2025年11月5日に発売されたEU5(Europa Universalis V)の小技やFAQなどをまとめます。
変更履歴:
- 2025年11月6日:初稿。Mod情報まとめから切り出し
公式情報など
Europa Universalis V Player Resources | Paradox Interactive Forums
EU5初心者向けのオリエンテーション。公式Wikiなどへのリンクが整備される予定とのこと。
- EU5公式Wiki:Europa Universalis 5 Wiki ※英語
- バグレポート:Europa Universalis V: Bug Reports | Paradox Interactive Forums
※なおバグレポートはゲーム内からCtrl+F7でもスクショ撮影と同時にバグ報告ができるようになっている - クイズ:EU5 Quiz – Paradox Interactive ※10問ほどのプレイスタイルアンケート。全員にEU5ゲーム内で利用可能なモニュメントボーナス付与(これは事前メール登録でもらえていたもの)のほか、ゲーミングマウスやヘッドセット、マウスパッドなどが抽選であたる
Steam
- ニュース :: Europa Universalis V
- ワークショップ :: Europa Universalis V
- Europa Universalis V 総合掲示板 :: Steam コミュニティ
- SteamDB:Europa Universalis V Steam Charts · SteamDB
ゲーム配信プラットフォームTwitchのEU5ページ
リリース後の動き
- Tinto Talks – #87 – 5th of November | Paradox Interactive Forums
- 2025年11月5日分:Custodianチームと呼ばれる品質管理チームが2つ開発スタジオ内に立ち上がっており、短期的チームでは明日(日本時間本日?)から毎週アップデートを行う予定だと書かれています。さらにもう1つのチームは中期的な課題に注力するとのことです。なおこのアップデートではセーブデータが無駄にならずに継続利用できることが厳格なポリシーを掲げているということです。このCustodianチームは成功モデルと言われている「Stellaris」で成功したと言われていますが、「CK3」では構築されなかったという歴史があるといいます。今回EU5向けにチームを構築したというのは、Paradox Tintoが長期的にじっくりと取り組むという姿勢を示していると受け止められているようです。
- デバッグモード利用によるティック速度の上昇
- 「ペースに大きな問題がある:r/EU5」でOrthoOfLisieux氏が明らかにした内容によれば、デバッグモードを使って「RenderFrameIfNeeded」をDisabledにすることでティック速度を上昇させられるようです。実際Ryzen5700x+RTX3070の環境で10倍くらい早くなったと言っている人もいます。
シミュレーション
自動化
自動化は、左パネルの「経済」-「収支」からも個別に設定できるが、画面左上部”~時代”の下の段にあるアイコンの並びの自動化アイコンからはその他のカテゴリーに対しての自動化設定ができる。
ただしこちらの左パネルで設定した自動化項目の自動化キャンセルは左パネルではできず、右アイコンからまず解除する必要がある。
マップ関係
マップ高速移動
TABキー(最大ズームアウト)を押すと全世界マップへとスムーズに切り替わり、TABキーを離す時にマウスホバーしていた国家を中心に再ズームされる。
マップパネルの常時表示
画面中央下にあるマップパネルをいちいち閉じずに常時表示したいときは、マップパネル左端にあるピン留めをするとよい。そのまま画面に残って常時表示される。

※現在は閉じる動作が重なっていてやや不自然な動きになっている。またセーブデータ読み込み時に初期化される
- あるいは、「M」キーを押すと即座にマップモードパネルが開くので、マップがスクロールしてイライラすることも減ると思われる。
マップの角度変更
右ドラッグ。
ただし、ドラッグを止めると東西方向については自動的にノースアップ(北が上)ポジションへと戻るが、俯角については保存されそのままの仰角でプレイできる。
※「設定」-「マップ」のフラットマップモードにもよる
マップのエッジスクロールを切りたい
「設定」-「コントロール」の”マウスパン”を「フリー」から「無効」に変える。
あるいは「8方向」に切り替えても多少判定が鈍くなる気がする。
国家ウィンドウ
マップからある国家の国家ウィンドウを開きたい時は、その国家のいずれかのロケーションを「Ctrl+右クリック」すればオープンできます。※右クリックメニューから国家ウィンドウでも良い
この時、国家ウィンドウのタブ(外交・国家・キャラクター)を切り替えておけば、Ctrl+クリックにより次々と国家の該当タブを見ていくことが可能です。
- またマップモードに「Political(Selection)」というモードがあり、これにキーバインドを行って開くと、左シングルクリックで直接該当国家の国家ウィンドウが開くようになります。
- あるいは、気になる国家については国家ウィンドウなどからピン留めすれば、右側のアウトライナーにピン留めでき、そこからのクリックで国家ウィンドウを開くことができるようになります。
州・ロケーション
ロケーション
ロケーションとはEU5での土地管理の基本区分で、州の一部をなす。都市と街と田園集落がある

