輸送システムシミュレーションゲーム「TransportFever2(トランスポートフィーバー2)」で気になったModをメモしておくページです。
元のページにどんどん追加してどんどん巨大化するいつもの癖が出始めたため、Modについてはページを分けることにしました。
変更履歴:
- 2024年9月25日:初稿 ※落ち着くまで暫くの間は異動が多いためいちいち変更履歴に載せません
目次
ここでは気になったModなどを備忘録代わりに記録しておきます。実際に使っていないものを含むため、「俺の用途では使えなかった」などという苦情は受け付けません。
TransportFever2では一般的にアセットも「MOD」と呼ばれているためそれに従っています。いわゆるコードMod(プログラム機能のあるMod)はスクリプトModという名称になります。公開されているMod数から見て主にアセットMod関連を中心に取り上げ、スクリプトModは後ろの方にまとめる予定です。
※こういう内容を書くとたいてい「日本風のが無い」ということになるが、そもそもベースゲームで左側通行道路になっていない時点で諦めたほうが良いと思われる。「Modでできる」と言ったところで、すべてのアセットに対応できているわけではなく、いつ何時消えるかわからず、パッチなどで使えなくなるかもわからない。5年たった今でもSteamワークショップに日本風の建物アセットが絶望的にないため、日本風景観の都市構築は相当むずかしいと思われる。どうしてもこだわりたい人は自力で頑張ってほしい。
鉄道関連
Open-cut Station & Retaining Wall
Steamワークショップ::Open-cut Station & Retaining Wall
いわゆる掘割駅が設置できるMod。必要Modが多いため注意が必要。
非常に優れているなと思ったのは、掘割だと上を渡すオーバーパスを設置したくなるのが人情ですが、最初からMod設定で2本まで渡すことが可能な点です(もちろん道路種類も選択可能、ただし渡す位置は固定)。※Modに頼らず後から手作業でオーバーパス道路を設置することも当然可能ですが、高さ調整などがややめんどくさいです。
またホームの形状(島型・相対型など)、ホームの深さ、駅舎の選択、壁の模様の選択などフルカスタマイズできる感じです。
※このカスタマイズ機能の嬉しいところは、同じようなアセットでツールバーを占領せず様々な場面に適応できるところですね。また当然、後からその建物の「設定」機能でカスタマイズできるため、街の成長に応じて変化させることも容易です。もしアセット置き換えとなったら路線編集とかで気を失いそうになりますから。
といいつつ本作には、近くに同機能の建物ができたときは路線情報を勝手に変更する機能が付いているようです。1.バス停の場合は建設時のマウスホバー中に元のバス停が黄色く光っている状態(道路サイドを変更したり、道路セグメントをまたがない範囲)はダイレクトに変更されます。また2.鉄道駅(バス停など含む)など元の駅を破壊した場合には、その場に駅跡を示す”黒い吹き出し”が残っている間は一定範囲内ならセグメント境界などを超えて自動置き換え有効なようです(つまり時間停止すれば自由に変更可能)。
実際にバス停のある道路を(例えば2車線道路を4車線道路に)拡張した際にも、バス停が自動的に広がった道路脇に移動してくれます。2車線から6車線など一気拡張が無理な場合でも、一度4車線に拡張したあと6車線に拡張するなどするとけっこう拡張できるようです。非常に柔軟ですね。
Compact Elevated Station Lite
Steamワークショップ::Compact Elevated Station Lite 1.51
高架駅を設置できるMod。道路に対して高架駅を並行にも垂直交差でも設置可能なのが素晴らしいですね。こんなレベルで感心してるとバカにされそうですが。
これも「そんなとこまでカスタマイズ必要?」と言いたくなるくらい様々なカスタマイズが可能です。例えばメインエントランス形状ですら6種類もあります。ホーム形状も島式一面から始まって通過線を含んだ様々なタイプが選択可能です。屋根形状も様々と、さっきから”様々”しか言ってない気がするほど様々なカスタマイズができます。※これはLite版であって、別にフル版(Steamワークショップ::Mighty Adjustable Elevated Station Pack 1.6)もあります。必要Modも増えますがカスタム高架駅への情熱が満ち溢れている人はこちらが良いかも。
道路関連(バス・トラック)
Loop Stop 2
