「Cities: Skylines II」の動作に必要なスペックについてまとめていく記事です。
- 2024年11月27日:2024年11月26日リリースの「パッチ1.1.12f1」で更新
- 2024年11月16日:”2024年10月24日リリースの「パッチ1.1.11f1」時点での状況”を追記
過去分を折りたたみます
- 2024年8月8日:現在の状況に合わせて修正
- 2023年12月17日:2023年12月14日リリースの「1.0.18f1 ホットフィックス」時点での状況を追加。
※また数度のアップデートを経て現時点の最新パッチである1.0.18f1ホットフィックスでは、初期ほどグラフィック設定が重要ではなくなってきたため、リリース初期に重要な設定ポイントとして書いていた内容を、「リリース時の状況を折りたたみます」として折りたたみました。 - 2023年12月15日:個人的な話の「現在の環境」を追加
- 2023年12月13日:樹木がボケボケになる(ポテトモードの直し方)を追加
- 2023年10月25日:公式のオプティマイズガイド(初回起動時重い原因)を追記、個人環境での設定状況をメモ
- 2023年10月22日:ストレージ容量、imperatur氏動画とコメントなどを追記
- 2023年10月20日:imperatur氏動画などを追記
- 2023年10月18日:初稿
目次
パッチを追うごとに少しずつは改善されていますが、GPU負荷の改善はだいたい終わったようで、ローンチ時のような超高付加状態は改善されました。※さらに下げたい場合にはFPS制限が一番効きます。
しかし一方で住民人口増加時のシミュレーション速度低下についてはより顕著になっており、むしろ2024年後半時点ではその対策がメインになってきています。
・長期的に見れば、公式のアセットインポーターが動作するようになると人口規模を競うような傾向はほぼ死滅して(CS2では最初からニョキニョキ高層ビルが立つため人口自慢なんてすぐ飽きるし、100万都市なんてのは2023年時点で達成されている)CS1同様に景観重視になっていくと思うのですが、そうなるとスペック的な話としては恐らく起動速度(アセットやデカールなどの読み込み速度)が問題になると思います。※結局CS2でもアセット追加時の再起動は必要なため
・そうなれば、人口などは町並みが見栄えする程度であれば問題にならず、普段のプレイはややグラフィック精度を落としてプレイし、録画(またはスクリーンショット)時には高精細画面でプレイするという手法が当たり前になるかと思います。そうすると推奨スペック前後のものであればあまり変わらないという結論になっていくんじゃないかと思います。その時点では恐らくアセットを展開するための空きメモリ量が一番重要になるだろうと思います。
・さらに数年後にはPC全体のスペック底上げなどによりアセットのさらなる高精細化が要求されるようになるでしょうが、そのときにはCPU/GPUについても世代交代が進んでおり現在よりも相対的に”軽く”動作するようになるのだと想像しています。
2024年11月27日リリースの「パッチ1.1.12f1」時点での状況
あまり変わっていませんが、若干必要とされるスペックが落ちているように感じます。
※申し訳ないですが、私はAMD Ryzen利用が長いためIntel系のスペックとCPUナンバーの関係に疎くわかりません。なお統合グラフィックス(CPU内蔵グラフィックス)環境では公式にはサポートされませんのでご注意ください。なおCities Skylines IIはGeForceNowにも対応していますがMod(いわゆる外部コードMod)に非対応です
- 「GPU」は最低スペックがあればだいたい動作はするが、もちろん人によって望むものが違うため満足できるかは人次第ということです。「4K60fpsでないと俺は満足できない」という人であれば最低限最高性能である必要があります(あなたの求める最高性能で実行/実現できるとは言っていない)。「都市構築ゲーだしグラフィックはほどほどで良いや」という人はおそらくGeForce RTX3060前後ということになるでしょう。それでもし「重い」ということであればFPS制限を掛けてあげれば結構軽くなるかと思います
- むしろ途中から重要になるのが「CPU」であることがここ最近明らかになっている傾向であり、「何十万人都市までが等速/倍速/4倍速指定で実効速度がどれくらい出せるのか?」が重要になっています。これも人次第で「100万人都市しか認めん」なんて人は現在出ている最高スペック(Ryzen Threadripper)でも実現はほぼ不可能な状況のようです。逆に「10~20万都市でいいや」という人であればおそらくRyzen 3600X程度でも充分動作するかと思います。要するにその人が求める規模に依存するということです
※ベースゲームで3段階シミュレーション速度切替ができますが、3段階目は実は4倍速指定になっています。その状態でシミュレーション測定しているということです。
2024年11月Redditで「CPU の洞察: 7800X3D 対 9800X3D : r/CitiesSkylines」というスレッドが建てられていましたが、その人が計測した結果によれば、AMD Ryzen 7 7800X3Dでは「4倍速指定でシミュレーション実行したときに実効速度でも4倍速が出る」のが40万人都市でギリギリだったそうです。この状態で8倍速にしても4.2倍速しか出なかったようです。
※AMDでX3Dと付くのはいわゆるゲーム特化型とされているCPUです。つまりは、倍速指定に対してCPUをぶん回しても実効速度が追いつかなくなる状況が、どの住人規模で頭打ちになるかという測定結果です
しかし同じPC環境でRyzen 7 9800X3Dに差し替えたところ、40万都市でも8倍速指定で5.5倍速まで実効速度が出た(つまり40万都市では実効速度の4.2→5.5が9800X3Dの伸びしろ)そうです。
しかしその9800X3Dであっても、60万都市、80万都市、100万都市になると(以下のグラフのように)実効速度は伸び悩んでいる状態(4倍速指定に対して実効4倍速は出ておらず、実効2倍速程度に落ち込む)です。2024年11月に販売開始した最新CPUであってもここが頭打ちラインということになります。だいたいそのくらいの重さということです。
※お断りしておきますが、ありとあらゆる都市で40万人がきっちり壁になると言っているのではなく、今さら言うまでもなく都市構築の仕方により当然前後はします。あくまでこの都市データでそうなったというものであり、その結果を元にぼやっとした一般論として話しているに過ぎません。引用元スレッドでは都市データへのリンクもありましたので興味のある方は試してみてください。
※私は都市規模にそこまで興味がないため試していません。いわゆる緩めな景観係プレイヤーだと思いますし、Cities Skylines IIにはそういうものを求めている人です。
2024年7月4日リリースの「パッチ1.1.7f1」時点での状況
地道に改善を続けているようですが、大きくは改善されていません。
PCスペックに大きく左右されますが、最高スペックであっても恐らく10~20万人前後でシミュレーション速度はほぼ頭打ちとなり(何倍速に変更しても1.0前後しか出なくなる)、その後はCPUの負荷がどんどん最大化するようです。
その後も人数が増加するごとに重くなっていき(シミュレーション速度がどんどん低下していく)、最高ランクのスペックであっても50万人程度が現実的な頭打ちラインとなっているようです。※Threadripperならどうかとかそういうレベルではなく頭打ちになる。スペックが10倍20倍程度上がらないことにはなんともならないと思われる。
またGPUに関しては、主に中底域スペック帯でのパフォーマンス向上が行われましたが、4K-60FPSというのは恐らくRTX4090でも厳しい状況なのも変わっていないと思われます。
外出人数の削減による負荷低下
CPU負荷を大きく変えるには「外出する住民の割合」を大きく下げる(つまり自宅に籠もらせる)ことくらいしかない状態であり、それでは住民数を増加させたいというプレイヤーの欲求とかち合ってしまうことになります。
外出人数を調整する「Traffic Simulation Adjuster – Paradox Mods」というModが出ていますが、最終更新が2024年5月であり現在も効果があるのかは不明です。
