「Cities: Skylines II」の動作に必要なスペックについてまとめていく記事です。
- 2023年10月25日:公式のオプティマイズガイド(初回起動時重い原因)を追記、個人環境での設定状況をメモ
- 2023年10月22日:ストレージ容量、imperatur氏動画とコメントなどを追記
- 2023年10月20日:imperatur氏動画などを追記
- 2023年10月18日:初稿
目次
クソ重いんだけど
・中低スペックは当然やるとして、高スペックの場合もバカにせず一度確認しておきましょう。とにかく今は開発でのチューニングがほとんどできていない状況だと思います。リリース版でこれなのでベータはどれだけ酷かったのかという話ですが。
「でもやっぱりCitiesをプレイをしたい」のであれば、まだリリースしたばかりでもあり現状はフルHDなどで我慢するしか無いと思われます。はっきりいって、ゲームの初期設定をミスったのではないかと思います。せめてフルHD+「中」程度をデフォルト設定にしておいたならここまで不満は爆発しなかったでしょう。コロッサルオーダー社は売り逃げするような会社ではないため、これほどコミュニティで不満が出ていれば間違いなく調整をしてくると思います。
FPS上限で制限する
また外部ツールでFPS上限を制限するのも非常に有効なようです。
私のGTX1660最低設定ですら、なぜか平均40FPSを超える速度で描画を行っているようで大変無駄にGPUが高負荷になっています。
ゲーム本体では、グラフィックオプションの一番上に「すべての画面解像度を表示する」と言うチェックがあり、これをオンにしてからその下の画面解像度を開くと、大幅に選択肢が増えていると思います。特に中低スペックの場合は周波数を下げてやると良いかと思います。
さらにnVidiaコントロールパネル(3D設定の管理)などで、「Cities2.exe」に対して「最大フレームレート」を30なり20なりに制限してから起動すると、GPU使用率がぐっと下がります。これにより、今までサクッと落ちていたクライアントも落ちずに安定して稼働するようになりました。nVidiaコントロールパネルの場合、設定変更後にゲームを再起動する必要があります。
チューニングが進んでない現時点では、各自で色々探って工夫してみましょう。
公式告知:パフォーマンス: リリース後の計画と目標
10月25日10時、コロッサルオーダーが今後の計画についてお知らせを出しています。
パフォーマンス: リリース後の計画と目標 | Paradox インタラクティブ フォーラム
今後の計画
リリース後、パフォーマンスのさまざまな領域を大幅に改善するために、一連の小さなパッチ (おそらく大きなパッチ) をプッシュする予定です。 予期しない結果をもたらす特定のハードウェア設定に関連するいくつかの問題を特定しました。これらの発見を受けて、次の改善に取り組んでいます。
- 通常、シミュレーション内の何らかの同期条件によって引き起こされる途切れを除去します。 これらは CPU ごとに大きく異なり、また都市の構築方法によっても大きく異なります。
- フレームごとに処理される頂点の数を減らし、フィルレートに影響を与える効果 (主に被写界深度、グローバル イルミネーション、ボリュームメトリクス) を最適化/バランスをとることにより、GPU パフォーマンスを最適化してバランスをとります。まともなFPSを得るには、当面は設定でオフまたは減らすことができます。
- このプロセスで見つかった、まだ実行されていない CPU 最適化をプッシュします。
GPU パフォーマンスのバランスをとることは、全体的な品質を下げることを意味するのではなく、たとえば、より少ないサンプルをより賢く分散して同一または非常に類似した結果を達成することを意味することに注意してください。
また、ソリューションをスケールアップするためのオプションの拡大も検討しています。 現時点では、ゲームには AMD FSR1 が含まれていますが、スケール率が 50% の場合はあまり見栄えがよくありません (動的解像度スケール設定で有効にすることができます)。ただし、Unity ではそのままサポートされているため、含む。
FSR2 と DLSS2 はどちらも時間的アンチエイリアシングの使用を必要としますが、一部のオブジェクトがその技術と互換性がないため、現時点では使用できません。 現在、これを可能にするために取り組んでいます。これにより、パフォーマンスが向上するだけでなく、現在使用しているもの (デフォルトでは SMAA) よりも高品質のアンチエイリアシング ソリューションが提供されます。
目標