いわゆるバス停留所ですが、ベースゲームのバス停留所のような簡素なものではなく、ループ状に停車場所が設置されていてバスなどが回り込んで停車するようになっています。駅前バスターミナルに最適では無いでしょうか。ベースゲームのだと停車して待たせるのも憚られますが、これだと一定時間停車するなども気軽にできそうです。
これも様々なカスタマイズが可能で、シェルターの年代別スタイルから、道路のスタイル、停車レーンを何個つくるか(しかも停車して誘導レーンがあるのか、その逆に誘導レーンがあって停車場所があるのかの違いまで)、プルアウトPulloutsというらしい(折り返し式ではなく)直線通過式の道路脇バス停車場の有無まで設定できます。またこれらは片面だけでなく道路両面に設置可能です。※上のスクショがちょうど道路の両面に停車場2個ずつ+プルアウト1個ずつを設定した最大拡張状態。
こちらはプルアウト(Pullouts)だけを設置した簡易なパターン。奥側がLoopsAboveもLoopsBelowも両方とも「-0」、手前側はLoopsAboveもLoopsBelowも両方とも「0」の設定例(凹んだバス停車ゾーンの位置が微妙に異なる)。後続一般車両を邪魔しない上に、ちゃんと歩行者用の地下道接続まで付いている(外すことはできない)。シェルターのスタイルや、道路のスタイルも設定変更可能。
Truck Stop
2つのModで成り立っているもので、街中のバス停やトラック荷下ろし場をビジュアルに表現するための趣味Mod。
- Steamワークショップ::Street Slim Bus & Truck Zones
バス停およびトラック停留所付きの道路を追加するMod。これだけではただの路面上の模様であってバス停やトラック荷下ろし場として機能するわけではない
- Steamワークショップ::Truck Stop
その道路にトラック荷下ろし場を追加するMod。こちらは単体でも(路面マーキング無しの)トラック荷下ろし場として機能する。ただしこれ単体だと停車ゾーンはできないので後続車が詰まる
1番をサブスクライブすると「道路建設」の「都市」カテゴリに以下6種類の道路が追加される。
- 細いバスゾーンのある中通り:2車線バス停ゾーン付き(50km/h制限)
- スリムなトラックゾーンのある中通り:2車線トラック荷下ろし場ゾーン付き(50km/h制限)
- 細いバスゾーンのある大きな通り:3車線バス停ゾーン付き(60km/h制限)
- スリムなトラックゾーンのある大きな通り:3車線トラック荷下ろし場ゾーン付き(60km/h制限)
- バスゾーンがスリムな特大通り:4車線バス停ゾーン付き(60km/h制限)
- スリムトラックゾーンを備えた特大通り:4車線トラック荷下ろし場ゾーン付き(60km/h制限)
「普通の街路」とつなぐように、これらの道路を(デカールがループになっているので長さを調整すしながら)敷き、さらに「普通の街路」と接続する。※片側ではなく必ず両側にゾーンがある
その後に2番をサブスクライブすると「道路」-「建物」に出てくる、「TRACK STOP(6m・12m・24m)」のいずれかを合わせて置いてあげると実に味のある風景ができあがるという手順になっている。※この2番設置で初めてトラック荷下ろし場として機能する。バス停の方は普通にバス停設置をすれば良い。
ただしバス停を建設するために一度道路を壊す必要があり(セグメント長がちょうどよければアップグレードで可能だが)、同時にその道路に接続している住居などは破壊されてしまうので注意。当然街が成長して配送範囲が変われば停留所を移動する必要が出てくるが、その度にこれらをやり直すことになる。あくまで雰囲気を楽しむ趣味アセットかと思われる。日本風かどうかはさておき景色としては十分に楽しい。なお上のスクショを見るとわかるようにバス停/トラック荷下ろし場は中央の車道から脇に離れて停車するため(停車ゾーンができる)、渋滞を緩和する効果も若干あるのではないかと思われる。
むしろ凹んだバス停ゾーンだけが必要なら、上で紹介した「Loop Stop 2」でPulloutsだけを設定する(LoopsAboveもLoopsBelowも両方とも0にする)とそれが実現する。
なお(停車ゾーンはないが)路面のマーキングだけというアセット(デカール)もいくつかでている。Steamワークショップ::Surface Markings、Steamワークショップ::MZ Markings
Small & Compact Truck and Cargotram Station
Steamワークショップ::Small & Compact Truck and Cargotram Station