※元々ベースゲームには「人口規模が増えれば増えるほど実際に外出する住民数を削減する」というロジック(つまりは人口規模に合わせて自宅に籠もる割合を増やしていく)が入っています。人口1万6千人まではその係数が0.4となっており6,400人が外出対象となり、5万人で0.22=11,000人、10万人都市で0.16=16,000人、20万人で0.07=22,000人、50万人で0.07=35,000人、100万人で0.05=50,000人と、人口規模に合わせて外出人数を段階的に減らす設定がなされています。
・最初期には外出人口が少なく街が閑散としていると指摘する人が一部におり、この制限を解除しようとする(つまり外出人数を増やす)話がかなり頻繁に出ていたのですが、CPU負荷が問題になった今はむしろこの係数を調整することで外出人数を減らすという選択肢が有効になってきているのではないかと思います。ただし実質的な外出人数を減らすのであれば(50万人都市で外出人数は3.5万人だが倍増させた100万人都市でも5万人しか外出しない)、そもそも人口規模を増やす意味がなくなるということになります。結局人口規模を取るか、実質的な外出人数を取るかの選択ということになります。景観都市として考えれば実質的な外出人数で十分満たせるでしょう。
またModでペット(犬)の外出を控えさせる(家でお留守番させる)という「NoDogs – Paradox Mods」や、あるいは負荷などの原因ともなりうるホームレスを強制的に外部都市に移住させる「Bye Bye Homeless – Paradox Mods」などがありますが、どちらも劇的な効果とまではいかないようです。
車が側板を巻き込んでいるように見える
ある程度カメラを引くと、走行している車がフェンダーや側板を巻き込むように描写されて気持ち悪い。特に白っぽいボディカラー(他に黄色など)の車が、交差点などで停・発車する低速時に目立ちます。
これはグラフィック設定により多少マシになります。
- NVidia DLSS Super Resolution:最高品質
- 詳細レベル:高
- テクスチャクオリティ設定:高
この3つが揃っている場合に、(無くなるわけではないが)かなりマシになる気がします。これはPC環境依存かもしれませんので、各自で試してみてください。
2023年12月14日リリースの「1.0.18f1 ホットフィックス」時点での状況
折りたたみます
すでにだいぶチューニングが進み、現在ではグラフィック関連で大騒ぎするほどの状況ではなくなっています。
それでもグラフィックが大変だという方向けの抑えておくべきポイントは、
- 外部ツール(nVidiaやAMDなど)によるcities2.exeの描画FPS上限を30FPSなど各自の環境に見合ったものに変更する
- それでも爆熱で困るという方は、外部ツールによりグラフィックチップの設定を随時変更するなどを行う ※PL制限などは当然ですが各自の自己責任で。
- ゲーム内での最低限な設定を行う
- → これについては、私自身の「現在の環境」としてページ下部に後述しておきましたので参考にしてください。
要するに、描画を頑張りすぎるところをゲーム外で程々に手を抜くようにすること、およびゲーム内での不要そうな設定をオフにするというものです。
※なお現状でもかなり重めのゲームであることは変わりがないため、公式発表の最低スペックを満たしていること、及び内蔵グラフィックでは固有のバグ(道路敷設時にフィールド黄色化)がでているため、そこは最低限クリアしておく必要があると思われます。
数度のパッチ及び設定により、現在はグラフィック設定よりもむしろ「シミュレーション速度が出ない」ほうが問題となりつつあります。具体的には、数十万人規模の都市になってくるとゲーム内表示での1分のシミュレーションを進行するのに実時間で数秒かかるようになってくるというものです。
※例えばゲーム内1分をリアルタイム5秒でシミュレーションできるとすると、ゲーム内で1ヶ月経過させるのにリアルタイムでは60×24×5で7200秒(=120分=2時間)、同様にゲーム内1年経過させるのにはリアルタイムで24時間かかるという計算になります。CS2での樹木の成長速度や降雪が続く時間を考えると結構な苦行になりかねません。なおこのシミュレーション速度の問題は、私自身の環境が貧弱(Ryzen3600)だからではなく、フォーラムでも多数報告が上がっているようにたとえRyzen Threadripperであってもそれほど大きくは変わらない点に問題があるようです。
たとえ良いCPUを搭載していても、早々にシミュレーション速度の上限が来るため、さらに開発元でのチューニングが進むまでは人口規模を抑えめにしたほうが良いと思われます。
クソ重いんだけど(初回パッチ1.0.11f1までの状況)
リリース時の状況を折りたたみます
(ゲームリリース時点~初回パッチ1.0.11f1の現時点では)とりあえず現在はチューニングが進んでいない状態です。
たとえ推奨環境を満たしていたとしても、あれはあくまでフルHD環境のものでしかありません。
高解像度ではハイエンドグラフィックカードでもあまり効果が出ていないのが現状です。例えばRTX40XXシリーズであったとしても現在はフルHD(1920×1080)でプレイするのが一番いいでしょう。WQHD(2560×1600)などどうしてもそれ以上に解像度を上げたい場合は、グラフィックオプションを中設定以下にするなど設定を変更するしかありません。また4KディスプレイでフルHDをフル画面表示するとボケボケになるかと思いますので、その場合はウィンドウ表示するなど工夫しましょう。
また公式でパフォーマンスを向上させるグラフィック設定のガイド(後述:「公式のオプティマイズガイド」)を出していますので、それも参考にしましょう。
※初回起動時は仮想テクスチャリングを行っているためさらに重い。解像度下げる、被写界深度を無効化する、ボリュームメトリクスを無効化する、詳細レベルを最低にする、モーションンブラーを無効化するなど。
・中低スペックは当然やるとして、高スペックの場合もバカにせず一度確認しておきましょう。とにかく今は開発でのチューニングがほとんどできていない状況だと思います。リリース版でこれなのでベータはどれだけ酷かったのかという話ですが。
またミドル以下のグラフィックカードしかない人は、おとなしくグラフィック設定を「低」あるいは「最低」にしてみましょう。何度も書きますがチューニングが進んでない以上、こちらで対処できることは全部やるしか仕方ありません。せっかく楽しみにして買ったのですから、寝かすよりはとりあえず動く状態に持っていったほうが精神的にも良いかと思います。
各自で割り切れるポイントは、例えば「画質は譲れない」、「いや画素数こそ譲れない」、「20FPSでも動けば良いや」、「GPUに負荷掛けたくない」など様々だと思います。それは各自の環境やそこにかけてきたお金も影響するでしょうし、今遊びたいのかそれとも1週間寝かしてもいいのかというCities2に対する気持ちも人それぞれです。そうした中で、どれを優先してどれは割り切るかという判断を行う必要があり、残念ながらチューニングがロクに行われていない今すべてを満たすことはどの環境でも相当難しいと思います。
チューニングが進んでいないことは公式も認めており、恐らく数日~1週間程度でグラフィックチューニングの進んだパッチが用意されると思います。それまではフルHDで我慢するしかなさそうです。グラフィックオプションを調整しても効果が少なく、現状ではそれよりも画素数を減らすのがてっとり早いようです。
※(そんな方はこのブログを見に来ていないと思いますが)「金取っておいてベータ版を売りつけてんのか?」という不満はあるでしょうが、どうしても我慢出来ないのなら文句を言ってないで返金手続きするなどしましょう。数年後にはModもDLCも出揃って多少マシになっているかも知れませんのでその頃に確認しましょう。
「でもやっぱりCitiesをプレイをしたい」のであれば、まだリリースしたばかりでもあり現状はフルHDなどで我慢するしか無いと思われます。はっきりいって、ゲームの初期設定をミスったのではないかと思います。せめてフルHD+「中」程度をデフォルト設定にしておいたならここまで不満は爆発しなかったでしょう。コロッサルオーダー社は売り逃げするような会社ではないため、これほどコミュニティで不満が出ていれば間違いなく調整をしてくると思います。