今後のパッチにより、デフォルト設定でも状況は大幅に改善される予定です。 このようなゲームのパフォーマンス目標は、安定した最低 30FPS で実行することであることに注意してください。 成長する都市は必然的に CPU に依存するため、都市建設者がより高い FPS を目指すことには(マルチプレイヤー シューターとは異なり)実際のメリットはありません。 このタイプのゲームでさらに重要なのは、途切れを回避し、応答性の高い UI を実現することです。
そのため、シミュレーションも 30fps の予想される更新レートに基づいて構築されています。 ただし、時間的効果に関してより良いビジュアルに貢献できるため、60 fps を取得しても問題はありません。そのため、目標は 30 fps ですが、推奨ハードウェアでそれに到達したからといって、最適化作業を制限したり停止したりするつもりはありません。 特に、近距離と遠距離の両方でレンダリングの課題に直面しているため、目標を 60fps に設定することに長期的なメリットがあるとは考えていません。
※だいたいは、昨日Redditで行ったAMA(質問と回答)で表明された事項だと思います。個人的に考える問題点は、ハイエンド機のプレイヤーとそれ以外のプレイヤーで求めるものが違っているだろう点です。前者は「30FPSが目標とかふざけてんじゃねえ」という感じでしょうが、後者はむしろ30FPSで安定して動いてくれれば良いという感じはないでしょうか。そのいずれにも対応できるような事を目指しているようですが、どういう結果になるかを注意深く見守りたいと思います。また一部開発元を信じていないプレイヤーとしては早くMod環境をオープンしろという声も出ているようで、多方面で様々な要求に答える必要があり大変そうです。もっとも発売前のパラドックスによる大掛かりなプロモーションが、その期待を煽ったせいだとも言えますが。
公式スペック情報
公式に出されている最小/推奨スペックは以下のとおりです。※2023年9月28日更新版
最低スペック
- CPU: インテル® Core™ i7-6700K | AMD® Ryzen™ 5 2600X
RAM: 8GB
GPU: Nvidia® GeForce™ GTX 970 (4 GB) | AMD同等品
OS:Windows® 10 Home 64ビット
ストレージ:60 GB の空き容量
推奨スペック
- CPU: インテル® Core™ i5-12600K | AMD® Ryzen™ 7 5800X
RAM: 16 GB
GPU: Nvidia® GeForce™ RTX 3080 (10 GB) | AMD同等品
OS:Windows® 10 Home 64ビット | Windows® 11
ストレージ:60 GB の空き容量
その他のスペック(ディスク容量・CPU・GPU)について
2023年10月22日、公式スペックでストレージが「60 GB の空き容量」と記載されました。最低/推奨とも同じです。
CPUについてはインテル製CPUとAMD製APUで違いはなく、特に偏って発生するトラブルというものは、少なくとも前作「Cities: Skylines」では発生していないと思います。
またグラフィックチップについてもnVidia製GPUとAMD製GPUで違いはなく、特に偏って発生するトラブルというものは、少なくとも前作「Cities: Skylines」では発生していないと思います。ただしあくまで現時点の「Cities: Skylines II」では、AMD製GPUではいくつかバグやチューニング遅れが見られているようですので、今後選択する場合はもう少し様子を見たほうが良さそうです。
なおゲームでよく話題になるCPUとGPUどちらが必要とされるかの問題ですが、発売時点の「Cities: Skylines II」は、かなりなGPU依存ゲームだということがわかってきました。というよりRTX4090を積んだPCですらフル設定では60FPSを維持できず、逆に最低スペック程度のPCとの差は約2倍程度にとどまってしまうということです(随分ざっくりした話ですがスペックも設定もバラバラなので致し方ない)。にも関わらずCPUがボトルネックになっているという話はベータテスターやアーリーアクセス対象者(著名Mod開発者や著名クリエイター)からあまり出てきません。これはどうもグラフィック関係のチューニング不足によるものだという見方が大勢を占めているようです。とりあえず発売されて様々な環境でプレイされてみないとわかりませんが、現時点の特に推奨以下スペックのPC環境において、CPUがボトルネックになるケースはほとんど無いようです。CPUが問題になるのは恐らく4090高設定かつ3倍速で数十万都市をいかに回し切るかというケースに限られる可能性がかなり高くなってきています。
City Planner Plays氏のスプレッドシートでも、例えば「5600X」タブを見ると1660Sではパッとしなかった各種数値が、3060Tiになると見違えるように伸びている(特にvSync Off時)ことがわかります。Low設定かつvSync Offだと1%LOWも30前後まで跳ね上がっておりだいたいの場面において快適な操作が見込めると思います。10万人程度の街では圧倒的にGPU依存状態であることがわかるかと思います。
