「Europa Universalis IV」は2013年発売らしく、さらに既に次作「Europa Universalis V」も発表されており完全に今さらですが、自分の知識を整理するためにも(有償DLCを含まない)バニラ1.37での初心者向け説明を書いておこうかと思います。
要するに「今さらまとめるEU4(2025年版)」です。いよいよ公式に日本語対応するらしい「EU5」に向けて予習しようとする初心者向けな文章です。
目次
そもそも世にテキスト主体のEU4解説サイトというのもあまりなく、むしろ動画が主体なのは最近の流れですが、「初心者向けの解説」と言いながらDLC前提だったり、動画をまるまる一本見ないとダメ(しかも肝心の細かい操作はスキップ)だとか「どういう読者を想定して作って/書いてるんだろう」という疑問だらけになる解説が多いので自分なりにまとめてみました。
対象バージョンは1.37です。
- 2024年9月18日リリースのHotfix 1.37.4
- Europa Universalis IV – Steamニュースハブ(1.37メジャーアップデート)
※EU4は過去のメジャーバージョンアップで(UIはもちろん基本的なルールについても)相当変更が入っており、例えば1.20時代の情報でもかなりあてにならない時があります。十分ご注意ください。
初心者のための(バニラ)オスマンプレイ
なぜオスマンなのか?オスマンは何と言ってもプレイのしやすさで言えば一番なのです。
「あんなバルカン半島のど真ん中でまわりに国家がいっぱいあるのにプレイしやすいとはどういうこと?」と思うかもしれませんが、国家としての体力が並外れて優れており、少々のミスも完全に吸収してくれるプレイのしやすさがあります。
EU4をプレイする上で、いずれにしろヨーロッパの土地勘を掴む必要があるため、どうせ右も左もわからない場合は「一番強い国」でプレイするのが望ましいと思います。後々わかってきますが、EU4でのオスマンは、圧倒的な軍事力、圧倒的な経済力、圧倒的な地の利を持っているまさに初心者プレイのために用意された国家だと言えます。そしてやがて台頭してくるフランス、イギリス、スペインなどの強大なキリスト教国家群との戦いに敗れ散っていくのです。
※シミュレーションゲームのプレイ経験があれば「背後から攻められない端っこの国のほうが楽じゃないの?」だと思うでしょうが、このゲームでは基本的に攻めるにも「開戦事由」というものが必要で、初心者が選ぶオスマンでは、よほどの事態にならない限り勝手に攻めてきたりはしません。
また宗教や文化の違いによりキリスト教国家から恐れられ、爪弾きにされ、忌み嫌われたオスマン帝国の悲哀を知り、ヨーロッパの歴史と文化を知るためにも最適な国家だと思います。バルカン半島から北に進出しようものなら、圧倒的なキリスト教圏国家の団結力に打ちのめされ、なかなか馴染んでくれずに反乱を繰り返す土地にうんざりし…、かといって南に進めば敵なしで単純な侵攻作業に疲れ…というこのゲームの奥深さを体感するのにも最適だと思います。いくら力で征服したところで、文化や宗教面の違いを乗り越える努力をしないと世界帝国は実現しないのです。
ただし(初心者オスマンで)ウルバン砲が来るイベント大前提にしてたり、ビザンツ帝国に開戦事由が勝手につく前提で書いてたりと、いやそれ「上級者のDLC最大活用プレイを初心者にドヤりたいだけじゃん」という解説だったり、古すぎて今のバージョンと全然逆の話ししてたりする動画だらけだったので、思わず自分でまとめようと思いました。
とりあえず「ゲーム開始直後にいったい何をするべきなのか?」というところから話を始めようかと思います。
開始直後の外交・内政いろいろ
1444年でプレイ開始するわけですが(なぜか他の年代でのプレイはほぼ話に出ないし、公式でも全年代でのバランス調整を放棄しているとプレイヤーに思われている)、まずやることは以下のものです。
- 大目標:
- とりあえずEU4というゲームを知るために、ヨーロッパ中欧方面とトルコ(アナトリア)・北アフリカ方面に攻め込んで痛い目に遭うところまでを学習範囲としましょう。
- とりあえず痛い目にあってみると「これはどうしたら良いんだ?」という疑問が湧いてきますが、そこから先はだいたいAIが教えてくれます。ただしさらっと嘘(過去情報)を教えてくるため「最新版のバニラで」と注釈をつけるのを忘れずに。
- プレイ期間(年代)は定めず、とりあえず戦争の開始と終了、兵隊の運用と回復(人的資源)、同盟とは?交易とは?といった辺りを学べば、次のプレイでの改良点や他国でのプレイでの基礎ができるかと思います。
- ※実はプレイ開始直後にもすでにランダム要素が始まっており、プレイヤーが操作できるようになった状態で国家関係が決まっている物もあり、長期的な視野では非常に困る致命的なものもあったりするのですが、さわりを知るための初心者プレイなのでそのあたりは気にしないでおきましょう。後々、「あそことあそこが同盟組んでるのはまずい」というのがわかってきたりします。それがわかれば初回プレイはOKということにしましょう。