FPS上限で制限する
また外部ツールでFPS上限を制限するのも非常に有効なようです。
私のGTX1660最低設定ですら、なぜか平均40FPSを超える速度で描画を行っているようで大変無駄にGPUが高負荷になっています。
ゲーム本体では、グラフィックオプションの一番上に「すべての画面解像度を表示する」と言うチェックがあり、これをオンにしてからその下の画面解像度を開くと、大幅に選択肢が増えていると思います。特に中低スペックの場合は周波数を下げてやると良いかと思います。
さらにnVidiaコントロールパネル(3D設定の管理)などで、「Cities2.exe」に対して「最大フレームレート」を30なり20なりに制限してから起動すると、GPU使用率がぐっと下がります。これにより、今までサクッと落ちていたクライアントも落ちずに安定して稼働するようになりました。nVidiaコントロールパネルの場合、設定変更後にゲームを再起動する必要があります。
チューニングが進んでない現時点では、各自で色々探って工夫してみましょう。
公式告知:パフォーマンス: リリース後の計画と目標
10月25日10時、コロッサルオーダーが今後の計画についてお知らせを出しています。
パフォーマンス: リリース後の計画と目標 | Paradox インタラクティブ フォーラム
今後の計画
リリース後、パフォーマンスのさまざまな領域を大幅に改善するために、一連の小さなパッチ (おそらく大きなパッチ) をプッシュする予定です。 予期しない結果をもたらす特定のハードウェア設定に関連するいくつかの問題を特定しました。これらの発見を受けて、次の改善に取り組んでいます。
- 通常、シミュレーション内の何らかの同期条件によって引き起こされる途切れを除去します。 これらは CPU ごとに大きく異なり、また都市の構築方法によっても大きく異なります。
- フレームごとに処理される頂点の数を減らし、フィルレートに影響を与える効果 (主に被写界深度、グローバル イルミネーション、ボリュームメトリクス) を最適化/バランスをとることにより、GPU パフォーマンスを最適化してバランスをとります。まともなFPSを得るには、当面は設定でオフまたは減らすことができます。
- このプロセスで見つかった、まだ実行されていない CPU 最適化をプッシュします。
GPU パフォーマンスのバランスをとることは、全体的な品質を下げることを意味するのではなく、たとえば、より少ないサンプルをより賢く分散して同一または非常に類似した結果を達成することを意味することに注意してください。
また、ソリューションをスケールアップするためのオプションの拡大も検討しています。 現時点では、ゲームには AMD FSR1 が含まれていますが、スケール率が 50% の場合はあまり見栄えがよくありません (動的解像度スケール設定で有効にすることができます)。ただし、Unity ではそのままサポートされているため、含む。
FSR2 と DLSS2 はどちらも時間的アンチエイリアシングの使用を必要としますが、一部のオブジェクトがその技術と互換性がないため、現時点では使用できません。 現在、これを可能にするために取り組んでいます。これにより、パフォーマンスが向上するだけでなく、現在使用しているもの (デフォルトでは SMAA) よりも高品質のアンチエイリアシング ソリューションが提供されます。
目標
今後のパッチにより、デフォルト設定でも状況は大幅に改善される予定です。 このようなゲームのパフォーマンス目標は、安定した最低 30FPS で実行することであることに注意してください。 成長する都市は必然的に CPU に依存するため、都市建設者がより高い FPS を目指すことには(マルチプレイヤー シューターとは異なり)実際のメリットはありません。 このタイプのゲームでさらに重要なのは、途切れを回避し、応答性の高い UI を実現することです。
そのため、シミュレーションも 30fps の予想される更新レートに基づいて構築されています。 ただし、時間的効果に関してより良いビジュアルに貢献できるため、60 fps を取得しても問題はありません。そのため、目標は 30 fps ですが、推奨ハードウェアでそれに到達したからといって、最適化作業を制限したり停止したりするつもりはありません。 特に、近距離と遠距離の両方でレンダリングの課題に直面しているため、目標を 60fps に設定することに長期的なメリットがあるとは考えていません。
※だいたいは、昨日Redditで行ったAMA(質問と回答)で表明された事項だと思います。個人的に考える問題点は、ハイエンド機のプレイヤーとそれ以外のプレイヤーで求めるものが違っているだろう点です。前者は「30FPSが目標とかふざけてんじゃねえ」という感じでしょうが、後者はむしろ30FPSで安定して動いてくれれば良いという感じはないでしょうか。そのいずれにも対応できるような事を目指しているようですが、どういう結果になるかを注意深く見守りたいと思います。また一部開発元を信じていないプレイヤーとしては早くMod環境をオープンしろという声も出ているようで、多方面で様々な要求に答える必要があり大変そうです。もっとも発売前のパラドックスによる大掛かりなプロモーションが、その期待を煽ったせいだとも言えますが。
公式スペック情報
公式に出されている最小/推奨スペックは以下のとおりです。※2023年9月28日更新版
最低スペック
- CPU: インテル® Core™ i7-6700K | AMD® Ryzen™ 5 2600X
RAM: 8GB
GPU: Nvidia® GeForce™ GTX 970 (4 GB) | AMD同等品
OS:Windows® 10 Home 64ビット
ストレージ:60 GB の空き容量
推奨スペック
- CPU: インテル® Core™ i5-12600K | AMD® Ryzen™ 7 5800X
RAM: 16 GB
GPU: Nvidia® GeForce™ RTX 3080 (10 GB) | AMD同等品
OS:Windows® 10 Home 64ビット | Windows® 11
ストレージ:60 GB の空き容量
これはあくまで公式に発表された最小および推奨スペックです。
※前作「Cities: Skylines」をプレイしていた方には説明不要だと思いますが、DLCの無いいわゆるバニラ状態でもあり、今作もリリース後にModが出ることがわかっています。
・公式から発売されるDLCはもろにディスク容量や起動(読み込み)速度に大きな影響があり、内容によってはCPUやGPUの負荷も上昇するでしょう。またユーザー公開のアセットと呼ばれるものについても、ディスク容量と読み込み速度とメモリ容量、さらにはビデオメモリに影響を与えることがわかっており、逆にMod(コードMod)については主にCPU動作に大きな負荷がかかることがわかっています。
・ただしそれはあくまでゲームがある程度熟成してModが公開され、マップ内の人口も上昇した段階で初めて問題になる話であり、まだ発売前である現時点で話しても仕方のないことであるため無視します。数年後に数多くのアセットが公開され、多数のModの導入が当たり前になった際には、それに見合ったスペックが必要になるのは当然な話ですし、ここではそれは考慮しません。そもそもその段階に至るまで「Cities: Skylines II」が発展できるかどうかはこれからにかかっていますし、その時にプレイしているかどうかもプレイヤー各自により異なるためです。要するに、とりあえず起動してプレイできるかどうかの話です。
その他のスペック(ディスク容量・CPU・GPU)について
2023年10月22日、公式スペックでストレージが「60 GB の空き容量」と記載されました。最低/推奨とも同じです。
※展開後のサイズは、Steam版では56.67GBであると報告されており、PCゲームパス版では58.2GBになっているようです。
CPUについてはインテル製CPUとAMD製APUで違いはなく、特に偏って発生するトラブルというものは、少なくとも前作「Cities: Skylines」では発生していないと思います。