このグラフィックチューニングについては現在開発元でも必死で行っている模様であり、日々特に中低スペック環境における改善が伝えられています。何度も書きますが、Citiesはたまたまコミュニティ成長のおかげで人気となりましたが、本来都市づくりゲームは中低スペックのボリュームゾーンを取らないと勝負にならないジャンルなので(決してAAAタイトルではない)当然だと思います。グラフィックの重さを回避するMod(FPS Booster)は前作でも重宝されてましたし、全体での効き目はともかくとして簡単にFPS制限を加えるModなどは恐らく早々にも登場するのではないかと思われます(メニュー画面ですら60FPS出てるという話まである)。
いっぽうCPUがボトルネックになるようなPC動作を非常に重くするModが必須となる時期はしばらく来ないのではないかと思われます。これらは前作で言えば、交通シミュレーションを劇的に変更するTM:PE(特に交通AI)やRealtime系Mod、あるいは都市サービスの提供範囲を指定するようなModですが、今作「Cities: Skylines II」ではいずれもバニラゲームで既にある程度は組み込んでいるような状態です。かといってチューニング前ですらCPU依存になっていないようであるため現時点ではCPUを心配する必要は低そうです(彼らCOはこの数年間経路探索プログラムのチューニングだけをやったみたいに書かれている)。Modが出揃いDLCが何本も出た数年後には問題になってくるでしょうが、とりあえず発売~1・2年程度はCPUよりもグラフィックがボトルネックになるしょう。「俺は人口100万人のメガロポリスでプレイしたいんだが」という方は当然推奨スペックは満たしておくべきでしょう。
ただし前述City Planner Plays氏のスプレッドシートでは、7950X3Dに4090を積んだところで、4K High設定(シート21~23行)ではvSyncを切らないと平均60FPSも出ておらず、vSyncを切ったところでFPS Minは20、1%LOWも30を切る有様です。更に中設定でもFPS Minや1%LOWが20を少し上回るしか出ていません。恐らくこのような環境を整えている方にとっては不満の残る数値だろうと思います。現状では、いくらハイスペック環境であってもHigh設定は相当無理があるようで、チューニングを待つしかありません。
DLSS及びFSR
nVidiaのRTXシリーズを使用している方はDLSSの使用有無についても興味があると思われますが、発売前のレビューバージョンではゲーム内での設定オプションは見つかっていないようです。
しかしPCゲームパスでゲームを入手した人が、PC内のゲームフォルダに「nvngx_dlss.dll」というファイルが存在することを発見し、後日(公式自らか、モッダーによるものかは不明ながら)対応される可能性があることを示唆しています。
公式Q&A:現在、これを可能にするために取り組んでいます (FSR と DLSS の両方の最新バージョンを使用)。
MacOSやLinux版について
前作Cities: Skylinesでは、非コンシューマープラットフォームとしてはWindows版の他、MacOS版、Linux(SteamOS)版が出ていましたが、今作Cities: Skylines IIではWindows版のみのリリースとなっています。
これについて公式に尋ねている方が絶えない状態ですが、公式回答は常に同じで
残念ながら、Mac が Cities: Skylines II でサポートされるかどうかについて明確な答えはありません。 現時点でわかっているのは、すでに発表されたプラットフォームをサポートしており、他のプラットフォームへの扉を閉めるつもりはないということです。
という内容の繰り返しです。
つまりリリース時にはWindows版、およびコンソール版のみということです。その後品質向上のスケジュールが遅延し(内部の品質基準が達せなかったことを公式に認めている)、遂にはコンソール版の発売延期にもなってしまいました。※PC版もパフォーマンスチューニングが完全に終わっておらず、かつエディター機能が後日実装になるなど万全の体制でのリリースではありません。
スペックや設定周りのFAQ
初回起動で非常に重い
公式によれば、初回起動時に「初回の仮想テクスチャリング」という動作を行っているようです。これには1分から数分かかるようです。
初回起動時はなるべく低画面解像度で起動し、オプション設定をいじるなど数分起動(プレイは開始しない)したら、一度終了してデスクトップに戻りましょう。
再び再起動し、画面解像度を1080pに設定しましょう。※これ以上にするには30XXシリーズの上位か、あるいは40XXシリーズ上位が必要なようです。