- あと大きいところではオスマンは言わずとしれたイスラム国家(スンニ派)であり、キリスト教圏の国家とは基本的に仲良くはなれないところがあります。結婚もしてくれませんし、怒らせるとキリスト教圏国家が大同団結して一斉に攻めてきます。基本的にアナトリア、北アフリカに伸ばすほうが初心者としては楽で、バルカン半島以北はちょっと手出ししてみてどんな反応を受けるかを知るためにあると思ったほうが良いでしょう。もちろんゲームがわかってきたならば、実力試しにウィーン包囲をしてみるのも良いでしょう。
- 同盟相手探し:
- オスマンは特に最初のうちは同盟相手なんかいらないほど周りには攻めやすい小国があって、人的資源も豊富であっという間に軍隊も回復するため気の向くままに攻めることが可能ですが、そのうちヨーロッパ(中欧)やアフリカへと伸ばそうとすると、とたんに相手側の同盟関係に苦しめられることになります。東欧にはポーランド・リトアニアの巨大な同君連合(特殊な形態の同盟国)もあり手出しできません。
- 小国に攻めたつもりが知らない国家が参戦してきて、気づけば大艦隊が襲ってきて艦隊半壊状態になったり、あるいは陸軍があっという間に包囲されて潰されて涙目になります。またコンピューター(AI国家と呼んでおきます)は網羅的に弱点を探して隙があれば一点突破してでも後背地を狙ってきたりします。人間は逆にこれを塞ぐのが苦手なため、できる限り穴のない攻め方をする必要があります。この時にこちらもコンピューター操作の同盟国がいれば心強いのです。この同盟国を選ぶ際には、「攻略目標の国を攻める時に一緒に動いて欲しい相手」、もしくは「自分のミスをカバーして細かく動いてくれる相手」を選ぶとよいでしょう。※これも長期的には同盟相手が一番めんどい競合になったりするのですが、ここでは置いておきます。
- 上級プレイではいろいろ深謀遠慮の上で玄人好みな国家と同盟することが書かれていますが、「まずどんなものか知りたい」という初心者の場合は、とりあえず中欧方面向けに「ポーランド」か「ボヘミア」のどちらかと、アナトリア方面で初期に頼りにしたい「黒羊朝(こくようちょう)」あたりが良いかなと思います。マムルークというのが近くで大きくて怖いのですがまず組んでくれませんし、むしろ攻略目標の一つです。
- ※なお同盟相手と攻める相手国との間がある場合どうするんだと思うでしょうが、AI国家は「(第三国領内の)通行許可」を勝手に取りまくって進軍してきますし、通行許可はよほどの敵対国でない限りけっこうホイホイとくれるので心配は無用です。
- 逆に攻める相手と同盟国の通行許可には少し気を配ったほうが良いかもしれません。メニューの「メッセージの設定」で、全国家を対象に「通行」で検索すると全部表示しないになっているはずですが、これをオン(慣れないうちはポップアップかつ時間停止)にしておくと、戦争が始まると突然かなり裏手を回ってでもこっちの裏手に出ようと進軍ルートを開拓している様子がわかります。
- あと1つ余っていますが、これは近くにある「ラマザン」が良いかと思われます。これは戦力を期待しての同盟相手というより将来の属国候補で、そのための同盟ということになります。これは後で説明します。とにかく特殊な同盟相手だと認識しておきましょう。
- あと注意点に、「ラグーザへの独立保障」というものがあり、(組んだ覚えがないけどもゲーム設定上そうなってる)これが後々引っかかるため必ず切っておきましょう。下手に強い相手と同盟を組まれると潰すに潰せず目の上のたんこぶになります。
- まとめると外交では、同盟相手は3国(うち1つは属国候補)、忘れずに独立保障を切るということになります。
- ライバル国家探し:
- EU4ではライバル設定をしないと様々なペナルティがあるため、仕方なくライバル設定する必要があります。逆にライバルに攻め入る時には戦後処理で有利になります。これは忙しいプレイ中に意識して変えるなんてのは難しいでしょうから最初は使い方を覚えるために1つだけは確実に攻める相手を選ぶようにしましょう。
- まずひとつ目は「マムルーク」で良いでしょう。あとは(初回はそこまで長期間プレイしないつもりなので)適当にイングランド、フランス、オーストリア、カスティーリャなどいわゆる大国を選んでおきましょう。というかオスマンでライバル指定できるのはほぼ「列強」だけで、次攻めるからと言って弱小国を指定することは出来ません。どうせキリスト教圏国家とは仲良くは出来ないので、そこから選ぶのが良いでしょう。
- ちなみにライバルとして選んだ相手は、逆に手のひらを返して同盟を組むときにはけっこう大変になるのと(その情報が様々なところに影響する。”同盟相手をライバル視している”など)、相手もライバルだと意識して(相手側にもわかるし、自国でも度の国がライバル指定しているのかは表示される)敵対心が強まって国家行動に影響を与えますので注意。
- ここもまとめるとライバルは、マムルークと後は適当に地理的に遠い列強からいくつか。
- できればですが、同盟相手が同盟してたりする相手国は選ばないようにしましょう。相手国(の同盟)とプレイヤー国家を天秤にかけて戦争時に出撃してくれなくなったりします。ですからポーランドかボヘミアと黒羊朝の国家外交画面を時折チェックしてどんな相手と同盟を組んでいるかは確認しておきましょう。そこをライバル指定すると危険だということです。
- 内政:
- 君主点:
- 君主のパラメーターは「統治力、外交力、軍事力」で構成されており、これがプレイヤーのあなたが取りうる選択肢に大きく影響を与えます。