またグラフィックチップについてもnVidia製GPUとAMD製GPUで違いはなく、特に偏って発生するトラブルというものは、少なくとも前作「Cities: Skylines」では発生していないと思います。ただしあくまで現時点の「Cities: Skylines II」では、AMD製GPUではいくつかバグやチューニング遅れが見られているようですので、今後選択する場合はもう少し様子を見たほうが良さそうです。
リリース時の状況を折りたたみます
なおゲームでよく話題になるCPUとGPUどちらが必要とされるかの問題ですが、発売時点の「Cities: Skylines II」は、かなりなGPU依存ゲームだということがわかってきました。というよりRTX4090を積んだPCですらフル設定では60FPSを維持できず、逆に最低スペック程度のPCとの差は約2倍程度にとどまってしまうということです(随分ざっくりした話ですがスペックも設定もバラバラなので致し方ない)。にも関わらずCPUがボトルネックになっているという話はベータテスターやアーリーアクセス対象者(著名Mod開発者や著名クリエイター)からあまり出てきません。これはどうもグラフィック関係のチューニング不足によるものだという見方が大勢を占めているようです。とりあえず発売されて様々な環境でプレイされてみないとわかりませんが、現時点の特に推奨以下スペックのPC環境において、CPUがボトルネックになるケースはほとんど無いようです。CPUが問題になるのは恐らく4090高設定かつ3倍速で数十万都市をいかに回し切るかというケースに限られる可能性がかなり高くなってきています。
City Planner Plays氏のスプレッドシートでも、例えば「5600X」タブを見ると1660Sではパッとしなかった各種数値が、3060Tiになると見違えるように伸びている(特にvSync Off時)ことがわかります。Low設定かつvSync Offだと1%LOWも30前後まで跳ね上がっておりだいたいの場面において快適な操作が見込めると思います。10万人程度の街では圧倒的にGPU依存状態であることがわかるかと思います。
このグラフィックチューニングについては現在開発元でも必死で行っている模様であり、日々特に中低スペック環境における改善が伝えられています。何度も書きますが、Citiesはたまたまコミュニティ成長のおかげで人気となりましたが、本来都市づくりゲームは中低スペックのボリュームゾーンを取らないと勝負にならないジャンルなので(決してAAAタイトルではない)当然だと思います。グラフィックの重さを回避するMod(FPS Booster)は前作でも重宝されてましたし、全体での効き目はともかくとして簡単にFPS制限を加えるModなどは恐らく早々にも登場するのではないかと思われます(メニュー画面ですら60FPS出てるという話まである)。
いっぽうCPUがボトルネックになるようなPC動作を非常に重くするModが必須となる時期はしばらく来ないのではないかと思われます。これらは前作で言えば、交通シミュレーションを劇的に変更するTM:PE(特に交通AI)やRealtime系Mod、あるいは都市サービスの提供範囲を指定するようなModですが、今作「Cities: Skylines II」ではいずれもバニラゲームで既にある程度は組み込んでいるような状態です。かといってチューニング前ですらCPU依存になっていないようであるため現時点ではCPUを心配する必要は低そうです(彼らCOはこの数年間経路探索プログラムのチューニングだけをやったみたいに書かれている)。Modが出揃いDLCが何本も出た数年後には問題になってくるでしょうが、とりあえず発売~1・2年程度はCPUよりもグラフィックがボトルネックになるしょう。「俺は人口100万人のメガロポリスでプレイしたいんだが」という方は当然推奨スペックは満たしておくべきでしょう。
ただし前述City Planner Plays氏のスプレッドシートでは、7950X3Dに4090を積んだところで、4K High設定(シート21~23行)ではvSyncを切らないと平均60FPSも出ておらず、vSyncを切ったところでFPS Minは20、1%LOWも30を切る有様です。更に中設定でもFPS Minや1%LOWが20を少し上回るしか出ていません。恐らくこのような環境を整えている方にとっては不満の残る数値だろうと思います。現状では、いくらハイスペック環境であってもHigh設定は相当無理があるようで、チューニングを待つしかありません。
DLSS及びFSR
2024年4月25日リリースのパッチ1.1.2f1でDLSSがサポートされました。
※公式発表ではないものの、ユーザーによる調査でDLSSバージョンは3.1であることが判明しています。なおこのDLSSバージョンを強引に3.7にあげる手法が紹介されたことがありますが、CS2においては違いがわからない(効果が少ない)という評価を受けています。
またDLSSについてはゴーストが出てしまう現象があったり完全なものになっていないと評価されています。
FSRについては今後サポートする予定だと言っていますが、その後8月時点でもサポートされていません。
折りたたみます
nVidiaのRTXシリーズを使用している方はDLSSの使用有無についても興味があると思われますが、発売前のレビューバージョンではゲーム内での設定オプションはありません。
しかしPCゲームパスでゲームを入手した人が、PC内のゲームフォルダに「nvngx_dlss.dll」というファイルが存在することを発見し、後日(公式自らか、モッダーによるものかは不明ながら)対応される可能性があることを示唆しています。
公式Q&A:現在、これを可能にするために取り組んでいます (FSR と DLSS の両方の最新バージョンを使用)。
Reddit – Dive into anything
MacOSやLinux版について
前作Cities: Skylinesでは、非コンシューマープラットフォームとしてはWindows版の他、MacOS版、Linux(SteamOS)版が出ていましたが、今作Cities: Skylines IIではWindows版のみのリリースとなっています。
これについて公式に尋ねている方が絶えない状態ですが、公式回答は常に同じで
残念ながら、Mac が Cities: Skylines II でサポートされるかどうかについて明確な答えはありません。 現時点でわかっているのは、すでに発表されたプラットフォームをサポートしており、他のプラットフォームへの扉を閉めるつもりはないということです。
という内容の繰り返しです。
つまりリリース時にはWindows版、およびコンソール版のみということです。その後品質向上のスケジュールが遅延し(内部の品質基準が達せなかったことを公式に認めている)、遂にはコンソール版の発売延期にもなってしまいました。※PC版もパフォーマンスチューニングが完全に終わっておらず、かつエディター機能が後日実装になるなど万全の体制でのリリースではありません。
公式にもコメントが出ましたが、仮に対応プラットフォームを広げる話が出るとしても、少なくともコンソール版発売以降の話になるということです。なおMacの場合は様々なWindows動作環境を作ることが可能なようですが、その環境で果たしてCities: Skylines IIが稼働するのかは不明であり、それらについては当然公式発表はなくすべて自己責任となります。またあるいはクラウドゲーミングを試すという方も居るようです。
日本ではほとんどコミュニティが無いようですが、Redditなどではこれらを試そうという人もいるため、各自で情報収集することをおすすめします。申し訳ないですが私自身はWindows版利用者のため、これ以上情報提供できることはありません。
スペックや設定周りのFAQ
初回起動で非常に重い
※初回起動時だけではなく、何らかの変更を加えた場合には毎回走るようです。
公式によれば、初回起動時に「初回の仮想テクスチャリング」という動作を行っているようです。ゲーム起動時のメニュー画面に表示されます。これにはPC環境により1分程度かかるようです。
※なお仮想テクスチャリングは初回起動だけでなく、一定起動ごとに行っている可能性があります。Paradoxランチャーが起動した時に表示が出ますので、連打せず少しだけ処理が終わるのを待つようにしましょう。
初回起動時はなるべく低画面解像度で起動し、オプション設定をいじるなど数分起動(プレイは開始しない)したら、一度終了してデスクトップに戻りましょう。