ここから先は普通にプレイしても大丈夫なようです。
樹木がチラチラする
方法1:
- アンチエイリアスをTAAにする
- 上級設定に入り、「アンチエイリアス品質」の「アンチエイリアス方式」を「TAA」に変更する
ただしこれを実行するとゲーム画面全体がぼやけたようになり、またFPSががやや低下します。
方法2:
- グラフィックオプションの詳細レベル(Level of Detail)をオンにする
- 上級設定に入り、「詳細レベルの距離」を70%から100%にする
これで影のチラツキもマシになるようです。
ジャギーが酷い
上と同じです。ゲームデフォルトではSMAAが選択されていますが、これを上級設定に入ってTAAにするとかなりマシになるようです。
FPS向上のためのオプション設定まとめ
現在わかっている範囲で、FPS向上のために推奨される各種オプション設定値を置いておきます。
リリースバージョン:1.0.9f1
当然ゲーム本体を未入手のため、具体的にどの項目がどの程度操作性や見た目に影響するかはわかっていません。ただ恐らく多くの方が初回起動時に重さを実感するだろうことは予想できますので、その時にどの項目を落としていけばいいかの目安にはなるかと思います。
優先順位は下記になると想定できそうです。低スペックなら恐らく全部適用、ミドルスペックなら番号の順に適用していきながら適度なラインを探ることになりそうです。1番については、バグもあるためRTX40XXではない限り実行したほうが良さそうです。
- 一番影響の大きそうな項目
- 〔ゲームプレイ〕:昼夜サイクルオフ ※夜を撮影したいときだけオンにする
- 〔グラフィック〕:問答無用でとりあえず設定する項目
- 画面解像度:フルHDかそれ以下。現状では一番効果が高い項目となっている。
- VSync:オフ
- ダイナミック解像度(DRS)のスケールクオリティ:無効化
※いくつか広まっている”画像が荒くなりすぎる映像”の原因であることが、これを無効化する理由です。公式Q&A:現時点では、ゲームには AMD FSR1 が同梱されていますが、スケール比が 50% の場合 (動的解像度スケール設定で有効にできます)、見た目はあまり良くありません。DLSS2 では、時間的アンチエイリアスを使用する必要がありますが、一部のオブジェクトがその技術と互換性がないため、現時点では使用できません。現在、これを可能にするために取り組んでいます (FSR と DLSS の両方の最新バージョンを使用)。これにより、パフォーマンスが向上するだけでなく、現在使用しているもの (デフォルトでは SMAA) よりも高品質のアンチエイリアシング ソリューションが提供されます。
※DRSQuality~Minimun Resolution % Scaleまで。あくまで可能性の話
- 比較的影響の大きそうな項目
- 〔グラフィック〕:GPU負荷をチェックしながら以下を無効化していく
- 被写界深度モード、アンチエイリアス品質、雲のクオリティ、フォグのクオリティ、ボリュームのあるオブジェクトのクオリティ、被写界深度クオリティ、モーションブラー、詳細レベル、アンビエントオクルージョンクオリティ、グローバルイルミネーションクオリティ、反射のクオリティ
- 〔グラフィック〕:GPU負荷をチェックしながら以下を無効化していく
- 主にVRAM容量不足のための対策 ※おおよそVRAM8GBを切るグラボから
- 〔グラフィック〕:以下をVRAM使用量をチェックしながら自分の優先度に合わせて低くしていく
- グローバルグラフィッククオリティ?、地形クオリティ設定、水のクオリティ設定、アニメーションクオリティ、テクスチャクオリティ設定
- 〔グラフィック〕:以下をVRAM使用量をチェックしながら自分の優先度に合わせて低くしていく
以下、細かく見ていきましょう
設定-一般
ここに「パフォーマンス設定」の項目があります。
これの選択肢に「フレームレート、バランス、シミュレーション速度」があり、CPUを主にどれに割り振るかを設定できるようです。CPUが重いあるいは軽い場合、まずここをチェックする必要があるようです。
低スペック環境では、何を操作するにしてもカクカクとなっていてはゲームどころの話では無くなるため、何を差し置いても「フレームレート(FPS)」を優先するのがプレイフィールに大きく関わってきそうです。
※ただし後述のCity Planner Plays氏の検証動画によれば、現時点ではあまり効果がよくわからない設定項目になっているようです。
※公式のRedditAMAによれば、次のような動作を実装したとのこと ※現在これが意図通り動作してるかどうかは別
・フレームレートは FPS を優先し、重くなりすぎるとシミュレーションを遅くします。
・Balanced は現在の状況に基づいて調整しようとします。
・シミュレーション速度は、FPS を犠牲にして速度を維持しようとします。