- オスマンの場合は初期君主がかなりの強力な君主でありこれで困るようだと他の君主は大変なことになります。
- 君主点は「ナショナルフォーカス」という振り分け機能があり、その君主点の再振り分けが可能になっています。ここが落とし穴で、古い情報だと「とりあえず軍事力に振れと書いてあったりしますが、現在のバージョンでは圧倒的に統治力を使う機会が多いだろうためナショナルフォーカスは統治力に変更しておきます。
- ※なおナショナルフォーカスの再変更には20年のインターバルが必要。恐らく次に変更できるようになる頃にはだいたい触りがわかっている頃だろうという感じです。また「軍事技術を高めて戦いを有利に」などと書かれていますが、恐らく初心者プレイの20年程度は小国や下位国が相手なのでまず負けない。というか、初心者の勉強なので負けたら(まずったところが学習できたら)素直に戦争準備開始時点までリロードです。
- 君主のパラメーターは「統治力、外交力、軍事力」で構成されており、これがプレイヤーのあなたが取りうる選択肢に大きく影響を与えます。
- 顧問:
- 宮廷画面を開くと、統治・外交・軍事の3部門に1人づつ顧問を設定できる場所があります。この顧問は金は食うけど君主力に加算して補ってくれるし、その他の影響力も持っているので、予算と折り合いをつけてでもできる限り雇用(指定)しておいたほうが良いでしょう。オスマンは初期君主が非常に優秀で顧問なんかいらないくらいですが、そうは言っても初代が倒れたあともプレイは続くため、慣れる必要もあります。
- なお顧問は宮廷に常駐している3~4人ほどの中から選ぶのですが、そのうち君主力に+1してくれるのが一般に”レベル1の顧問”と呼ばれています。+2ならレベル2と上がっていくと月額給与も跳ね上がっていきます。ここは適当に以下のようなものを選んでおきましょう。もちろん3人雇う必要はなく、一番困っているところを補ってくれる顧問を選びましょう。ビザンツ(アテネ)、イピロスを潰してアナトリア半島に進軍する頃まではレベル1で十分です。
- 統治:「インフレ-0.10」あるいは、占領した土地を安定させるために「不穏度-2」を置きたい
- 外交:開戦事由をつけるための「諜報網の構築+」を選んでおく
- 軍事:陸軍士気+、兵員補充速度+、人的資源補正+、陸軍扶養限界+などを入れておく
- 階級:
- これもめんどくさい要素の一つで、どの国家でも3種類の階級が存在し、それぞれ領土と権限と忠誠度を天秤にかけて、好きあらば反乱を起こしてくる要素です。オスマンでは呼称が特殊で、宗教関係者は「ウラマー」、貴族階級が「ユメラ」、市民は「商人組合」となっています。Wikiなどでは、最初に土地を取り上げて忠誠心を上げるなどと書かれていますがそれは長期的な視野に立った場合です。
- 初心者が完全に無視してよいのは色々並んでいる特権一覧の条件の4項目のうち、一番右の「最大絶対主義」です。これはゲーム内年代が1600年代後半から1700年代にかけて登場しますので、「初心者プレイ」では気にする必要は一切ありません。そこまでやるのはゲームに慣れた初心者を脱した段階でしょう。
- あと君主領を減らすなとも書かれていますが、これも20%後半くらいあればあまり気にする必要はありません。どっちにしろオスマンプレイだとどんどん領土拡張していくため、基本的に領土拡張分の一定数が次々と君主領に追加される形になるからです。
- これもまとめとしては、あくまで初心者プレイの一例ですが、ユメラで「領土管理限界+100」を選び、一番下の商人階級では「借款(借金)」を選ぶと良いかもしれません。
- ※この借款は低金利で有利なので「経済」タブで銀行より借りるよりお得(あっちは金利2%)です。これで君主領土は25%になってるはずですが、まあ大丈夫だろうと思います。どうせ反乱が起きればリロードですから気楽にやりましょう。金不足で動けないのは嫌ですし、オスマンはそのうち金が溢れるくらいになるので初期だけ借りておきましょう
- あと忠誠度が心配な場合は、「議会」の招集が時々できるようになり、その議題を達成することで忠誠度の上昇(+10)が期待できます。念の為に議会招集前にセーブしておき、議会を開きそこに「基礎税/基礎生産/基礎軍事?をXXにする」(あるいは工場/教会を建てるなど)という割と簡単な開発目標が示されるものがあるのでそれを選び、あとは期限までに開発して達成するだけでもけっこう忠誠度は伸びます。※万一満足の行く選択肢がなければリロード。時々、扶養限界以上の陸海軍を要求したり無茶苦茶なこともあるので必ずセーブロード。乱数が変わらない場合はどこかで開発度を1個あげるなど何らかの行動をすれば変化するはず。
- 君主点:
最初の戦争準備~終戦処理まで
恐らく戦争する気まんまんでプレイ始めたでしょうが、そうはいきません。その代わりに相手も「開戦事由」ができてようやく攻めてくるのです。※オスマンの場合、時々聖戦(十字軍派遣)を仕掛けられる場合がある
オスマンの周りを見渡すと、バルカン半島には東西にビザンツの残党がおり、そのビザンツの属国としてのアテネ、あとイピロスというのが見えます。とりあえずこれらが攻める相手です。