トラック駅(貨物・トラックステーション)のMod。これもご多分に漏れず様々なカスタマイズが可能です。カーゴステーションとも呼べないような寂れたトラック駅から、ゴージャスなトラック駅までカスタマイズで姿が一変します。
ターミナル(荷下ろし場)の長さから始まり、幅、ターミナルの数(1~3)、それぞれにトラム軌道を敷くか否か、また搬出入道路の角度や位置まで細かく指定できます。また搬出入道路の長さ、フェンスの種類、ターミナル全体の地面の模様などもカスタマイズ可能です。
※ConnectionStreetLengthは接続道路の長さ、CURBは縁石だけ、Signsは入口の標識、Lightingは電灯、Foodpath(Footpath?)は出入りするための歩道
僻地でのトラック駅の例。左からターミナル数を1、2、3と変化させたもので接続道路は15mで45度、ターミナルの高さは土(地べた)設定。1は表面が土でフェンス、2は砂礫帯で縁石に標識付き、3はアスファルトで壁+標識付きで電灯もつけたもの。これらの設定状況や、ターミナル長やターミナル数は建設後でもいつでも変更可能。
例えばベースゲームの無骨な森伐採所も…
↓
ちょっといじれば雰囲気のある景色へと変わります。道路に対して直角ではないため流入経路も良さそうですね。
Underpass
歩行者用の入口と地下道設置Mod。サブスクライブすると「道路の建設」メニューに出てくるので、道路の両脇などに設置すると決定画面が出てきて、それらが接続されて地下道になるというもののようです。1つずつでなくとも3ヶ所、4ヶ所などでもそこでファイナライズすれば良い。※地下の覗き方をまだ知らないため実際に繋がっているかどうかは不明。
これも階段を囲うフェンス種類から床の模様、行き先表示、幅などがカスタマイズ可能です。
※混雑するバス停付近で地下歩道を設置したい場合は、上の「Loop Stop 2」で自動で道路渡した地下歩道が設置されるので、そちらの検討もどうぞ。
その他スクリプトModなど
Network Coverage Map
Steamワークショップ::Network Coverage Map
旅客駅(鉄道駅・バス停)がカバーしている範囲を緑色の囲みで表現してくれるマップです。カバーできていないエリアは赤く表示されるため、バス停をどのエリアに設置すべきかが一目瞭然です。
画面左上の「レイヤーメニュー」の一番上に追加されるアイコンで起動します。なおリアルタイム反映ではないため、バス停などを動かしたり追加した場合には開き直す必要があるということです。※見た目はゴツゴツしてあまり美しくはありませんが、APIに建物の色を変更する機能がないため仕方ないそうです。
Resizable Parameter Window
Steamワークショップ::Resizable Parameter Window
各建物をクリックした時に出てくる「設定」ウィンドウを拡大するスクリプトMod。「設定」ではトラック駅や鉄道駅のカスタマイズが行え、またModでもこの設定画面でカスタマイズが可能なものがあります。
このページの設定画面などもこのModでスクリーンショットしています。
Freestyle Industries
Steamワークショップ::Freestyle Industries
いわゆるチートツールの類です。
サブスクライブすると「フリーゲーム」モードの産業追加の画面で「FreeStyle1~4」までが登場し、それを設置した後に「設定」画面でいろいろ設定していきます。たとえばFreeStyle1で原木をOutput指定すると原木をどんどん出荷してくれます。
FreeStyle2以上は、Input(搬入)したものをOutput(生産・搬出)したり、FreeStyle4だとInput1種類に対してOutputを3つ指定できるなど様々な組み合わせの入出力を指定できるようです。
これはまだロクに使えてないのでよくわからないところがあります。
Slow Date Speed
ゲーム内の時間進行速度を変更するMod。ベースゲームでも画面右下の年月日をクリックすることで一時停止か1/4~4倍まで変更することができるが、それをもっと遅くさせるMod。
アセット形式で実装されており、サブスクライブすると「景観づくり」-「アセット」に「SlowDateSpeed」というアイコンが出てくるので、それをクリックした途端にダイアログが開き、一時停止か1/64~4倍まで変更することができる。
なおダミーのアセットが登録されておりクリックすると設置されるがすぐに自動削除される(速度設定後に設置せずキャンセルしても良い)。※独立したUIを実装するのを調べる手間を省くためにこの形式にしたとのこと
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