- 【都市】:ギルドと建造物を建てられる
- 階層:貴族、聖職者、労働者、農民、市民、兵士
- 【街】:ギルドと建造物を建てられる
- 階層:貴族、聖職者、労働者、農民、市民
- 【田園集落】:建造物のみ
- 階層:貴族、聖職者、労働者、農民
これらはロケーションランクで区別され、「経済マップモード」-「ロケーションランク」で表示できる。
公式Wiki:Location – Europa Universalis 5 Wiki
州都
EU5の戦争では「州都を占領すれば敵国の州全体を抑えることができる(ただし別要塞ロケーションを除く)」が、その肝心の州都の表示方法は「地理マップモード」-「州」で”★”がついているのが州都となっている。
なお州が複数国家に分断されている場合には、州都を領有していない国家のいずれかのロケーションに「暫定的な州都」が置かれる。この「暫定的な州都」を占領すれば、敵国の残りの州を占領したことになる。
※この「暫定的な州都」については一定の計算式で自動的に決まるが、ロケーションが対等な場合にはあらかじめキメられた設定ファイルによって決まるという
同時に占領ルールには、「要塞を落とせば要塞のZOC範囲のロケーションを占領したことになる」というルールも追加されている。
街道の敷き方
ロケーション右クリックから「街道を敷設」で街道メニューに入る。

建造物を建てる
ロケーション右クリックから「現在の建造物」に入り、建物を選ぶ。
建造物の建設をキャンセル
- マップの該当ロケーションの建造中アイコンで右クリック
- Shift右クリックで確認ダイアログなしにキャンセル
RGO建設メニュー
RGOビルダーは、「生産」-「交易品」画面から。
国家
政府改革
F1「政府」ウィンドウの「階級」ページの一番上の「王室」欄の”+”は政府改革となっている。
※それより下の各階級の場合は階級特権の付与ボタンとなっている。
同盟国・従属国
従属国画面
「外交」-「関係」の「現在の関係」タブの「従属国の管理」から入る。
この従属国画面では、下記のことが行える。
- 従属国アクション
- ポリシー変更、ライバル禁輸、ロケーション割譲、交易転換、体制支持支援、併合開始、収入吸い上げ、土地返還、士官派遣要請、封土に変更、属国の地位取り消し、州の割譲、新しい統治者就任、水兵強制徴募、負債の完済、軍事支援、軍役代納金、領土接収
- 従属国タイプの変更:併合、封土、属国の地位取り消し
- 従属国の軍事スタンス:通常、攻撃的、支援、消極的、防衛的
従属国設立
- (自領土内からロケーション割譲しての)従属国の設立も同画面から行う。
HUDなど
アウトライナー(右パネル)
アウトライナーとは、画面右端に常駐して様々な進捗度を表示しているバーのこと。
画面右上の「時計のような●」アイコンの左クリックで表示項目のカスタマイズが、右クリックでアウトライナーの幅拡縮(省略表示)が行える。

