「Cities: Skylines II」のパッケージ種類やDLCについて、どれを買えば良いのかという記事です。
更新履歴:
- 2024年11月27日:12月3日発売予定のCCP2本+ラジオステーションについて追記・修正
- 2024年11月12日:リージョンパックについて追記
Cities Skylines II(シティーズスカイライン2)とは何か?
「Cities Skylines II(CS2)」はコロッサル・オーダー社が開発し、パラドックス・インタラクティブ社を通じて全世界で販売されている都市建設シミュレーションゲームです。
本来は町作りがメインなはずですが、優れたアセットクリエイターやModクリエイターが数多く揃っていたことから、むしろ景観シミュレーターとしての側面が高く評価されていた前作Cities Skylinesの続編です。
いつ発売なのか?
「Cities Skylines II(CS2)」は、日本時間では2023年10月25日(水曜)1時に発売されました。
ゲーム本体のパッケージ種類
「Cities: Skylines II」は、発売時には下記のパッケージが販売される予定です。
「販売ルート」、「パッケージ種類」の順で見ていきましょう。
販売ルート別
「Cities: Skylines II」は各種販売ルートを通じて提供されます。まずこの販売ルートを確認しておきましょう。
※コンソール版(Xbox版およびPlayStation5版)は2024年10月以降に発売が延期されました。その後も延期され、発売時期が見通せない状況になっています。
ダウンロード版
いわゆるキーコードを買うことでダウンロード及び実行が可能になるタイプです。最近のPCゲームでは主流の販売方法です。
- Steamストア(Windows版のみ):Steam で Cities: Skylines II を購入
- Microsoftストア:Cities Skylines II – Ultimate Edition (PC) を購入 | Xbox
- Xboxストア:Cities: Skylines II – PC Edition を購入 | Xbox
物理パッケージ版
- 物理パッケージ:日本国内ストアでの扱いはよくわかりません。ダウンロード版との違いは、提供媒体が異なり別途物理特典がつくかどうかくらいで、インストールしてしまえば違いは無いものと思われます。結局はDVDディスクにインストーラーが入っていて、ゲーム本体は恐らくParadoxサーバーからインストール(あるいはパッチダウンロード)されるものと思われます。
最近のパラドゲーの習いで、たとえSteamランチャーから起動した場合でも一度Paradoxランチャーが起動され、その後にゲーム本体が起動する仕組みとなっています。この段階でパッチがあたるものと思われます。
その他月額プラン
いわゆるクラウドゲーミング系のサービスでプレイするという手段も公式に用意されています。
- PC Game Pass:月額850円(Coming Soon to Game Pass: Cities: Skylines II, Dead Space, Jusant, Mineko’s Night Market, and More – Xbox Wire)
- GeForce Now:Softbankまたはau(GFN Thursday: 60 Games on GeForce NOW in Oct | NVIDIA Blog)
クラウドゲーミング系のサービスでは一部コードModが利用できないなどの問題点があります。
まとめ
いろんな販売ルートがあるためどのストアで購入するかも悩むポイントですが、発売1年になろうとする時点でもやはりParadox Modsが主流となっています。どの販売ルートを使っても問題はなさそうだと言うことができます。
パッケージ種類
続いてはパッケージ種類について見ていきます。以下の説明は、主にダウンロード版および物理パッケージ版のパッケージ内容になります。※クラウドゲーミング版は正直どこまでMODサポートがあるのかよくわからない。
パッケージ内容は2種類用意されています。順番に見ていきましょう。
- 1.通常版
- 2.Ultimate Edition(エキスパンションパス同梱版)
1.通常版
「通常版」はベースゲームのみの単純な販売形式で、こちらを購入するとベースゲーム本体がプレイできます。ゲーム本体部分の機能的には次の「Ultimate Edition」と変わるところはなく、「Expansion Pass」が付くかどうかが異なります。
「Paradox Mods」で公開されるいわゆるModも通常版で利用可能です。※コードModについてはPC版限定
2023年10月25日以降の新販売価格は6,990円(発売前元値に対して129.68%)
2.Ultimate Edition
上記通常版に「Expansion Pass」が付いているのがUltimate Editionです。ごちゃごちゃ良くわからんけど「Cities:Skylines」では金に糸目は付けないからとにかく全部くれって人はこっちが良いでしょう。
細かくは、ベースゲーム(通常版)に加えて、クリエイターパックと呼ばれる追加アセット(追加のゾーニング建物含む)、追加のラジオステーションなどが含まれることになります。また大きなものではDLCと呼ばれるベースゲームに機能追加される別売りのコンテンツ「Bridges And Ports」も含まれます。