※この「バルカン」や「アナトニア」という地域名は、地理・世界史好きなら知っているかもしれませんがふつう大体の位置はわかっても具体的にEU4のマップでどこなのかはわからないかもしれません。EU4はマップモードが豊富で、画面右下のマップパネルでいろいろなマップに切り替えできます。このうち地理マップモードの「地方」や「地域」を見ると出てきます。よく使うマップモードは、右下のマップパネルの10ヶ所に登録できます。
それ以外にアルバニア(ベネツィアの独立保障)やベネツィアがいたり、エーゲ海にはジェノヴァやナクソス(ヴェネツィア従属国)、聖ヨハネ騎士団(ヴェネツィア独立保障)がいますが、手を出すとすかさずヴェネツィアが襲いかかってくるため最初は無視しましょう。※初心者でないなら早めに手を打つ選択肢もある
アナトリア方面は、これらバルカン半島の雑魚を掃除してから進出していきましょう。
開戦の予習
手始めにビザンツを右クリックして外交画面を開き、おもむろに「宣戦布告」をクリックしてみます。
※この宣戦布告画面の確認作業はとても大事です。開戦準備段階から何度も開いて、本当に準備万端なのかどうかを確認するようにしましょう。いま宣戦布告したらどんな同盟国が参戦してくるのか?その場合の侵攻ルートはどのあたりになるのか?その対策はどうするか?外交で敵は減らせないか?といった様々な対策を打ってから宣戦布告するようにしましょう。
すると大きな「宣戦布告」画面が表示され、開戦にあたっての条件などが細かく表示されます。これは非常に大事な情報ですのでじっくりと読みましょう。戦争はこの画面でほぼ成り行きが見えると言っても過言ではありません。この画面で勝利が確信できてから「確認」ボタンを押して開戦(宣戦布告)するようにしましょう。
一番上に「侵略的拡大」とデカデカと書かれています。開戦事由もなしになっています。要するに気分次第で大義もなく攻めるのは許さんぞ?という話です。この侵略的拡大は後々きちんとペナルティとして国内政治/外交の様々なところに響いてきます。
その代償として、「安定度-2」もされると書かれています。プレイしていくと痛感しますが、安定度-2というのは、最初期の初心者プレイヤーにはとてつもなく大きなペナルティです。ゲーム初期の安定度は恐らく1か2でしょうが、もしマイナスになろうもなら恐ろしい大ペナルティに発展します。
※この安定度が下がると、各地で反乱軍(農民軍や~僭称軍)が次々と乱立して国内は無茶苦茶に占領されまくります。一つ討伐したと思ったら次が勃発し…と反乱軍つぶしで数年かかったりします。反乱軍はあらかじめ予備行動できる場面以外では起きないに越したことはありません。
一定程度慣れると、余裕があるタイミングでダイアログが出た時には陸軍をその予定地(右側の「概略」ウィンドウに反乱予定地と兵数が表示されるので90%近くになったら待機)に移動させておきOKをクリックすると同時に反乱軍出現&討伐完了に持っていけるようになります(これで”最近の蜂起”がついて不穏度-90とかにできる)。戦間期にこういうガス抜き作業をやっておくと国内は沈静化出来ます。
その下に「敵側同盟国」と書かれており、敵側にアテネも参戦することがわかります(従属国アテネには選択権はない)。そして参戦総兵力がその下に書かれています。右側の総兵力は自軍側。この例では自軍側は空っぽですが、同盟を組んでいるとここに表示され援軍可能となっている同盟国に対してチェックを入れると援軍を呼べるようにもなります(戦争中にも参戦要請が出せる)。むしろ相手側援軍を抑える目的で裏から叩くために呼ぶことも有効かと思います。もし同盟国が参戦要請出せない場合は、「✕」にホバーして断る理由(遠隔地であるなど)も確認しておきましょう。
この例では兵力差を見ればもちろん余裕で勝てるのですが、戦争は楽勝に見えても包囲戦で1年かかったりと甘く見ると痛い目に遭うこともあります。もっと楽に、確実に、ペナルティを最小限にして1000%勝てるところまで持っていってから開戦しないといけません。これが次で述べる開戦事由の創出です。
※なおここで注意なのが、DLC込みのEU4では1444年開始直後(数日~長くとも数ヶ月)辺りに特殊なイベントが発生し、オスマンはビザンツへの開戦事由を得ます。すると侵略ではなく一応の開戦事由ができ、いわば正々堂々と侵略できます。しかしバニラではどうもそのイベントが発生せず、独自で開戦事由を付ける必要があります。
開戦事由の創出
このゲームでは、それぞれの戦争に開戦事由(Casus Belli。よくCBなどと略されている)が必要です。それ無しに攻めこむと、上で書いたように手ひどいペナルティを食らうことになります。
それを創出(でっち上げ)するのが「請求権の獲得」になります。請求権というのは、要するに相手側の領土Xは本来俺のものだとでっち上げることでそれを宣戦布告の大義にするというものです。無茶苦茶ですが、それでもEU4の世界ではこれで一応紳士的な戦争をするようにはなります。
[諜報網構築] → [請求権捏造] → [宣戦布告]
まず相手国の外交画面を呼び出し、「諜報網を構築する」を選ぶとすぐに空いている外交官が1名派遣されて、数カ月にわたって常駐して工作活動を行い諜報網が構築されていきます。これが一定量(普通の相手だと20で捏造できる)貯まれば、外交画面から「請求権の捏造」の実行にチェックマークが入りいつでも宣戦布告できるようになります。
宣戦布告
そうすれば念の為に先程の宣戦布告画面を呼び出し、想定参加国や兵力に変動がないかを再確認します。相手側が同盟関係を強化している場合もあります。