※右パネル(アウトライナー)を閉じるキーバインド設定も可能
国家のピン留め
ロケーション右クリックメニューの最上部の国家名の☆をクリックして★に変えることで、アウトライナーに国家をピン留めすることもできる。
※ピン留め国家が増えた場合には、アウトライナーの「国家」をクリックすれば折りたたむこともでき、再度「国家」をクリックすれば展開する。
その際にはその国家から見た自国への評価値が表示される。クリックすれば該当国の国家ウィンドウが開き、もう一度クリックすれば「すべての外交アクション」画面が開く。
- さらにこのアウトライナーの国家パネルを右クリックすると、首都へ移動、国家パネルを開く、すべての外交アクションを開くなどのほか、評価改善の実行(確認ダイアログ)、信頼の公言、取り入る、諜報網の構築、開戦事由を作成、宣戦布告などのアクションが行えるようになっている。
左ウィンドウ(左パネル)
左ウィンドウには政府や経済などのパネルが表示されるが、これは階層ではなく入れ替え方式で表示される。
ESCを押すと一気に全部閉じられるが、一つ前の画面に戻りたい時は「Alt+←」を押すと戻ることができる。また(なにかから戻った後に)「Alt+→」を押せば次のパネルに進めることができる。
※左パネルを閉じるキーバインド設定も可能
台帳参照
自領土の台帳(州一覧など)を参照したい場合は、F7「地政学」-「州」画面で、
- 人口をクリック:自国の台帳の人口一覧が開く
- 税基盤をクリック:自国の台帳のロケーションが開く
キーバインドなど
キーバインド
キーバインド設定は、「設定」-「入力バインディング」で行う。
以下デフォルトバインドのメモ
- シミュレーション速度:テンキーの1~5、+-で上下
- 政府ウィンドウ:F1~F8までに割り振られている。政府、経済、生産、社会、外交、軍事、地理、進歩
- HUD(UI)非表示:Ctrl+F9でトグル
- マップモード:Ctrl+Q~Rまでに割り振られているが、これの変更はキーバインド画面で行える。
- スクリーンショット:F11
- マップのスクリーンショット:Shift+F11
Mod
EU5のModについては別記事「EU5のMod情報などまとめ」も参照ください。
Modの適用方法
EU5でModを適用するには次の手順で行います。
- まずSteamワークショップでサブスクライブ
- ベースゲーム起動中なら(起動していなければ一度起動する)起動時のメインメニュー画面の右上隅にある■をクリックしてModメニューに入る

- Modリストで「n/m個のMODELを選択中」で■を押してすべてのModを有効化するか、あるいはリストから個別に■を押して有効化する
- 画面右下の「適用」ボタンを押す
- 自動的にModが適用された状態でゲームが再起動する
つまり、今までのMod適用手順とは少し異なってきます。
FAQ
PLAYを押すとクラッシュする
Steamの起動プロパティに「-dx12」を付け加えると回避できることがある模様。※もちろん環境次第
Steam:Black screen on game startup and other known issues :: Europa Universalis V 総合掲示板
Reddit:!! IF YOU’RE CRASHING WHEN YOU CLICK PLAY !! : r/EU5
なおハードウェア能力不足で落ちるときには「起動オプションに-graphic_preset=very_lowを追加しろ」と書かれていますので、お困りの方は試してみると良いかも知れません。
※あとこういうゲーム関係でよくあるのが、「CPU統合グラフィックス(簡易GPU内蔵型CPU)+グラボ」のPC構成で、統合グラフィックスが使われているために落ちるケースです。この場合には統合グラフィックスを切るなどの対策を調べましょう(言うまでもなく自己責任で)。またCPU統合グラフィックスだけの環境の場合はとにかく低設定にするしか余地はないでしょう。下記の「Steam起動オプション」も参考にどうぞ。
Steam起動オプション
Steamの場合、Steamクライアントのオプションでも指定できるようです。
ライブラリからEU5の右クリックで「プロパティ」を選ぶと下の画面が出てきます。