再び再起動し、画面解像度を1080pに設定しましょう。※これ以上にするには30XXシリーズの上位か、あるいは40XXシリーズ上位が必要なようです。
ここから先は普通にプレイしても大丈夫なようです。
樹木がチラチラする
方法1:
- アンチエイリアスをTAAにする
- 上級設定に入り、「アンチエイリアス品質」の「アンチエイリアス方式」を「TAA」に変更する
ただしこれを実行するとゲーム画面全体がぼやけたようになり、またFPSががやや低下します。
方法2:
- グラフィックオプションの詳細レベル(Level of Detail)をオンにする
- 上級設定に入り、「詳細レベルの距離」を70%から100%にする
これで影のチラツキもマシになるようです。
樹木がボケボケになる(ポテトモードの直し方)
特に樹木で顕著なのですが、ふとした瞬間に樹木がボケボケになることがあります。※欧米圏でよく言われている、いわゆる「ポテトモード」に入ってしまう
よく見るとビルなども若干ボケて表示されます。GPU負荷軽減対応の一環でこうなったようですが、ある程度GPUに余裕があってもこうなる時があるようです。
直し方
- しばらく放置する ※裏で仮想テクスチャリングを行う可能性がある
- カメラのズームイン/ズームアウトを繰り返してみる
- 「グラフィック」オプションの「高度な設定」に入り、下の方にある「ミップバイアス」を変更して元の値に戻してみると、強制的に仮想テクスチャリングの再構築が開始される
ジャギーが酷い
上と同じです。ゲームデフォルトではSMAAが選択されていますが、これを上級設定に入ってTAAにするとかなりマシになるようです。
FPS向上のためのオプション設定まとめ
リリース時の状況を折りたたみます
現在わかっている範囲で、FPS向上のために推奨される各種オプション設定値を置いておきます。
リリースバージョン:1.0.9f1
※あくまで現時点のものであって、パッチアップデートなどにより随時変化し、またPC環境によっても大きく影響を受けることをご承知おきください。特に修正パッチが出た場合は、下記を信用せず各自で検証の上で項目ごとに随時変更をお願いします。
※また一般的な知識では「本来私の環境ではこれはオン/オフにすべきではないか?」とされる項目も、現状バグなどによりあえて逆の設定をしている箇所があります。修正されるまではコミュニティなどで確認されている方法を取るしか仕方ありません。※また設定値によっては、各自のPC環境に過度な負荷がかかる場合があります。各自で判断の上で調整作業を行うようにしてください。あくまで(私が把握している限りにおいての)標準的な参考値に過ぎないため、各自のプレイ環境やプレイの方向性により適宜調整するようお願いします。リリース後判明した情報について追記していく予定です。
当然ゲーム本体を未入手のため、具体的にどの項目がどの程度操作性や見た目に影響するかはわかっていません。ただ恐らく多くの方が初回起動時に重さを実感するだろうことは予想できますので、その時にどの項目を落としていけばいいかの目安にはなるかと思います。
優先順位は下記になると想定できそうです。低スペックなら恐らく全部適用、ミドルスペックなら番号の順に適用していきながら適度なラインを探ることになりそうです。1番については、バグもあるためRTX40XXではない限り実行したほうが良さそうです。
- 一番影響の大きそうな項目
- 〔ゲームプレイ〕:昼夜サイクルオフ ※夜を撮影したいときだけオンにする
- 〔グラフィック〕:問答無用でとりあえず設定する項目
- 画面解像度:フルHDかそれ以下。現状では一番効果が高い項目となっている。
- VSync:オフ
- ダイナミック解像度(DRS)のスケールクオリティ:無効化
※いくつか広まっている”画像が荒くなりすぎる映像”の原因であることが、これを無効化する理由です。公式Q&A:現時点では、ゲームには AMD FSR1 が同梱されていますが、スケール比が 50% の場合 (動的解像度スケール設定で有効にできます)、見た目はあまり良くありません。DLSS2 では、時間的アンチエイリアスを使用する必要がありますが、一部のオブジェクトがその技術と互換性がないため、現時点では使用できません。現在、これを可能にするために取り組んでいます (FSR と DLSS の両方の最新バージョンを使用)。これにより、パフォーマンスが向上するだけでなく、現在使用しているもの (デフォルトでは SMAA) よりも高品質のアンチエイリアシング ソリューションが提供されます。
※DRSQuality~Minimun Resolution % Scaleまで。あくまで可能性の話
- 比較的影響の大きそうな項目
- 〔グラフィック〕:GPU負荷をチェックしながら以下を無効化していく
- 被写界深度モード、アンチエイリアス品質、雲のクオリティ、フォグのクオリティ、ボリュームのあるオブジェクトのクオリティ、被写界深度クオリティ、モーションブラー、詳細レベル、アンビエントオクルージョンクオリティ、グローバルイルミネーションクオリティ、反射のクオリティ
- 主にVRAM容量不足のための対策 ※おおよそVRAM8GBを切るグラボから
- 〔グラフィック〕:以下をVRAM使用量をチェックしながら自分の優先度に合わせて低くしていく
- グローバルグラフィッククオリティ?、地形クオリティ設定、水のクオリティ設定、アニメーションクオリティ、テクスチャクオリティ設定
以下、細かく見ていきましょう
設定-一般
ここに「パフォーマンス設定」の項目があります。
これの選択肢に「フレームレート、バランス、シミュレーション速度」があり、CPUを主にどれに割り振るかを設定できるようです。CPUが重いあるいは軽い場合、まずここをチェックする必要があるようです。
低スペック環境では、何を操作するにしてもカクカクとなっていてはゲームどころの話では無くなるため、何を差し置いても「フレームレート(FPS)」を優先するのがプレイフィールに大きく関わってきそうです。
※ただし後述のCity Planner Plays氏の検証動画によれば、現時点ではあまり効果がよくわからない設定項目になっているようです。
※公式のRedditAMAによれば、次のような動作を実装したとのこと ※現在これが意図通り動作してるかどうかは別
・フレームレートは FPS を優先し、重くなりすぎるとシミュレーションを遅くします。
・Balanced は現在の状況に基づいて調整しようとします。
・シミュレーション速度は、FPS を犠牲にして速度を維持しようとします。
設定-グラフィック
- シャドウのクオリティ:「低」設定推奨。影のクオリティの指定。当然低い方が描画不可が少ない
- さらに上級設定に入り「地形の影(Terrain Casts Shadows)」も無効にする
- 詳細レベル(Level of Detail):「低」設定推奨。建物が多く映っている時の負荷を下げる。同時に住民の描画をカメラで近接した時だけにすることで負荷が下がる
- またなぜか、「ウィンドウ」モードと「全画面ウィンドウ」モードを切り替えると、パフォーマンスが改善するケースがあるようです。理由は謎です。「ウィンドウ」→「全画面ウィンドウ」にするというわけではなく、この二者で切り替えを行う。
公式のオプティマイズガイド
パラドックスで公式のオプティマイズガイドを出しています。Tips: Our Guide to Optimize Performance | Paradox Interactive Forums
- 仮想テクスチャリング(Virtual Texturing):テクスチャに関してビデオメモリをより効率的に使用する技術ということです。プレイヤーは何もすることはなく、ゲーム本体が自動的に処理を行うため初回起動時は非常に重い可能性があるとのこと。処理には1分程度かかるとのことです。
- 推奨設定:
- 解像度を下げる:中低スペックでは1920 x 1080 x 60Hzがオススメ
- 被写界深度を無効化
- ボリュームメトリクスを無効化
- まだ重い場合のオススメの設定:
- モーションブラー、被写界深度:低FPSがの場合は、乗り物酔いに似た症状を引き起こしたり、あるいはさらにFPSがが低く感じられることがあるということです。無効化が推奨されています。
- ダイナミックレゾリューション:自動を推奨しており、各自の環境に合わせて適切な設定をして欲しいとのこと。
実際の所どれくらいのスペックが必要なのか?