別の攻略時ですが、これが初期としてはまあまあ手を打てた宣戦布告画面です。
開戦事由もちゃんとあり開戦ペナルティは一切なしです。属国たちも当然参加です。戦力差は9倍あり、人的資源も圧倒的で長期戦も戦えるでしょう。ミスを侵さない限り楽勝も楽勝でしょう。※後の「応用1:個別講和」のときの開戦画面。属国のうちラマザン以外はアラビア半島の2国で裏側から攻め込み挟み込むことを期待。
また焦らずに旅団ごとに攻め込む州の想定も行っておきましょう。相手が何部隊ほど出てきて、それらはどのような進軍ルートを辿って自領地へと攻めてくるのか?その時に裏でカバーできる兵団も用意しておきましょう。
※今回のビザンツでも複数州あるため裏をかかれる可能性を頭に入れておきましょう。複数州がある場合、敵は最後のあがきで一時的に兵を募集して前線を離れて裏をかいくぐって進軍してくる場合があります(このあたりが結構冷めるところではある)。あるいは戦争中に敵方に反乱軍が登場し、その反乱軍が占領済の相手州やあるいはこちらの領土に攻め込んでくることもけっこうあります。油断しないように、最低限の兵力で、逃さず確実に抑え込みに行くようにしましょう。
想定通りなら、とりあえずセーブを行ってから自軍兵力をさりげなく敵領地隣接州へと移動させます。配置が終わったら時間停止。請求権の捏造→成功しました!(少し時間を進めて停止)→宣戦布告!で戦争が始まります。
宣戦布告できたら即座に時間停止を行い、予定通りに進軍ルートを指示してから時間を進めます。いろいろポップアップが出たりしますが、慣れない間は焦らずにスペースで時間停止をして一つずつ確実に処理するようにしましょう。
初心者のうちは、最初は小手試しだと思って巻き戻し(リロード)前提で進めましょう。一度「戦争(侵攻作戦)のシミュレーション」を行ったあと、(例えば傭兵を雇うなど)万全な対策を打ってから実践に移すでも良いでしょう。それこそシミュレーションゲームですから何度でも巻き戻しが可能です。
戦争の経過
野戦や包囲戦で勝つたびにリアルタイムに「戦勝点」というものが溜まっていきます。恐らくオスマンプレイの場合、イケイケドンドンで戦争を有利に進められますから、減ることもなく勝手にずんずん溜まっていくでしょう。
これが(20%、30%、40%など)一定量溜まったら、とりあえず時間停止を押して画面下右側にある盾状のアイコンをクリックして終戦処理のシミュレーションを行います。
通常は領土割譲が目的ですから、欲しい相手方の州をクリックして赤色から緑色に変えていくと「その時点の要求で必要な戦勝点」がリアルタイムに計算され、戦勝点が足りているか、不足しているかがわかります。
この時に戦争後の互いの領土がどう変わるかをイメージして、できるだけ価値の高い(開発度の高い)州を取り込み、なおかつ相手方を不便な土地へと押し込めるようにクリックしていきましょう。
これを何度かやるとわかりますが、一定数の州を持つ相手(たとえば対マムルーク)の戦争では、一度の戦争ですべてを占領して割譲させるのは無理だとわかってきます。いくつかの州をクリックすると「戦勝点100点を越える要求はできない」云々という表示が出て、それ以上州がクリックできなくなります。するとそこ(合計95~99か100)までが今回の戦争での目標範囲(目標戦勝点)ということになります。
※一度講和すると10年間の停戦期間が発生し、互いに攻め込むことができなくなります。3回攻めて全部取れたとしても2回20年の停戦期間を含みますから、30年近くをかけてようやく全部攻め取るということになります。当然こんなまどろっこしいことはやってられませんので、同盟など外交を駆使してあの手この手で参戦し、参戦させて攻めていくことになります。
後はその目標戦勝点になるまで戦争を続けていきます。敵が1州しか持っていない場合には、包囲戦で勝利すると一気に100%になります。
※いつまでも100%にならない場合は、参加同盟国の領土がまったく占領できてなかったり、あるいは盲点ですが船団が残ってたりしても戦勝点は進みません。参戦した同盟国がいる場合、その領土や所持兵力もすべてが戦勝点対象となり(要するに最初の宣戦布告画面で計算されていた総兵力)、多く残っているとなかなか伸びなくなります。※占領している時間経過で徐々に伸びるが年単位で時間が溶けていく
・幸いオスマンには強力な船団がありますから、戦闘海域に出しておけばそうした「漏れ」も無くせます。相手側の港を含む州を攻める時には港に待機させておいて一気に敵海軍をたたき潰したり、もし敵同盟側に強力な海軍(ヴェネツィアやマムルークなど)が出てくる場合にはあえて自海軍は港に待機させておいたり(船団には”戦争時は港に避難”指示があったりするし、また港にいる船はその州が占領されない限り安全)。このあたりも慣れが必要です。酷い話ですが同盟軍にまず削らせておいて、ある程度減ってから自軍が出ていくという戦い方も十分有効です(ただし対等な立場の同盟軍だと戦勝点分配上不利になったりする)。あるいは自同盟軍の出動(さすがに突然宣戦布告するので少し遅れる)を待って一緒になって叩くというのももちろんありです。同盟軍といえども明日はどうなるかわかりませんしお互い様です。ただし属国についてはある程度手ひどい負け方をしないように気を使う必要がありますが。