2024年8月ごろのUltimateEditionの内容
ではこの「Expansion Pass」の中身は何かというと次の内容が含まれています。
リリース済(予定が立ったもの含む)
- インスタントアンロック「SanFrancisco Set」2023 Oct:※1
- アセットパック「Beach Properties」:2024年4月リリース。ベースゲーム組入
- コンテンツクリエイターパック「Urban Promenades」:※2 2024年12月3日リリース
- コンテンツクリエイターパック「Modern Architecture」:※2 2024年12月3日リリース
- ラジオステーション「Soft Rock Radio」:※2 2024年12月3日リリース
遅延しているもの(詳細日時予定が立っていないもの)
- DLC「Bridges And Ports」Q2 2024:※2 最初に発売が予定されているDLC → Q4 2024に変更
- ラジオステーション「Deluxe Relux Station」Q4 2023:※2 ※Q1 2024に後ろ倒し
- ラジオステーション「Cold Wave Channel」Q2 2024:※2
- 3つの新しいクリエイター パックと 3つの新しいラジオ ステーション ※3 ※2024年4月に補償として追加されたもの
※1:これは個別販売が予定されていないが、後日発売の「Expansion Pass」に含まれる予定
※2:恐らく、本体リリース後に個別販売されるはず
※3:追加補償分(39.99ドル分とされている)
要するに他のゲームで言うシーズンパス的な内容が一緒になったもので、最初のDLCももちろん買うしラジオステーション(ゲーム内BGM的なもの)も全部欲しいという人向け。
なお「Expansion Pass」が販売されており、通常版ユーザーがそれを購入することで「Ultimate Edition」と同じ権利を入手することもできます。つまり発売時に予約することでしか入手できない下記「予約特典」を除けば、「SanFrancisco Set」を入手する手段は残されています。
2023年10月25日以降の新販売価格は11,990円(元値に対して123.73%)
ごちゃごちゃ書いてますが、ストアと時期によっては通常版よりも安く販売されているケースもあると聞きます。その場合には通常版ではなく、この「Ultimate Edition」と買ったほうがお得なのは言うまでもありません。
特殊な特典類など
リージョンパック
元々は発売前に予告されていたもの。2024年11月より順次公開され始めました。
ベースゲームを所有しているプレイヤーが、無料で使うことができるアセットパック。地域別に出されている建物を中心としたアセットパックで、プレイヤーは1本でも全部でも好みにより選択して使うことができます。
リージョンパックの概要や利用方法など詳細については別記事「リージョンパックの利用方法」にまとめました。
インスタントアンロック「SanFrancisco Set」
サンフランシスコをテーマにしたセットが街に陽気な気分をもたらします。マッスルカーのガレージ建物、マッスルカーモデル5種、警察車両で、活気ある海辺の街を演出しましょう。セットには、街を象徴するゴールデンゲートブリッジと、そしてもちろんサンフランシスコのマップが含まれています。
サンフランシスコをテーマとしたアセットパック+マップです。これはあくまで「Ultimate Edition」の購入特典です。
※「インスタントアンロック」と書かれているため、掲示板などでは「Ultimate Editionを買わなくてもゲーム内でアンロックすれば手に入る」という記述を見ますが、公式サイトではあくまでUltimate Editionに含まれる「Expansion Pass」特典のひとつだと書かれていますし、その通り通常版だけではいくらゲームを進めても入手できません。下記の予約特典「LANDMARK BUILDINGS」の表でも通常版に入っていないことが確認できます。恐らく「Expansion Pass」だけど来年とかではなくリリース日にすぐに入手できるという意味でインスタントアンロックとしたのではないかと思われます。
公式ツイッターでも下記のように返答をしていました。どうしても欲しい場合は「Ultimate Edition」を買うか、あるいは別売りの「Expansion Pass」を購入する必要があります。
サンフランシスコ パックの料金はいくらですか?:サンフランシスコ セットは、エキスパンションパスの購入特典です。 個別に提供する予定はありませんが、最初の拡張が販売されると、拡張パスを購入してボーナスを受け取ることができます。
アセットパック「Beach Properties」
※結果的にベースゲームへの組入れが行われた。通常版でも無料で利用が可能。
BEACH プロパティ アセット パックとモッディング ウェーブレット パッチの発表 | Paradox インタラクティブ フォーラム
70の新規アセットが含まれており、詳細は下記。
- 北米の3階建て住宅10棟(30アセット) ※各5レベルだが外見変化は3種のみ