リリース時の状況を折りたたみます
※RTX4090を準備したような方にはまったく参考にならない記事です。今入手できる最高の環境を活かすため存分に最高設定で楽しみましょう。
この種の公式スペックはあまりあてにならないものが多いのが実情です。実際前作「Cities: Skylines」でも、特にModやアセットが多数公開された後期にはまったくあてにならない状態になっていました。
かといってハイエンドグラボが必要なのか?というのも難しい問題です。「長時間遊ぶゲームとはいえ、10万(以上)もするビデオカード突っ込むのもなぁ」と思っている方も多いでしょうし、推奨環境とはいえ「さすがに街づくりゲームでRTX3080(10GB)もいるのか?」という議論は、スペック発表後様々な所で議論されてきています。
※ディスプレイの反応速度が下手すると命取りにまでなる多人数FPSゲームと異なり、早解き要素もなく先を急ぐこともないソロプレイの街づくりゲームでは、それほど高いFPSを要求することもありません。動画配信などを行っている方を除けば、処理速度や解像度もそれほど求める必要もなく、究極な話、各自が満足できればそれで良いわけです。
この混乱の原因は、公式でベンチマークなどを用意しておらず、かつ一部ベータプレイヤーも秘密保持契約のためスペック関連の話は(重いとか軽いとかを含めて一切)禁止となっているためです。10月19日の情報解禁日を迎え、情報が出始めています。次は製品版がリリースされてRedditなどで実際の環境と設定値が出始めてからになるかと思います。
ここでは、わかっている範囲でその概要をまとめたいと思います。
個人環境での設定メモ(Ryzen3600+GTX1660)
この環境で、実際にどういう設定をしてどの程度のFPSが出ているのかをメモしておきます。
- Steamランチャーで「プレイ」を押すと次はパラドックスのランチャーが起動する
- 初回軌道
(重い重いと連呼されているため)パラドックスランチャーのオプションで以下設定して公式の言う「初回の仮想テクスチャリング」とやらを実行させるのが目的- ゲーム設定:
- 言語:Japanese
- ウィンドウ表示
- ウィンドウ表示解像度できるだけ低解像度(例えば1280×720など) ※普段4Kでプレイしてる方も低めで起動する
- ゲーム本体を起動(初回の仮想テクスチャリングのための初回起動)
- メニュー画面からオプション画面に入り公式オススメの設定をする
- オプションのゲームプレイでエッジスクロールをオフ、昼夜のビジュアルをオフ、開始時にポーズをオン
- PCが落ち着いたみたいなので一度再起動
※ここでようやくいつもの環境で起動する。どの環境でも1980×1080以下推奨 - GPUが頑張っているためオプションのグラフィックで設定を探る
- とりあえずグローバルグラフィッククイリティを最低にして各設定を下げる
- 以上で、かなりひどい状況だがだいたい最低限での動作設定になる
以上をやっても、私の環境だと10分もするとグラボのファンが最高速度で回りまします。とりあえず様子見しながらパッチを待つくらいしかできなさそう。
ヒント1:imperatur氏の設定動画
折りたたみます
imperatur氏がとにかく快適に動かすための設定値を煮詰めるためのヒント動画を出しています。
This is the FIRST thing you have to DO, BEFORE even starting a city in Cities Skylines 2 [+20 FPS] – YouTube
要するに10FPSしか出ない状態から+20して30FPSを目指そうという動画で、ジョーク的な表現が多い動画ですが現時点ではこれがとても参考になるかと思います。
Playボタンを押すとGPUが一気にフル回転し98%に達します。そして最初に快適にゲームをプレイするために必要な作業ということで、まずゲームオプションから昼夜サイクルを無効化し、続いてグラフィックオプションから被写界深度(Depth of Field mode)を下げる(無効化する)ことが最も効果的だと言っています。またダイナミックレゾリューションは無効のまま決して弄るなということです。※3番目の効果は謎(バグ?)ですが、恐らくここまでの3点セットは最低限真っ先にやるべき項目となりそうです。他の動画を見る際も、まずこの設定がどうなっているかをチェックしたほうが良さそうです。
さらにアンチエイリアシングやフォグクオリティは変更できると言います。画面全体が霧がかったようになっているのが気になる場合はフォグクオリティを無効化すればカラフルになるようです。SNSに上げるような美しいスクショを撮る場合には雲を及び霧を有効にすること。アンビエントオクルージョン、グローバルイルミネーション、リフレクションクオリティは高いままでも問題なさそうです。被写界深度のクオリティは無効化しましょう。モーションブラーも無効化でいいでしょう。LODはLOW設定がいいでしょう。アニメーションクオリティは重要ではなく中程度に下げることが出来ます。同氏のスペックが不明なのですが参考にはなるでしょう。※下記にまとめとして表示された設定値を参考のために貼っておきます(当然英語版なのですが、当ページ一番下に貼っているハヤト氏動画から引用した設定項目と同じなので見比べればわかるかと思います)。いずれにしろいま出ているレビューは最終ベータ版らしいので、製品版を触ってみないとなんとも言えないのは状況は変わってません。
ヒント2:City Planner Plays氏の検証動画
特に2番目のベンチマークビデオ(検証動画)及びスプレッドシートは多くの人に役に立つでしょう。
ビデオ1:Building a New City in Cities Skylines 2 + Q&A…. LIVE! – YouTube
こちらは若干意味が薄くなっているため折りたたみます
土曜日のビデオ公開の前に、10月20日に行ったライブ放送です。
一番最初にGENERALオプションからパフォーマンス設定を行っており、これの選択肢にフレームレート、バランス、シミュレーション速度があり、CPUを主にどれに割り振るかを設定できるようです。CPUが重いあるいは軽いと言っている場合、まずここをチェックする必要があるようです。
※※ただし2023年10月22日に公開されたCPP氏の検証動画によると、現状はどれを選んでもパフォーマンスに大きな影響を与えなかったということです。
imperatur氏のいう被写界深度+ダイナミックレゾリューションの無効化も当然行っています。その上で、Volumetrics、LOD、Rain (has been a major concern)の設定もやるべきだと言っているようです。またテストした 1つの CPU を除いて、CPU がボトルネックになることはないということです。とにかく重要なのはGPUであり、天候(雨・雪)も著しくFPSを落とすと述べています。
恐らくコードModもこのあたりから登場するのではないかと期待します。念のため参考として設定値を上げておきますが、こちらはこれで煮詰めきったという感じでもない(あくまで現在値でしかない)ため参考程度にしか成りません。なお昼夜サイクル設定は不明です。
ビデオ2:Cities Skylines 2 ハードウェア ベンチマーク、パフォーマンス、設定ガイド - YouTube
折りたたみます
- グーグルスプレッドシートはこちら:シートは参照する方が多く重くなっています。何度も参照する方は自分のグーグルスプレッドシートなりにコピペ保管しておきましょう。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1JIUokAXWOvHYsVZzJv7Skju5oKgm0-r4/htmlview?pli=1#gid=1737240722
※シートは最初が2600、続いて3600、5600X、5800X3D、7950X3D、その他スペックシートと、CPU別にシートが分かれています。ざっと見た所、公式最低スペックである2600とGTX970(縦行13a-f)でも、きちんとチューニングすれば平均30を超えていることがわかります。じゃあどんなチューニングをするんだ?というのはビデオにあります。※氏のシートやビデオでで「1.0.6f1」と「1.0.9f1」の主に2バージョンが混じっていることに注意しておきましょう。恐らくですが1.0.9がパッチの当たった後のものだと思われます。 - 使用マップは二段目左端のRiverDelta。このマップでは天候変化が起こりにくいため、比較的ベンチマークしやすいという理由だそうです。※他ゲーでもそうですが、降雨と降雪が非常にラグいということ
- アチーブメントはメトロポリス、人口10万人規模。その上でベンチマーク用に予め指定ポイントを移動するカメラを記録しておき(もちろんダウンタウンの人混みアップもあり)、それを各種ハードウェア環境ごとに記録していったという大労作です。要するに疑似ベンチマーク的な、非常に公平性に富んだビデオだと思います。自分の1環境だけで試して酷い酷いと連呼したり、ダイナミックレゾリューションの酷さだけでPV数を稼ぐアーリーアクセスプレイヤーも居る中で、(彼にパーツを提供したパトロンを含めて)この真摯な態度は実に素晴らしいと思います。FPS1%LOWとは要するに一番カクついた状態(全体の1%の割合でみられる低いfps)です。これがアベレージより著しく低い(例えば平均30でも1%LOWが10を切るなど)環境はたとえば街中などにカメラを映した際に相当ガクンガクンするタイミングがあるということです。