ここで下記4種類の起動オプションが指定できるようです。スペックが原因でプレイできないような方の場合は、これを利用しても良いでしょう。
- (オプション無指定で)起動する
- DX12で起動する
- DX12の超低設定で起動する
- 低設定で起動する
ちなみにこの確認が毎回出る場合には、上記プロパティ画面の2番目「Europa Universalis Vをプレイ」に変えておきましょう。
毎起動ごとに言語選択が出る
既知のバグ。
一度英語を選んでから日本語を選ぶとでなくなるとのこと。試してみましょう。
起動オプションに「-language=en/」と指定すると強制的に英語で起動できるようなので、そこから日本語に変更しても良いかも知れません。その後一度終了し、起動オプションから削除しましょう。
DLSSを使用したい
「設定」-「グラフィック」の下の方の「アップスケーリング」を”無効”→”NVIDIA DLSS”へと変更。さらに再起動するとその下の「アップスケーリング品質」が設定できる。
私の環境・設定(品質:バランス)ではGPU温度が5度以上下がった。パフォーマンスだと10度近く下がる。
※FSRなどはなくDLSSのみ
グラフィック描画を軽くしたい
ノートパソコンでのプレイなど、グラフィック描画を可能な限り軽くしたい人向けの設定ガイド
- RTXシリーズグラボの場合、上のDLSS設定を行う
- トライプラナーUVの品質:?検証中
- 3D地形を無効化:地形マップでの3D描画を止めて平面地形マップにする。これが一番効果が大きい
- パーティクルの有効化:オン→オフ
このあたりが一番効き目が高そうです。
Linux
公式でも確認していましたが動作するようです。しかし当然サポートはありません(特にOS依存関係の不具合問い合わせなどは対応しないと思われます)。
※LinuxネイティブではなくProton互換レイヤー経由の話。私はWindows環境ですので詳細は知りません。
Reddit:EU5 Works on Linux! : r/EU5
個人的な覚書
初期設定
最初に設定したことのメモ
- グラフィック:
- 垂直同期:これをオンにするとFPS制限をかけることができる。一度オンにして30FPSに変えたが、それでもやや重く感じるので外部ツールで制限することにしてベースゲーム上ではFPS制限を外して垂直同期はオンに戻してみた。
- ゲーム:
- オートセーブ間隔:落ちるというレビューを良く見たのでとりあえず毎年→半年ごとに変更
- インターフェース:
- GUIスケーリング:200%→160%。UIがデカすぎてマップが隠れるのでやや縮小
- ツールチップ設定のロック時間:1.00→0.50秒へ
- オーディオ:
- 環境音(Ambient Map Background):0% ※ギシギシ音や歩き回る音など
公式ガイド「EU5でシステムパフォーマンスを向上させるためのヒント」:Tips for improving your system performance in EU5 | Paradox Interactive Forums
※NVIDIAアプリでのゲーム実行ファイルは、「\steamapps\common\Europa Universalis V\binaries」にある「eu5.exe」。古いドライバだと「最適化に対応していない」と表示される。確か11月4日ごろにドライバがアップデートされた(EU5対応予告もあった)が、チューニングは未対応のようだ。
PC環境メモ
誰かの参考になるかも知れないのでメモしておく。
私のPC環境は以前にも書いている通り、Ryzen3600+RTX3060(12GB)という、まあゲーマーとしては底辺環境だが実際にはSteamでもまだ結構な勢力を持っている環境となっている。4Kモニタでゲーム設定も3840×2160。※Cities Skylines用と言ってよいためVRAMだけは優先している
推奨環境ギリギリだったはずなので実際快適に動くのかどうかが正直不安で返金も覚悟の上で購入したが、ベースゲーム初回起動時に自動的にゲーム(グラフィック)設定の最適化が行われ、まあまあ動く環境で起動できる。
※ちなみにEU5開発元であるParadox Tinto社スタジオマネージャーのヨハン・アンダーソンはこの設定でプレイしているそうです。私自身はグラフィック設定はいじっていない(ベースゲームの初回チューニングのまま)のですが同じでした。なお彼が4年間オフィスで使っていたのはRTX2060環境だそうです。※2025年10月31日の投稿
そこから特に変更もせずチュートリアルを行ったが、常時グラボのファンがうるさく回っているものの、カクつくこともなく比較的良好に動作している。※念の為に書いておくと、貧弱な環境なのはわかっているので別に最高設定・最高速度(FPS)での動作は最初から望んでいない。
個人的には、長時間プレイするゲームなのでもっと静かに動いてほしいため、さらに上記設定を行うことでPCもうるさくなく快適にプレイできるようになった。
※FPS20制限で、1333年のゲーム起動時点でCPU使用40%前後、GPU使用70~80%前後。起動直後アジェンダが表示されている段階で使用メモリは6GB弱。FPS20だとマップパンすると多少カクつくが、EU4でもこの程度で長時間プレイしていたのであまり気にはならない。
さらに(上記設定から)「3Dマップをオフ」(設定-グラフィック-品質の一番下「3D地形を無効化」)すると、かなり軽くなりGPU使用は40%前後へと落ちる。この状態でFPS30制限へと戻した。とりあえず習熟期間は相当長そうなのでこれで進めることにする。
まだまだ設定などは煮詰めれていないが、使用VRAMは6.3GBとなっている。
ゲームバージョン
- 1.0.0(Lepanto)[e7e4]:リリースバージョン ※[]内はチェックサム

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