- ヨーロッパの3階建て住宅10棟(30アセット) ※各5レベルだが外見変化は3種のみ
- 6つの特徴的な建物(ユニークビルディング)
- 4種類の樹木(ヤシ4種)
新ゾーニング「ウォーターフロント」:
- ウォーターフロント(WaterFront)の建物に特化した新しい住宅ゾーニングが追加される。ウォーターフロントに特化した建物(上記北米/ヨーロッパ各10棟)がニョキニョキ生えてくるようになる。※マイルストーン0、北米、欧州両方のテーマに対応
予約特典「LANDMARK BUILDINGS」(本体発売前予約購入のみ)
※「公園・レクリエーション」の「ランドマーク」に表示されるランドマークビル9種(10種並んでいるが、選択している「噴水広場」は後述するCS1トレジャーハント報酬。
通常版あるいはUltimate Editionのいずれかを発売前に予約購入した場合、予約特典「LANDMARK BUILDINGS」を入手することが出来ました。
※わかりやすい表示のためParadoxストアを引用していますが、Steamでももちろん適用されます。
この内容は何かというと、世界各地のランドマーク的な建物9種類および、タンペレマップが収められたパッケージです。タンペレは開発元コロッサルオーダー社があるフィンランドの地名です。
The landmark buildings include the London Eye, Notre Dame, National Gallery, Grand Hotel, Botanical Garden, Näsinneula, Xi’an Bell Tower, Sungnye, and National Diet.
(意訳)ランドマークとなる建物には、ロンドンアイ(観覧車)、ノートルダム大聖堂、(ロンドン)ナショナルギャラリー、グランドホテル、植物園(イギリスキューガーデン)、ナシンネウラ・タワー、西安鐘楼(中国)、南大門(韓国)、国会議事堂(日本)などがあります。
これについては後日単独で提供される予定は無いとのことです。
予約特典は後日入手可能になりますか?:予約特典を単独で提供する予定はありません。 これらは、ゲームを予約した人全員への特別な報酬として意図されています。
※前作「Cities: Skylines」では、当時の予約特典がかなり後にゲーム内で配布されたという記述を見たことがありますが、今作でどうなるかは現時点では誰にもわかりません。
実際にどんな見た目とサイズ感なの?という方は、公式放送で出てきた映像を確認してください。https://www.youtube.com/live/ykop15KBndc?feature=shared&t=6912
※「LANDMARKS」というカテゴリに9種類の建物が入っており、それを順番に平地に建てては壊しということを行っています。
「Expansion Pass」
2024年3月26日にこっそりという何のアナウンスもなく発表(Steam:Cities: Skylines II – Expansion Pass: Waterfronts)されました。
それによれば、18%オフの表示で6,798円です。
Cities: Skylines II- Expansion Pass: Waterfrontsには、San Francisco Set、Beach Properties Asset Pack(2024年第1四半期)、コンテンツクリエーターパック2点(2024年第2四半期)、Bridges & Ports Expansion(2024年第4四半期)が含まれ、3つのラジオ局が各リリースに付属します(2024年第1・第2・第4四半期)。
詳細は上記UltimateEditionの記事を参照してほしいのですが、改めてストアに表示されているパッケージ内容は下記になります。要するに通常版購入者が、(予約特典を除き)「Ultimate Edition」と同じ権利を得られるということです。
- San Francisco Set
- Expansion Pass: Waterfrontsの購入限定特典 ※入れ子みたいに「権利」も付いていますが現時点では表示されているものが全てだと思います
- Beach Properties Asset Pack
- コンテンツクリエーターパック2点(Urban Promenades | Modern Architecture):2024年12月3日
- Bridges & Ports Expansion ※未発売
- ラジオ局3種
※2024年3月26日時点のスクリーンショット
Emails from Paradox Interactive購読特典「中世の城」
Paradox Interactiveからのメールを購読していると貰える特典観光名所アセット。
- 「Paradox Account」にアカウントを作成し、Paradox Interactiveからのメールを受信する設定を行う ※個人情報はメールアドレスくらい
Emails from Paradox Interactive Receive personalized emails about new game announcements, upcoming releases, sales, exclusive offers and more, based on your gaming preferences.