設定-グラフィック
- シャドウのクオリティ:「低」設定推奨。影のクオリティの指定。当然低い方が描画不可が少ない
- さらに上級設定に入り「地形の影(Terrain Casts Shadows)」も無効にする
- 詳細レベル(Level of Detail):「低」設定推奨。建物が多く映っている時の負荷を下げる。同時に住民の描画をカメラで近接した時だけにすることで負荷が下がる
- またなぜか、「ウィンドウ」モードと「全画面ウィンドウ」モードを切り替えると、パフォーマンスが改善するケースがあるようです。理由は謎です。「ウィンドウ」→「全画面ウィンドウ」にするというわけではなく、この二者で切り替えを行う。
公式のオプティマイズガイド
パラドックスで公式のオプティマイズガイドを出しています。Tips: Our Guide to Optimize Performance | Paradox Interactive Forums
- 仮想テクスチャリング(Virtual Texturing):テクスチャに関してビデオメモリをより効率的に使用する技術ということです。プレイヤーは何もすることはなく、ゲーム本体が自動的に処理を行うため初回起動時は非常に重い可能性があるとのこと。処理には1分程度かかるとのことです。
- 推奨設定:
- 解像度を下げる:中低スペックでは1920 x 1080 x 60Hzがオススメ
- 被写界深度を無効化
- ボリュームメトリクスを無効化
- まだ重い場合のオススメの設定:
- モーションブラー、被写界深度:低FPSがの場合は、乗り物酔いに似た症状を引き起こしたり、あるいはさらにFPSがが低く感じられることがあるということです。無効化が推奨されています。
- ダイナミックレゾリューション:自動を推奨しており、各自の環境に合わせて適切な設定をして欲しいとのこと。
実際の所どれくらいのスペックが必要なのか?
この種の公式スペックはあまりあてにならないものが多いのが実情です。実際前作「Cities: Skylines」でも、特にModやアセットが多数公開された後期にはまったくあてにならない状態になっていました。
かといってハイエンドグラボが必要なのか?というのも難しい問題です。「長時間遊ぶゲームとはいえ、10万(以上)もするビデオカード突っ込むのもなぁ」と思っている方も多いでしょうし、推奨環境とはいえ「さすがに街づくりゲームでRTX3080(10GB)もいるのか?」という議論は、スペック発表後様々な所で議論されてきています。
※ディスプレイの反応速度が下手すると命取りにまでなる多人数FPSゲームと異なり、早解き要素もなく先を急ぐこともないソロプレイの街づくりゲームでは、それほど高いFPSを要求することもありません。動画配信などを行っている方を除けば、処理速度や解像度もそれほど求める必要もなく、究極な話、各自が満足できればそれで良いわけです。
この混乱の原因は、公式でベンチマークなどを用意しておらず、かつ一部ベータプレイヤーも秘密保持契約のためスペック関連の話は(重いとか軽いとかを含めて一切)禁止となっているためです。10月19日の情報解禁日を迎え、情報が出始めています。次は製品版がリリースされてRedditなどで実際の環境と設定値が出始めてからになるかと思います。
ここでは、わかっている範囲でその概要をまとめたいと思います。
個人環境での設定メモ(Ryzen3600+GTX1660)
- Steamランチャーで「プレイ」を押すと次はパラドックスのランチャーが起動する
- 初回軌道
(重い重いと連呼されているため)パラドックスランチャーのオプションで以下設定して公式の言う「初回の仮想テクスチャリング」とやらを実行させるのが目的- ゲーム設定:
- 言語:Japanese
- ウィンドウ表示
- ウィンドウ表示解像度できるだけ低解像度(例えば1280×720など) ※普段4Kでプレイしてる方も低めで起動する
- ゲーム設定:
- ゲーム本体を起動(初回の仮想テクスチャリングのための初回起動)
- メニュー画面からオプション画面に入り公式オススメの設定をする
- 被写界深度オフ
- オプションのゲームプレイでエッジスクロールをオフ、昼夜のビジュアルをオフ、開始時にポーズをオン
- メニュー画面からオプション画面に入り公式オススメの設定をする
- PCが落ち着いたみたいなので一度再起動
※ここでようやくいつもの環境で起動する。どの環境でも1980×1080以下推奨 - GPUが頑張っているためオプションのグラフィックで設定を探る
- とりあえずグローバルグラフィッククイリティを最低にして各設定を下げる
- 以上で、かなりひどい状況だがだいたい最低限での動作設定になる
ヒント1:imperatur氏の設定動画
ヒント2:City Planner Plays氏の検証動画
特に2番目のベンチマークビデオ(検証動画)及びスプレッドシートは多くの人に役に立つでしょう。