- 6分あたりから設定値の理由を説明しています。解像度は1080p、被写界深度及びボリュームのあるオブジェクトのクオリティ設定(Volumetric Quality Settings)を無効化したと言います。さらに余り他では触れられていない一般設定のパフォーマンス項目についても触れています。現状はどれを選んでもパフォーマンスに大きな影響を与えなかったということです。あとダイナミックレゾリューションは無効化が良い(画質が720pくらいのガタガタになる)と言っています。これはimperatur氏が指摘していた通りですね。また画面解像度についても述べていて、1440p、4Kは1080pに比べて得られるものは少なく愛好家レベルだと言っています。代わりにFPSは4Kで半分に減り、4090では30FPSを下回ると言っています。良い環境をお持ちの場合でも、COによる最適化が進むまでは1080pで進めたほうが良さそうです。
- また興味深い点として、9分半あたり3080Tiなどいわゆるハイエンドカードでは、グラフィックオプションの低設定よりも高設定の方がパフォーマンスが高く、1%LOWも高設定の10倍は優れるという結果が出ているようです。この原因はGeForce RTX 30以降にある「Resizable BAR機能」を有効化することでパフォーマンスが10%アップしたそうです。この設定はBIOS設定(マザーボードのPCI Expressインターフェース)で行います。
- 10:19あたりでVSyncについて述べています。現時点では基本的にVSyncをにオフにするほうがパフォーマンスアップに繋がります(画面上のグラフで”VS”があるのがオン状態、その下がオフ状態)またAMD GPUである6800XTではこれが反転しています。これも(AMD GPUでの)チューニング不足だろうと述べています。
- 13分あたりでVRAM容量について述べてます。6GB帯のグラボでは早々に頭打ちになりガクガクになるが、8GB帯のグラボになるとFPSが向上します。
- なおIntel A750はブルースクリーンになるため含めなかったとのこと。またSteamDeckは2060とほぼ同等だったとのことです。なおパッチ前後は不明ながらいつのまにかコントローラー操作がサポートされていたそうです。またM1およびM2 Macをお持ちの場合は現時点では購入しないでくださいとも言っているようです。15分~16分あたりなので確認してください。
- また良く言われる人口規模とFPSを低下の関係性についても述べています(ここでは差が現れやすいように、あえて4KのHigh設定でテスト)。人口1000人では52FPS、人口1万人で34FPS、25000人では28FPSと急速に低下していきます。ただしこの後5万人で27FPS、75000人で25FPS、10万人でも24FPSと緩やかな低下にしかならないということです。このテストは「人口10万人でFPS半減プギャー」と騒ぐためのものではなく、だからこそ最初にチューニングすることが大事だと述べています。16分過ぎからは、グラボの価格帯ごとに大切なチューニング項目を説明しています。
- 最後に(あくまで現時点のパッチ及びチューニングでの)まとめ。もしアップグレードするなら、少なくとも10GBビデオカード、ほとんどの人にとっては4060Ti16GB、ただしAMD GPUは残念ながら現時点ではおすすめしないとの現時点での結論を出しています。パッチでパフォーマンスが低下したがそれ以前からCS2では挙動がおかしい箇所があった。またメインメモリは最低16GB、可能であれば32GBをオススメ。またMVME M.2ドライブも非常に有効だと言います。CPUは(現時点では)CS1ほど重要ではなく、ハイエンドGPUを選択しない限り大幅なパフォーマンス向上は見られない。
- またSteamでは購入から2週間、あるいはプレイ開始から2時間未満で返金できるという選択肢もあり、それ以外でもクラウドゲーミングで試すのも有効だろうと述べています。
- 多くの悩めるプレイヤーに非常に役立つ示唆に富むビデオだったかと思います。City Planner Plays氏の言うように、ちょっと試してみて動かないからと言って騒ぐのは非常に馬鹿げていると個人的に思います。ましてや長時間Cities:Skylineを楽しんできた人なら、まずチューニングを行うことで大半の環境でプレイが可能になる可能性があることを覚えておきましょう。それでも動かない場合は返金、あるいはPC増強/買い替えなども検討しましょう。開発元でのチューニングは今現在も続けられており、年末くらいまで続くかもしれないと公式で表明しています。Cities:Skyline2の可能性を信じるならば、今すぐ結論を出すのは少し残念な結果になるかもしれません。
ヒント3:Biffa氏の発言
こちらは若干意味が薄くなっているため折りたたみます
著名な動画配信者Biffa氏が、ベータプレイ第三弾の際に次のような発言をしています。Is There Really Traffic in Cities Skylines 2? – YouTube
46GBのアップデートが当たり、ゲーム内のすべてのテクスチャが4Kになった。車両モデルなどのラインがシャープになり、ビルの内部が視差マッピングで見えるようになり、ゴミ捨て場のゴミすらリアルになった。またテクスチャが4Kにアップグレードされたにも関わらず、システムがストレスを受けなくなった。スーパーマックスな高設定で動作する。
(超訳)
逆に勘ぐれば、彼の環境〔Biffa氏の公開情報によればGPUは、MSI Nvidia RTX 4090 SUPRIM LIQUID X 24G〕ですら、ベータプレイ第二弾まではスーパーマックスでは無理だったというふうにも読み取れます。いずれにしろベータが進み最適化が進んでいることがわかりますが、リリース版はこれよりさらに最適化は進められると思われます。
同氏はさらにその後「After 150+ Hours, My Thoughts on Cities Skylines 2 – YouTube」という別のビデオを公開しています。
私は3900x CPUを使っています。戸棚にしまってある5800 X3Dに切り替えることもできますが、その必要性を感じていません。ゲームがCPUにそれほど負荷をかけないことはわかっています。
またRTX4090カードを持っているので前回のビデオでは基本的にすべてのオプションをハイ設定にしてスーパー4Kテクスチャを有効にしていたが、このゲームにはグラフィックスを変更できるオプションがたくさんあり、これを少し変更して微調整するとFPSが増える。なので一部の人が言っていたような酷いことにはならないと思います。
(超訳)
ここでは具体的にCPUが5800X3Dでなく3900Xでも十分動くと(言外に)語っています。
これまでの発表では「Cities: Skylines II」ではシミュレーションがかなり複雑化したということもあり、CPUが激重になるのではないかという議論が繰り返されており、それがどれくらい重いのか?についても憶測が広まっています。
しかし150時間以上ベータ版をプレイしてきた限りでは、そこまで重いと感じる機会はなかったようです。ただし、これもよく指摘されていますが、ベータプレイの公開ビデオではアチーブメントの段階上限がそれぞれ指定されており、そのため例えば5万人程度の規模のビデオしか公開されていません。このことから、例えば10万人、100万人ではどうなるのか?という疑問はつきません。
しかし彼はそんなに心配することはないよと言ってます。いずれにしろ19日になれば情報解禁を受けてさらに詳しい情報が公開されると期待しましょう。
関連)Gameplay Stream Premiereでのグラフィックオプション
折りたたみます
2023年8月23日、ドイツのケルンでゲームショー「gamescom 2023」が行われた際に「Cities: Skylines II」が出展していたようで、契約インフルエンサーに依頼した「ベータバージョンのテストプレイの様子」を公開していました。
この中に、日本人プレイヤーのハヤト氏も入っており(ハヤト氏は現地映像はなく恐らく日本でプレイした映像を公開)、彼の動画で一時的にグラフィックオプションが映っていました。日本初公開!累計1200万本売れた伝説の街作りゲーム最新作『 Cities Skylines II / シティーズスカイライン2 』 – YouTube
※画像はハヤト氏の配信より
それぞれのグラフィックオプションの選択肢は不明で、またそれぞれの項目の変更がどの程度影響があるのかについても不明です。しかも画面を見れば分かる通り、これはあくまで「シンプル設定」の画面です。上級オプション画面でどの程度カスタマイズできるのかについてはまったく不明です。
あくまで現時点での参考情報の一つとして書いておきます。
個人的な話
現在の環境
パッチの動向と自分の所持しているPCスペックなどを考慮した結果、PCまるごと買い替えではなく現在の環境でグラボだけを強化することを選び、結果的にグラフィックボードだけをRTX3060(VRAM12GB)に置き換えました。※つまりRyzen3600+RTX3060という環境
このグラボであれば来年前半(2024年上半期)にグラフィックアップデートが入る予定のゲームでも推奨以上を満たし問題なく動作しそうなことは調査済です。またこれ以上となると現在使用しているマザーボードでは搭載できない(電源も不安)ため、自動的にPC丸ごと買い替えとなってしまうためです。3060Tiなどもかなり悩みましたが、結局CitiesでVRAM容量も大きく影響が出てきそうということでこれを選びました。
結果的に、CS2を起動して人口10万人程度のマップデータを読み込んだ状態(通常プレイ中)でもVRAMは7GB弱程度しか使っていない状態で、かなり余裕のある環境変更ができたかなと思っています。