- (Steamなど)ゲーム本体(「Cities: Skylines II」)へのログインアカウントと連携またはParadoxでログインする
※この時に(マップをロードし終わった)ゲーム本体のESCを押した一時停止状態ではなく、起動直後のメインメニュー画面で行うこと。もし既にマップロードしてしまっていた場合は、再起動直後の起動メニューで行うこと - ゲームのメニュー画面(の右側)に「PARADOXアカウント」および「メールアドレスを伏せたもの」、「ログアウト」などと表示されていればOK
以上の条件が揃えば与えられる。
成功していると、「公園・レクリエーション」の「観光名所」タブに、「中世の城」というアセットが追加されている。
※マップ内で使うには、開発ツリーの「公園・レクリエーション」ツリーで最後の「観光名所」までアンロックする必要がある。
CS1トレジャーハント報酬:Colossal Orderラッピングバスなど
(「Cities: Skylines II」発表を記念して)前作「Cities: Skylines」のパッチ1.17.1で実装されたトレジャーハント(Treasure Hunt unique buildings)のアセット群を建設して読み取れる暗号(「chirperisback」)をParadoxサイト(The Countdown Treasure Hunt – Cities: Skylines II – Paradox Interactive)にログインした状態で入力するとCO(Colossal Order)ラッピングバスなどが入手できます(した)。
報酬は、Cities: Skylines II の Colossal Order & Paradox Interactive からの「小さな贈り物」です。 フォーラムへの返信の中で、「CO_Avanya」は、「Cities: Skylines で宝探しを完了している場合は、CO ブランドの車両から選ぶことができます。」と述べています。
- COバス
- CO電気バス
- CO旅客機
- COトラム
※ページでは「噴水広場」もみたいな記述がありますが、これについては次項で説明します。
※あくまで個人的な意見ですが、特にラッピング車両についてはCS1をプレイしていた方ならともかくとして、CS2からプレイを始める方がわざわざ前作を購入してまでそろえるようなアセットではないんじゃないかと思います。またいつまで入力が有効なのかもわかりません。
CS1トレジャーハント報酬:噴水広場
これも上記トレジャーハントの報酬のひとつ。これを実行して秘密の暗号をParadox公式のページで入力していると受け取ることができる(できた?)。
※「公園・レクリエーション」の「ランドマーク」に表示されるランドマークビル9種(10種並んでいるが、選択しているのが「噴水広場」。
DLC(ダンロードコンテンツ)
英語ではDownloadable content(s)(ダウンローダブルコンテンツ)と呼ばれる、いわゆる追加拡張パックのことです。日本語では略称英語読みで「ディーエルシー」などと呼ばれているかと思われます。
DLCとは、いわゆる洋物ゲーム界隈では「オプションコンテンツ(拡張パック)的な有料の追加パッケージ」だと思えばよいでしょう。Cities SkylinesシリーズでもいくつかのDLCが出ており、本体(ベースゲーム)とは別にパッケージを購入するとその内容がコンテンツとして追加されます。
※国内の某野望ゲームで言えば「パワーアップキット」的なものです。あれほど大掛かりではありませんが、購入することで本体ゲームに対して機能拡張(新たな交通手段や新たな産業など)や建物/乗物アセットの追加などが行われます。追加された建物や乗物は、普通にゲーム内で本来あるものと同様に使うことができるようになります。例えば建物であれば建設メニューに登場したり、乗物であれば特に指定しなくても出てきたり、あるいは路線ごとの列車種類を選択することで登場させることが出来ます。
前作「Cities: Skylines」では、建物や車両、小道具のほか、新しい交通手段や新しい都市サービスなどが導入され、ゲーム本体を拡張させる内容となっていました。またラジオステーションを追加するものもあります。
Cities Skylinesシリーズの場合は少し特殊で、クリエイターが製作して公開するアセットModなどにおいてもこのDLCを必要とするものが一部あるということです。アセットの説明画面で「DLC○○が必要です」などとなっているのがそれです(2024年末時点ではゲーム本体にアセットインポート機能がないため存在しませんが、それが公開されれば間違いなく出てくると思われます)。
その場合は、何かの建物の一部を再利用していると考えればよいでしょう。この種の依存関係のあるものを依存対象(例えばDLC)が欠けた状態で無理やり読み込むと、表示されなかったり(または白い四角い箱になったり)、あるいはアセットの一部が欠けた状態で表示されたりすることがあります。