ビデオ1:Building a New City in Cities Skylines 2 + Q&A…. LIVE! – YouTube
ビデオ2:Cities Skylines 2 ハードウェア ベンチマーク、パフォーマンス、設定ガイド – YouTube
ヒント3:Biffa氏の発言
関連)Gameplay Stream Premiereでのグラフィックオプション
個人的な話
スタンスを明らかにしておくという意味で、私は以前に書いた環境(Ryzen3600+GTX1660。メインメモリを幾分追加した)で発売を待つ構えです。きつそうなのはわかっていますが、それは下記の理由によります。
それはもう1本長期的にプレイしているゲームがあり、そちらも来年前半(2024年上半期)にグラフィックアップデートが入る予定となっており、いずれにしろそこでスペックを見直す必要があるためです。メインのそちらが小手先の拡張でキツければPC丸ごと書い直すしか無いのですが、そこが決まらない限り動くわけにもいかないため、現状維持のままCities: Skylines II発売を迎えるしか無いという状況です。いずれのゲームでも”ちょっとキツい”程度なら、キツい度合いにもよりますが例えばCPU交換か、あるいはグラボを3060?程度のものに変えるつもりでもいます。
一方で今までも幾度か書いてますが、未だにSteamプレイ環境では一大勢力ゾーンでもあるため、COくらいの規模のデベロッパーがまさかそれらを切り捨てるようなハイエンド限定な都市づくりゲームなどという大博打には出ないだろう(グラフィックオプションを弄ることで、あるいは都市人口をある程度までで抑えることで、たいていプレイできるはず)という舐めた読みでもいます。現に最低スペックを保証するようなオプション設定変更が既に予告されています。
ただでさえマイナージャンルの、たまたま周辺環境と長期間の忍耐強い努力により結果的にスマッシュヒットした2本目のシリーズ作品で、そんな無謀なチャレンジをするほどの資金力もなく、人員も集まっていないと思うためです。実際パフォーマンスチューニングで躓いた上に、かなり力を入れたような気配のあるコンソール版の発売延期まで起こしていますので、けっこう当たるだろうと思っています。
※前作Cities: Skylinesのコンソール版は外部委託開発ですが、今作ではコンソール版も自社開発。さらにUIまでコンソール版と統一し、Paradox Modsに切り替えることでXbox/Playstationでもアセットを提供する。これだけでもCOにとっては大きなチャレンジだったはずです。また最初の発表もXbox Games Showcaseで行っていました。それがコンソール版の発売延期となったのは相当ショッキングであり、なんとしてもPC版の初期販売成功と第一弾DLCまでの継続を勝ち取る必要があります。COにとっては来年春までの最大の目標は、それらの結果によるParadox Modsの成功だろうと思います。なにしろPC版がコケるようなことになれば、コンソール版で共有できると謳っているアセットすら揃わなくなるためです。
とはいえCOとしてはCS2での勝負も長丁場だと踏んでいるでしょうし、前作でバニラアセットがチープだアニメっぽいだの批判を受けたことはわかっており、ゲーマー以外の都市設計の分野でも評価を受けつつある現状から前作との差異を付ける意味でもリアル志向に振りたいはずで、プレイ傾向が明らかに景観重視である事もわかっていますからスペック上限はできるだけ高く積んでおきたいと思うのも当然です。次回作があるとして5年後は2028年開発着手などになるでしょうから。
仮に最悪のケースで半年~1年程度起動メニューすらガクガクでまともに動かなかったとしても、個人的には来年上半期に別ゲー理由で恐らく見直しになるため、そこでプレイできるようになるので焦る必要はないとも思っています。最初のDLCが出るのも予定通りならば来年の第二四半期ですし(PC版のチューニング積み残しやエディター機能の積み残しもあり、さらにコンソール版の遅れを考えると最悪はDLC延期の可能性もある)、何しろユーザーアセットやModが出揃ってくるまではバニラの範囲でしかなく、半年程度ロクに遊べなかったとしてもそんなに焦る必要はないゲームでもあります。というより短くとも1ヶ月程度~年末まではアップデートパッチの嵐になるでしょう(とはいえコードModも少なくほぼほぼバニラ状態なので誰もあまり困らない)。一般プレイヤーがどんなに頑張ったところで、街づくりではプロなベータプレイヤーが一生懸命作った街以上のものはなかなか出せないということでもあります。そういう意味でも「Cities: Skylines II」は長く見ていく必要があると考えています。
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