で口元を触る」という感染ルートを阻害することができるという点だけでもマスクには意味がある。

やるべきこと

政府がやるべきことは、今回の新型コロナで行っている施策を、都度、毎回、報道発表時に全体像と今回の対応部分をパネルなどでわかりやすく発表すること。

その全体像において、「今回はココをやります。」「今回の発表はこの部分です。」というのを、繰り返し繰り返し毎回出さないといけない。そうでないと都度批判されて終わるから。加えて内閣府アカウントなどでSNSに画像つきで発信し、拡散しやすいようにする必要もある。パネルは見出しだけでよく、詳細は内閣府のHPなどから各省庁の手続きページなどに飛ばすのでも良い。

そうすれば、ワイドショーなどでもそのパネル(つまりは全体像)に触れざるを得なくなってしまうので、SNSなど見ていない国民の目に触れる機会も増える。そうすれば「政府は何もしてくれない。出てきたのはマスク2枚だけ」という印象を少しはマシにすることができるのではないかと思う。

小池知事の施策が、すべて正しく、問題に対して網羅できているとはとても思わないが、少なくとも映像付きで流れるインパクトはある。そこはさすがにマスコミ出身者だと言わざるを得ず、手法は真似すべきだと思う。

いずれにせよ政府は、マスコミを通じて発信するという思い込みを捨て、直接国民に触れやすい形で情報発信を行っていくべきだろう。

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