※なお次に出てくる「CCP(コンテンツクリエイターパック)」というのも似たような存在ですが、DLCを建物アセットに限定したものだと思えば良いでしょう。DLCが開発元コロッサル・オーダー社による製作コンテンツだとすると、CCPは販売元パラドックス・インタラクティブ社がクリエイターに依頼してアセットを調達し、それをパラドックス・インタラクティブ社が販売する形式を取っています(実際には調整作業などでColossal Order社も関わっているようです)。
DLC「Bridges And Ports」
2024年の第2四半期(4~6月)の発売が予定されている第一弾のDLC「Bridges And Ports」。
※これは「Ultimate Edition」に同梱されているもので、「Ultimate Edition」あるいは「Expansion Pass」を所持している場合、発売されると自動的にダウンロードされます。
新拡張セット「Bridges & Ports」で、海岸にさらなる活気が生まれます!この新たなセットがあれば、街に活気ある港を作り、跳ね橋や灯台などの美しい新たな装飾を加えることができます。100種以上の新アセットと新しく追加される海運産業で、ウォーターフロントの風景を拡張し、楽しく新しい方法で街同士をつなげましょう。
現在の所、公式の簡単な案内しか出ておらず、詳細な内容は不明です。
価格発表
2024年3月26日に発売された「Expansion Pass」に含まれており、価格は2,690円だと判明しています。
発売延期(2025年第1四半期予定)
2024年4月18日のBeach Propertiesのベースゲームへの組入れおよび返金対応の発表に伴い、DLC「Bridges And Ports」のリリース時期は2025年第1四半期に延期されることが発表された。
CCP(コンテンツクリエイターパック)
英語では「Content Creator Pack」(コンテンツクリエイターパック)。CCP。「Creator Pack」のみの表記もされている。
開発元であるコロッサル・オーダー社が、著名なアセットクリエイターに発注する形で開発し、それがパラドックス・インタラクティブ社を通じて販売されるアセットパックです。アセットとは主に建物や車両、小道具などを指し、特定のテーマに沿った内容がセットで提供されます。
上で説明した「DLC」に似たような存在ですが、DLCを建物/乗物アセットに限定したものだと思えば良いでしょう。価格もDLCに比べるとやや安く設定されています。
CCP「Urban Promenades」
2024年12月3日に発売されたCCP。価格は1070円。
Steam:Cities: Skylines II – Creator Pack: Urban Promenades
21種のサービスビルが含まれています。
- 市民サービスセンター
- 近代美術館
- グランドシティプラザ
- 近代的な電気通信ビル
- コミュニティ小学校
- モダンハイスクール
- モダンコミュニティカレッジ
- 現代大学
- 現代工科大学
- コミュニティ消防署
- 地域消防署
- 現代医療クリニック
- 近代的な病院
- コミュニティシティパーク
- 現代の警察署
- 近代的な市庁舎
- ローカルバスステーション
- 近代的な地下鉄駅
- 近代的な地下鉄駅
- 中央駅
- ローカル鉄道駅
公式Wiki情報(英語):Modern Architecture – Cities Skylines 2 Wiki
CCP「Modern Architecture」
2024年12月3日に発売されたCCP。価格は1070円。
Steam:Cities: Skylines II – Creator Pack: Modern Architecture
こちらには60種の混合住宅ゾーンアセット、5種のサービスビルが含まれています。
- 都市部小学校
- 都市高等学校
- 都市医療センター
- 都市警察本部
- 都市消防署
公式Wiki情報(英語):Urban Promenades – Cities Skylines 2 Wiki
追加の3種CCP(UltimateEdition補償分)
2024年4月18日の「Beach Properties」ベースゲーム組入れおよび返金対応発表時に、UltimateEdition購入者については返金対応が難しいため、代替補償として3つのCCPおよび3つのラジオステーション合わせて合計約 39.99 ドルの付加価値を追加し、2024年第4四半期のリリース予定が発表された。
2024年4月18日時点で、この3つのCCPの内容は未発表となっている。
「Cities: Skylines II」のゲーム全般でのFAQ的なもの
Mac版/Linux版は?