・またゲーム的には領土を要求しない「ライバルに恥をかかせる」という開戦事由もあり、その場合は領土割譲要求は出せません。徹底的に叩いて満足したら賠償金をふんだくって帰りましょう。
終戦
望み通りの領土割譲ができるまで戦勝点が溜まった場合には、割譲要求の他に、さらにダメ元で金銭要求欄の「+」上で”Shift+左クリック”してみます(可能最大値要求)。もしかすると(要求する領土割譲に加えて)金銭がふんだくれるかもしれません。こうやって領土割譲+余剰戦勝点分は金銭で埋めるというのが戦争での毎回の行動になります。金銭をゼロに戻すには「-」の上で”Shift+右クリック”。
それ以外でも、下記のような条件と組み合わせることも可能です。
- 相手の中核州を別の国家に引き渡す(放棄・返還)
- 従属国の開放、国家の開放
- 何らかの条約を切る(同盟関係・ライバル関係など)
- それ以外の個別条件(個別請求権放棄・交易力の移譲強要・属国化)をつける
ぐちゃぐちゃになってわけがわからなくなった場合は、一度「白紙に戻す」して再度条件を指定していきましょう。なお「和平案の自動作成」はたいていロクな内容にならないのでおすすめしません。最適解なんでしょうが、人間的には先にこっちの港湾州を抑えたいとか、交易力のある州を抑えたいとか、相手領土を分断させたいとか、もしくは交易力低くていいからできるだけ多くの州を抑えたいとか色々作戦がありますが、コンピューターの自動作成はそういうのは一切考慮してくれません。
応用1:個別講和
自分から仕掛けた戦争で、なおかつ相手側からいっぱい同盟軍が来ている場合(従属国ではなく同盟国に限る)は、それらの付いてきた国と個別に講和して撤退してもらうことも可能です。これにより向こうの戦力を大幅に削ることが可能です。※戦勝点も再計算され変動する
講和画面の右側に相手国のシンボルがズラッと並びますが、この1番目が対戦相手で、2番目以降が呼び出された同盟国です。ある程度(20~50など相手国との関係性などによる)進んだ時点で、これらを選択してから講和を試してみましょう。これは金銭を要求してもいいですし、あるいはきつい状況(例えばキリスト教圏が大挙して来ている場合など)なら無条件講和でも構わないでしょう。
例えば↓の画面では相手側は同盟軍が参戦しており、戦勝点88%とかなり進んだ状態です。攻めているのはシルヴァーンという弱小国で、引きずり出したのがアジャム(後のペルシア)です。
ここで下側の相手側同盟軍(アジャム)をクリックしたのが下の画面です。確かこの場面ではアジャムの抵抗が予想外にめんどくさくて(裏に回り込まれた)先に個別講和を選んだんだと思います。
すると戦勝点も切り替わり、細かく見るとぶんどれる領土も(並びが)変わっているのがわかります。
※これは宣戦布告時に相手側同盟軍にチェックを入れて州をぶんどれるように設定していたためですが、そうしていない場合でも倍の戦勝点を支払ってぶんどるか、あるいは金銭講和で(あるいは無条件講和でも)相手を減らすことが可能です。
あるいは、最初からこちらの同盟軍が目標で、あえてその同盟先弱小国を攻めることで本当の目的国を引きずり出してきて領土を奪うという戦争の仕方も可能です。たとえばヴェネツィアを相手にすると大量に強敵同盟軍を引き連れてくることが多いのですが、そのヴェネツィアの同盟先の(かつ同盟国の少ない)弱小国を見つけておいて、その弱小国に宣戦布告することでヴェネツィア「だけ」を引きずり出すということも可能といえば可能です。ヴェネツィア領土を奪うには倍の戦勝点が必要ですが、それでもかなり楽になる。
そうやって敵を減らした後に、本来の敵との講和条件に臨むわけです。
とにかく邪魔なところからチマチマ個別講和をしかけて削れる戦力は削っていきます。そうして本当に相手したい国だけを残して完全に近い勝利を目指しましょう。
こうして様々な手管を通じて領土拡大を進めていけるのが本作EU4の魅力のひとつだと言えるでしょう。
応用2:単独講和
あと意外に分かりづらいのが、「同盟軍に呼ばれて参戦した場合の終戦処理(単独講和)」です。実は呼び出した同盟軍が終戦処理に入る前に単独講和が可能です。呼び出されていったのに突然戦争が終わってしまって、何ももらえずスゴスゴ帰ってませんか?実は同盟軍に呼び出される戦争ほどオトクなものはありません。外交下準備が一切不要ですし、めんどくさくなったら(あるいは望みの州が取れたら)途中で単独講和すら出来てしまうからです。
ある程度(勝利点60~80)進んだら、とりあえずセーブしましょう。これは同盟軍がどのタイミングで終戦するかわからないためです。
そしてそのタイミングで講和画面を呼び出し、試しに自分の欲しい州などをカチカチとクリックしてみて要求がどこまで通るかを確認します。呼ばれた時点での想定通りならそこで単独講和しても構いません。もちろんお金もきっちりふんだくっておきましょう。できれば最後の戦勝点99まで粘ったほうがいいのですが、何度もリロードするのがめんどくさい場合は自分の欲しい州を押さえられたら和睦して撤退するのもありでしょう。
ただし呼び出した同盟国からは「単独講和」をしたことでペナルティというか悪感情(-30~-35とか)が付いてしまいます。最悪相手国の欲しかった(戦争目的だった)州を完璧に奪ってしまうと、いきなり同盟を切られることもあります(怒らせないように一応脇の方や、戦略的に重要な州だけを押さえる)。怒らせてもいい相手なのか、もしくは長期視点でそこまで欲しい州なのかをちゃんと考えたうえで単独講和しましょう。