※ゲーム起動前は常時複数ブラウザを起動していることもあり1.5GB程度使用中状態。そこからゲーム起動時点(マップ読み込み前のメニュー)で+2.5GB強程度を消費し、あとは各マップデータ読み込み時に更に+3GB弱程度が加算され合計7GB程度使用中になる感じです。当然マップ状況により変化します。
※ちなみに前作CS1でDLC5本くらい?でサブスクライブアセット数3000弱で起動してみるとVRAM10GB使用となっていました。
もちろん、どの程度の環境で満足できるかは人それぞれであり、例えば配信などを行う方にとってはもう少し余裕がないときついでしょうし、最高スペックを準備しないと落ち着かない方にとってはRTX4090以外の選択肢は無いでしょう。私自身は、今までCO社のプロモーションビデオで見てきた環境とだいたい同じものが実現できたので満足しています。
以下、自分用のCS2設定覚え書きです。他人に推奨しているわけでもなんでもなく「私はこう使っている」というメモ書きです。参考にするもしないも「あなたの自己責任」でどうぞ。
ゲーム外設定
- nVidiaコントロールパネルの「3D設定の管理」-「プログラム設定」(cities2.exe)で30FPS制限
※私は、一人で楽しむ都市シムで60FPSも必要ないと思っている人間です(だからCS1では1660で十分満足できていた)。別に40FPSでも良いんですが、ゲーム本体のパフォーマンスチューニングが続いている現状ではこれ以上詰める必要性も感じないためこれにしています。Modが使用可能になればその設定に委ねて40程度にする予定です。 - msi AfterburnerでPowerLimit:58%制限(最低値)
※低電圧化も考えましたが、現在そこまで詰める必要はなく十分満足出来ているためとりあえずPL制限のみにしました。そこまで制限するならもっと下位で良いんじゃないの?(そんな制限しても意味は無いからもっと上げろ)とついついおせっかいを焼きたくなる自称専門家もいるでしょうが、来年以降の動向も不明なため、とりあえず私はこれにしています。
CS2ゲーム内設定
- 画面解像度2560×1440、ウィンドウモード
※自分のプレイ環境的にはこのサイズが有れば疑似フルスクリーンにする必要性も感じなくなる。フルスクリーンにすると何故か固まって強制的に終了させるしかなくなる。 - グローバルグラフィッククオリティを「中」にする
※高でも動くが画質がほぼ変わらない割にけっこう動作が重くなるためメリットが感じられない - そこから変更しているもの
- 最大フレーム遅延:3
- ゲームカーソルモード:フリー
- 被写界深度モード:無効
- アンチエイリアス設定:カスタム(TAA)
※「FXAA」にした上で、高度な設定の「アンチエイリアスの方法」を「TAA」にする。ビルが林立するCS2ではジャギーがけっこう気になるためここだけは設定している。もし残像が気になる場合は素直にFXAAのみにする。 - それでも重い場合は下記も加える
- ダイナミック解像度のスケールクオリティ:一定
- モーションブラー:無効
- ※他はあまり弄っていない。ほとんどが「中」設定になっており、フォグクオリティは「有効」
以上の設定で、Windows10ゲームバーのパフォーマンスオーバーレイ読みで以下の数値 ※あくまで私の構築している街データ、かつ私の現在の使用PC環境設定による
- FPS:30
- 99%FPS:場所により異なるが数百人程度が蠢く乗換駅付近で20FPS以上
- CPU使用率:40~50%程度 ※人口10万人程度。CS2起動前は10%以下程度
- GPU使用率:70~95%程度 ※CS2起動前は10%以下程度
- GPU温度:60度前後 ※CS2起動前は50度程度
- ファン速度:1100RPM程度 ※CS2起動前は0程度
- GPU電力:密集地で99Watts ※CS2起動前は20Watts程度
- GPU電圧:0.8Volt ※CS2起動前は0.7Volt程度
以上、自分としては狙ったくらいの画質と動作環境にでき、満足しています。
ベンチマークなどでのスペック比較で見るとGTX1660→RTX3060は1.5倍程度しか無いため、「もしかして買い替えてもほとんど変わらないんじゃないか」という不安がありましたが、相当変わったことが実感できています。なにしろ1660で動かすための低設定グラフィックでは視覚的にも我慢しながらプレイしていたのが、今は中設定で景色を楽しみながらプレイできる上に、これも不安だったファンのブン回り状態にもならずに済んだことが大きいと思っています。
「CPU強化しないと意味がないよ」あるいは「Ryzen3600じゃシミュレーション速度で頭打ちになってロクにプレイできないよ」などと口出ししたい方も居るでしょうが、もともと100万人メガロポリスなどにほとんど興味がない人なのでこれで十分なのです。どうせModが出てくれば、速攻で資金無制限&全アンロックにした上で、ちまちまジオラマ的なプレイをするのが楽しみなプレイスタイルなので。アチーブメントなどにもほぼほぼ興味がないです。
現時点では若干余裕があるものの、今後公式ParadoxModsがオープンしてユーザー製作アセットが登場したり、あるいはDLCが充実していくに従ってゲームが重くなり、もう少し設定を詰めていく必要が出てくるだろうと思っています。
旧環境
リリース時の状況を折りたたみます
スタンスを明らかにしておくという意味で、私は以前に書いた環境(Ryzen3600+GTX1660。メインメモリを幾分追加した)で発売を待つ構えです。きつそうなのはわかっていますが、それは下記の理由によります。
それはもう1本長期的にプレイしているゲームがあり、そちらも来年前半(2024年上半期)にグラフィックアップデートが入る予定となっており、いずれにしろそこでスペックを見直す必要があるためです。メインのそちらが小手先の拡張でキツければPC丸ごと書い直すしか無いのですが、そこが決まらない限り動くわけにもいかないため、現状維持のままCities: Skylines II発売を迎えるしか無いという状況です。いずれのゲームでも”ちょっとキツい”程度なら、キツい度合いにもよりますが例えばCPU交換か、あるいはグラボを3060?程度のものに変えるつもりでもいます。
一方で今までも幾度か書いてますが、未だにSteamプレイ環境では一大勢力ゾーンでもあるため、COくらいの規模のデベロッパーがまさかそれらを切り捨てるようなハイエンド限定な都市づくりゲームなどという大博打には出ないだろう(グラフィックオプションを弄ることで、あるいは都市人口をある程度までで抑えることで、たいていプレイできるはず)という舐めた読みでもいます。現に最低スペックを保証するようなオプション設定変更が既に予告されています。
ただでさえマイナージャンルの、たまたま周辺環境と長期間の忍耐強い努力により結果的にスマッシュヒットした2本目のシリーズ作品で、そんな無謀なチャレンジをするほどの資金力もなく、人員も集まっていないと思うためです。実際パフォーマンスチューニングで躓いた上に、かなり力を入れたような気配のあるコンソール版の発売延期まで起こしていますので、けっこう当たるだろうと思っています。
※前作Cities: Skylinesのコンソール版は外部委託開発ですが、今作ではコンソール版も自社開発。さらにUIまでコンソール版と統一し、Paradox Modsに切り替えることでXbox/Playstationでもアセットを提供する。これだけでもCOにとっては大きなチャレンジだったはずです。また最初の発表もXbox Games Showcaseで行っていました。それがコンソール版の発売延期となったのは相当ショッキングであり、なんとしてもPC版の初期販売成功と第一弾DLCまでの継続を勝ち取る必要があります。COにとっては来年春までの最大の目標は、それらの結果によるParadox Modsの成功だろうと思います。なにしろPC版がコケるようなことになれば、コンソール版で共有できると謳っているアセットすら揃わなくなるためです。
とはいえCOとしてはCS2での勝負も長丁場だと踏んでいるでしょうし、前作でバニラアセットがチープだアニメっぽいだの批判を受けたことはわかっており、ゲーマー以外の都市設計の分野でも評価を受けつつある現状から前作との差異を付ける意味でもリアル志向に振りたいはずで、プレイ傾向が明らかに景観重視である事もわかっていますからスペック上限はできるだけ高く積んでおきたいと思うのも当然です。次回作があるとして5年後は2028年開発着手などになるでしょうから。
仮に最悪のケースで半年~1年程度起動メニューすらガクガクでまともに動かなかったとしても、個人的には来年上半期に別ゲー理由で恐らく見直しになるため、そこでプレイできるようになるので焦る必要はないとも思っています。最初のDLCが出るのも予定通りならば来年の第二四半期ですし(PC版のチューニング積み残しやエディター機能の積み残しもあり、さらにコンソール版の遅れを考えると最悪はDLC延期の可能性もある)、何しろユーザーアセットやModが出揃ってくるまではバニラの範囲でしかなく、半年程度ロクに遊べなかったとしてもそんなに焦る必要はないゲームでもあります。というより短くとも1ヶ月程度~年末まではアップデートパッチの嵐になるでしょう(とはいえコードModも少なくほぼほぼバニラ状態なので誰もあまり困らない)。一般プレイヤーがどんなに頑張ったところで、街づくりではプロなベータプレイヤーが一生懸命作った街以上のものはなかなか出せないということでもあります。そういう意味でも「Cities: Skylines II」は長く見ていく必要があると考えています。