- 公式回答「残念ながら、Mac が Cities: Skylines II でサポートされるかどうかについて明確な答えはありません。 現時点でわかっているのは、すでに発表されたプラットフォームをサポートしており、他のプラットフォームへの扉を閉めるつもりはないということです。」
※何度も繰り返されているテンプレ回答で、現時点で公表されていない環境への対応予定については全部これが回答されるようである。現時点ではせっついても何も出てこないと思われる。
コンソール(PS5/Xbox)版は?
- 残念ながら「2024年春」への発売延期が発表された。現時点で具体的な発売時期のアナウンスはなし。
オンラインマルチは?
- 他人との協業または対戦的な機能は無い。と何度も明言されています。
- CS2発表後のかなり初期に「マルチプレイヤー対戦の機能を追加するには信じられないほどの開発期間とリソースが必要であり、私達COが目指しているコアプレイヤーエクスペリエンスが妨げられると考えています。」と回答しています。
- これは根本設計に関わる機能ですので、今さらいくらごねても入ることはほぼほぼ無いと思われます(いわばゲーム本体の作り直しに近い)。しかもフォーラムなどでの反応は、(当然といえば当然ですが)概ねオンラインマルチは不要との考えの人が多いようです。
- オンラインマルチによる同時刻同タイミングでの協力/妨害プレイ的なものは出来ない。外部接続で他人の都市と接続(輸入・輸出など)できないのか?という質問・要望も多く出されていますが、無理です。いわゆるオンラインマルチではなく、ソロプレイでの都市シミュレーションの範囲内で外部接続を追加出来るようになっているだけであり、接続先はあくまで同じPC/コンソール機内部でのコンピューターが制御する仮想都市に過ぎません。その接続先を他のプレイヤーのプレイするマップと接続して云々(資源を渡したり資源を大量購入することで、他人を助けたり他人を困らせること)は不可能です。他人との協業または対戦的な機能ではないと回答(あくまで外部接続を追加するオプションです)しています。繰り返しますが、他人と同時刻同タイミングでゲーム内資源・資産について何らかの共有、交換などをすることは不可能です。あくまでソロプレイ専用ゲームということです。
- ただし(前作CS1と同様に)セーブデータ自体は公開できるらしいので、それをダウンロードして読み込むことで、街のデータの時間差共有自体はできそうです。例えばセーブデータの共有方法を決めておき、交互に1時間ずつソロプレイしてワークショップなどでセーブデータを共有(交換)してという遊び方は、(ゲーム本体機能ではなく各自の努力により)出来るかも知れない。
- また例えばPC/コンソール機の前に2人集まって、交互にコントローラー操作することで協業プレイ的なことも可能かもしれない。
前作CS1から今作CS2へのデータコンバートなど
- Modやアセットなどについて、そのままの形でロード出来るようなことはない。そもそもSteamWorkshopではなくParadoxModsであると発表された上、アセットなどのエディタも異なり、データ構造自体が異なるため、そのままではコンバート出来ない。
- (あくまで個人的な予想で)単純なアセットについては”何らかの形でコンバートするもの”がプレイヤーサイドから出てくる可能性はあるが、当然プレイヤー各自が行うものではなくクリエイター向けのModやキット的な形での提供になるのではないかと思われます。さらにCS2ベースゲームのテクスチャ解像度などが上がることもあり、そのままの形ではまず無理と考えておいたほうが良いと思われます。とりあえずアセットクリエイターでもない方は、今考えても無駄です。
- 前作CS1のセーブデータについても、なぜか一部でCS2にワンチャン移行できると考えている人が居るようですが、これも到底無理です。そもそもまったく同じアセットがないと読み込みすら失敗するのは普通に考えて理解できることです。その上、今わかっている範囲だけでも公共サービスの機能もかなり変化するため、間違いなく無理だとしか思えません。
前作CS1プレイヤー向けの特典は?