※相手国の外交画面からハートマークの右の数字にマウスカーソルを合わせると細かい評価式が表示されますので、そこで確認しておきます。相手との関係で同盟を続けたいならば「関係を改善」しておきましょう。
戦後処理(中核化)
満足できる戦果を上げて目的の領土割譲ができれば、終戦しましょう。するとダイアログが出て戦争は終了します。ここでも一時停止をします。戦後処理としてやるべきことがたくさんあります。
- 割譲させた州の中核化:奪い取って放置ではいけません。
- とりあえず「中核化」することで確実に自分の領土としましょう。
するとさらに「ステート化」(複数州での管理)というものが可能になり、するとさらに2回目の「中核化」が可能になります。この2回目の中核化は一瞬で終わります。この都合2回の中核化フェーズで君主力の統治点が必要になります。例えばこの画面では9州もぶんどったのですが、その代償としてここで「コスト」と書かれている統治点が必要(+再中核化でも統治点が必要)になるということです。
※「中核化(徐々に進行する)」 → 「ステート化」 → 「中核化(一瞬で終わる)」
- とりあえず「中核化」することで確実に自分の領土としましょう。
- 不穏度の確認:
- 占領したての州は不満が爆発寸前で反乱軍が湧きやすいため、必ず自軍を一定期間(再中核化が終わるくらいまで)駐留して不穏度を抑え込みましょう。※軍隊には兵数により抑え込める不穏度というものが表示されており、駐留期間内は一時的に抑え込むことが可能です。
※この1万人の軍隊の場合は「不穏度-2.50」と表示されている。連隊数(人数)により変化し、最大値で-5.00。 - 中核化が終わって軍隊が駐留していてもあちこちで不穏度が10%を越えるようなら、最後のダメ押しで自治率を上げるのもありです(ワンクリックで自治率は25%上昇し、不穏度は-10変動する)。
「+」を押すことで自治率が25%上昇する代わりに不穏度は下がります。自治率を上げることでその州からの収入は激減しますが、反乱軍を起こされる可能性があって軍隊を動かせなくなるよりはマシでしょう。
※ただし自治率を上げていかないとどこかで破綻しますので、(その文化の領土における率が高ければ”受容文化”に入れたり、あるいは宣教師を送って”改宗”したり)ちゃんと不穏度を下げて自治率を上げてから次の戦争へと移るようにしていきましょう。文化とは文化マップモードにすることで表示されるものです。
・バルカン半島付近だけならまだ勢いでなんとかなりますが、これがアナトリアへと広がっていくと(上記短期的な手法では)自治率100%近い州ばかりになり苦境に陥ります。オスマンはとにかく人的資源が圧倒的で、戦争で消耗しても即復活するので、どんどん侵攻できてしまい、右へ左へと停戦していない国家に次々と順番にケンカをふっかけてしまいがち。
・オスマンであれば、国家自体はトルコ文化ですが、バルカン半島の大半はギリシャ文化で、さらに北に行けばブルガリやセルビア、ルーマニア文化があります。そしてアナトリア半島を東や南へ進むとアルメニア・クルド・シリア・ベドウィン・エジプトなどの諸文化地域を組み入れていくことになります。文化受容数には限りがありますので、自国で重要な位置を占める地域でかつ独立気質の高い文化は受容することも考慮しましょう。オスマンだと特にクルド、アルメニアなどは結構反乱気質が高いと感じると思います(抑えても抑えても反乱軍が成長してくる)。※非受容文化州では税収+人的資源が-33%され不穏度が+2されるペナルティがあり、さらに異教徒州(スンニ派に対するシーア派、カトリックに対するプロテスタント)では不穏度+2(イスラム教とキリスト教など大宗教の相違で+3)も加わる。実際にはこれに過剰拡大や戦争疲弊、安定度、自治度、異教寛容度などが加味され変動する。
・あるいは軍隊配置に余裕があるなら反乱軍出現率を80~90%になるまで放置しておき、その発生予定ポイントに陸軍を配置しておいて潰す(つまりはガス抜き)のもありです。一時的に不温度が-90くらいに落ち着きます。ただしガス抜きして下がったからといって「じゃあ自治率下げるか」というのは危険です。
- 占領したての州は不満が爆発寸前で反乱軍が湧きやすいため、必ず自軍を一定期間(再中核化が終わるくらいまで)駐留して不穏度を抑え込みましょう。※軍隊には兵数により抑え込める不穏度というものが表示されており、駐留期間内は一時的に抑え込むことが可能です。
- (残っている場合)相手側領土の監視:
- 相手に残存州がある場合は、相手側領土側も怠りなく見ておきましょう。もしかすると相手側領土内で反乱軍が発生し、それがこちら側になだれ込んでくる場合もあります(これはEU4では非常によくある)。反乱軍は自領土、周辺国領土に関係なく動き回って占領しまくるので他国の反乱軍にも注意が必要です。
- 戦争疲弊・過剰拡大・安定度なども確認
- これらの数値も非常に大事です。中核化指示が終わったらこちらもチェックしておきましょう。
- これらの数値も非常に大事です。中核化指示が終わったらこちらもチェックしておきましょう。
- 戦争疲弊:
- 戦争疲弊は上がるのか下がるのか。下がるとしてもどの程度の期間かかるのかを頭に入れておきましょう。もし国内の不満を押さえるために急遽下げたければ「軽減」をクリックします。外交点75を消費することで戦争疲弊を軽減できます。
- 安定度:
- 次に安定度が超重要です。宣戦布告時にちゃんと開戦事由をつけていれば下がりませんが、強引に攻め込んだ場合にはここがマイナスになっていたりします。そうなるとかなり広範囲に深刻な影響を与えますので(代表的には不穏度を上げる効果)、もし安定度を上げれるのであれば「増加」をクリックすると統治点を数百消費して上げることができます。イベントで突然下がったりしますので、常に2以上を目指すようにしましょう。「彗星」イベントなど、こちらにまったく落ち度がないのにどれを選んでも安定度が下がるイベントもある。
- 領土管理限界:
- 領土管理限界とは現在の国家の能力で占領・統治できる州の数に比例した値だと思えばよいでしょう。これを越えると各所に負担が出てきますので、あまりに多くの州を入手した場合などは、この管理限界を増やす事も考えましょう。
- ※政府タブを開いてもう一度赤い「政府改革」画面に切り替えて右上側の「+」の付いたアイコンを押すと”政府改革進捗度”を消費して増やすことが出来ます。ただしこの政府改革進捗度は、その下にある政府改革レベルの上昇にも使うための値であり、領土拡大だけに使っていると改革レベルが上がりませんので注意が必要です。
※各階級にも「領土管理限界+100」というのが一つずつありますので、あまりに限界がきつくて政府改革値も貯まらない時にはそれを使うのもありです。3階級ともいれると一気に300増やせます。確か王室領が下がるはずなのでひとつずつ計画的に入れましょう。
- ※政府タブを開いてもう一度赤い「政府改革」画面に切り替えて右上側の「+」の付いたアイコンを押すと”政府改革進捗度”を消費して増やすことが出来ます。ただしこの政府改革進捗度は、その下にある政府改革レベルの上昇にも使うための値であり、領土拡大だけに使っていると改革レベルが上がりませんので注意が必要です。
- 領土管理限界とは現在の国家の能力で占領・統治できる州の数に比例した値だと思えばよいでしょう。これを越えると各所に負担が出てきますので、あまりに多くの州を入手した場合などは、この管理限界を増やす事も考えましょう。
- 過剰拡大:
- 要するに自国領土化(中核化)できていない占領地が大量にある状態を示しています。これを下げるには「管理」を押して「中核化」を行う(統治点消費)必要があります。その中核化が進むことで過剰拡大を下げることが出来ます。戦争で領土拡大をすると(基本的には)中核化作業が入るので、それを半年~1年かけて処理という形になります。
あるいはめんどくさければ従属国として独立させるのもありといえばありですが、それもまた”属国ごとの独立欲求”管理という別の管理作業が発生してきます。
- 要するに自国領土化(中核化)できていない占領地が大量にある状態を示しています。これを下げるには「管理」を押して「中核化」を行う(統治点消費)必要があります。その中核化が進むことで過剰拡大を下げることが出来ます。戦争で領土拡大をすると(基本的には)中核化作業が入るので、それを半年~1年かけて処理という形になります。
- 反乱軍の兆候:
- %は「次の蜂起までの進行度」です。これが80~90%になると反乱軍が書かれている州・規模で発生するため、陸軍を移動させて討伐するなどの具体的な対処が必要です。
- 通常はそこまで上がらないように「制御せよ!」をクリックして対処しておくと良いでしょう。
- 「弾圧」:30%以上なら軍事点を消費して「弾圧」できる。弾圧すると進捗度(%)を30ポイント下げることが出来ます。ただし根本解決にはならず、時間経過でどんどん伸びてきます。
不温度がある限り伸び続けるため、モグラたたきの容量で削る必要がありますが、大量の州を一気に獲得した場合には追いつかなくなります。そんな時は受容文化に入れたり、長期的には改宗を行うなどして自国に馴化させていきましょう。 - 「安定度を高める」:これは上の画面にある「安定度の増加」ボタンと一緒の働きをします。対象の州別に動くような位置にありますが、あくまで全体の安定度を下げるだけです。
- 「要求を受け入れる」:せっかく占領した土地が、その左枠に書いてある内容で独立してしまいます。威信も下がりますのでこれは絶対に避けましょう。
- 「弾圧」:30%以上なら軍事点を消費して「弾圧」できる。弾圧すると進捗度(%)を30ポイント下げることが出来ます。ただし根本解決にはならず、時間経過でどんどん伸びてきます。
- あるいは反乱軍に対処できる余裕がある場合は、あえて反乱軍を発生させてガス抜きするのもありです。90%になったら発生予定地点に対処可能な兵数を置いて発生に備えましょう。
- 戦争疲弊:
こうした戦後処理を進めながら、次に攻める相手関係の調査をしたり、あるいは外交で敵を減らしたり仲間を増やしたりといった作業を並行していきます。こうして次の侵略戦争の準備を行っていくのが、このゲームのルーチンワークということになります。
次のページでは、「属国化」や「国家アイデア」、「バニラでの探検」について述べます。
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