- 前作「Cities: Skylines」で購入したDLCやCCPなども今作CS2で利用できないかと考える人が居るようですが、CS1用のDLCはCS1用のプレイ権利を購入したに過ぎず、当然ながら今作「Cities: Skylines II」には持ち込めません。そもそもCS1とCS2ではプログラム構造も大きく異なり、Modを含めて大幅な改造が求められており、DLC「も当然動きません。なおCS1の「一部DLC」相当の機能がCS2のバニラゲームに盛り込まれる模様です。例えばトラムや歩行者優先歩道など。
- 同様にCS1既存プレイヤー向けの割引きやアーリーアクセスなどについて質問している人もいますが、「Cities: Skylines II」発売までありませんでしたし、今後も無いと思われます。
- ベータプレイを含めて一部アーリーアクセス対象となったのは、一部Youtuberおよび、アセットやModを多く公開してコミュニティに良い影響を与えてきたごく一部の開発者のみです。条件は非公開であり、対象者もコロッサル・オーダー社が勝手に選定したものです。どうすれば選定されるのか?と質問する方も居るようですが、コロッサル・オーダー社以外に誰にもわかりません。一つ言えるのは、何らかの形で「Cities: Skylines」コミュニティに多大な貢献があった人物だということです。
個人的な話
スタンスを明らかにしておくという意味で、私はSteamで「通常版」(当然Windows版)を予約購入済です。
Steam選択の理由
まずSteamで買う理由は上記したように、万が一SteamWorkshopに移動する可能性を考慮しておきたいのと、前作のしがらみからSteamを選択する人が多いだろうという読みです。Cities: Skylinesでは何と言ってもSteamWorkshopが最大の売りでしたから、それを使う可能性が少しでもあるのならそれ以外の選択肢は非常に厳しくなります。
もし私が前作をEPICで始めたならここまでCities: Skylinesにはハマってなかったと思います。そこは数千円程度では済まない大きな利点だと考えられます。単に本体を入手すれば済むゲームではなく、いわばオンラインゲームのようにModやアセットを継続的に導入する必要があるゲームでもあります(もしそうでなければ前作CS1ほど発展しない)。肝心のParadox Modsが本当に信頼できるかはまったく不透明で、特にModを提供してきたクリエイター達がいつどのように判断するかが読めないためです。日本国内のコミュニティが非常に貧弱であることからただでさえ情報量が乏しいため、長いプレイ時間にもなるだろうし、できるだけ大きな船に乗っておきたいという心境です。
通常版選択の理由
またUltimateEditionではなく通常版を選択するのは、以前から言っている通り個人的にはプレイ環境的に「ラジオステーション」(ゲーム内BGM的なもの)にはそれほど魅力を感じておらず、いくら値上げをするからと言って将来のDLC1本内蔵という点を考慮しても9,690円(通常版5,390円との差額4,300円)を出すつもりはありません。将来的にどうしてもUltimate Editionのパック内容のどれかが欲しくなったとしても最悪「エキスパンションパス」を買えば済む話です。
結局10月25日時点で通常版との一番の差異は「SanFrancisco Set」なのですが、これが如何ほどの価値を持つかは現状不明です。しかし私個人的には人様に見せれるような街づくりをしているわけでもなく(ちょこちょこと部分的に人真似をして喜んでいるレベル)、所詮は自己満足の世界なのでどうしてもこれに拘る意味も感じていません。むしろ同等以上の物がいくらでもParadox Modsで出てくると楽観視しています。ライバルゲームも色々見てきてますが、現状Cities: Skylines(+SteamWorkshop)を超えるような物は見当たりません。
もしParadox Modsが充実しなかったりするようだったらプレイ時間も徐々に減っていくでしょうから今焦って買う意味はなくなり、ましてやその行方がどうなるかもわからない現時点でUltimate Editionを買わなければいけない理由にはならないと、自分では判断しました。とりあえず最大3割も値上げするというし本体だけは手に入れておこうと、そういう判断です。
前作Cities: Skylinesは現在ゲームが本体7割引きなどディスカウントが激しいですが、これは2015年発売のゲームですから致し方ない部分があります(実際DLC数本を導入しないと楽しくない)。しかしまさか今作Cities: Skylines IIでは、1年後に5割を超えるような大幅割引はCO自体が考えてもないだろうと思います。年数回のセールでせいぜい1~2割程度でしょうか。恐らくは他のパラドゲーのような渋い値下げ幅しかない状態に持っていきたいのは、パラドックスインタラクティブやCO自体が思い描いているところではないかと思います。
何らかのご参考に慣れば幸いです。