Chrome互換ブラウザ「CentBrowser」の紹介です。
CentBrowserとは
CentBrowserは、Chromiumベースの互換ブラウザの一種で、非常に多機能なもののひとつです。
主な機能として次のようなものがあります。
- タブオプション
- スーパードラッグ:左ドラッグ後の動作指定
- マウスジェスチャー:右ドラッグでの機能呼び出し
- メモリ最適化:指定時間ごとにメモリクリーナー
- 独自ショートカット
- Chrome拡張機能(Chromeウェブストア)のサポート
- 高速動作:Chromeよりキビキビ動作
- 32ビット/64ビット版
- インストーラー版/ポータブル版
また最大の特徴として、DirectWriteの無効化ができる点があります。これにより、Windows環境での最大の欠点であるフォント描画を美しくするMacTypeが利用可能になっています。
MacTypeの利用是非・利用方法などについてはここでは省きますが、DirectWriteが強制されてしまったChromeで我慢できない人なら一番の選択肢として上がるブラウザです。このDirectWrite設定は設定を弄る必要もなくデフォルトでMacTypeが効く状態でリリースされます。
これらの多くの人が設定したい項目が、デフォルトのリリース状態で利用可能になっている点が、この「CentBrowser」の最大の売りではないかと思います。
もちろんChrome向けの拡張機能のほとんどが利用可能です。
また32/64ビットの両バージョンがリリースされている他、インストーラー版の他に、ポータブル版まで用意されています。
主なカスタマイズ
主なカスタマイズ項目を触りだけ紹介します。
DirectWriteの無効化
なにはともあれ、DirectWriteの無効化を行いましょう。
「chrome://flags/#disable-direct-write」で試験運用の設定画面を開き、Enabledになっていれば、Disabledに変更して再起動すれば適用されます。
なおこれをさらに活用するにはMacTypeが必要になります。
ブックマーク
- ブックマークの複数列表示
- 最大幅(サイズ)指定
- 左端表示(マウスオーバー)
- ブックマークをアイコンのみで表示
- ロケーションバー(ツールバー)へのマウスオーバーでブックマーク表示
複数列表示や最大幅の指定などは見た目に大きく影響します。
画面左端へのマウスオーバーでブックマーク表示もサイドバーに慣れた人などには有用かもしれません。これも左端から何Pxで何ミリ秒載せたときに表示するという設定が可能です。
またマウスオーバーでのブックマーク表示は、狭い画面を幅広く使うこともできるので使い勝手が上がります。
タブオプション
- 閉じる:タブのダブルクリック、タブの右クリックで閉じることができる
- 閉じるボタン非表示
- ホイールでのタブ切り替え
- マウスオーバーでのタブ切り替え
スーパードラッグ
テキストなどの表示部分を左ドラッグをした後に、上下左右のいずれかの操作をした時の操作を割り当てるオプションです。
マウスジェスチャー
右ドラッグで機能呼び出しを行うマウスジェスチャーです
- ページ内移動
- 前後ページへの移動
- 前後タブ移動
- タブを閉じた後タブ移動
- 左右タブをすべて閉じる
- 新しいタブ
- 現在のタブのURLをコピー
- クリップボード内URLを開く ※新規タブボタン右クリックでも可能
- 再読込
- 閉じたタブの復元
- タブの複製
などの機能が、それぞれのジェスチャーに設定できます。
メモリ最適化
指定時間ごとにメモリクリーナーを実行する機能です。
5分と10分~90分まで10分刻みで指定できます。
設定画面
CentBrowser – Feature – https://www.centbrowser.com/features.html
こちらのページで、少しバージョンは古いのですが全設定と簡単な説明が英語で表示されます。
その他の操作
CentBrowserにはその他細かな操作が何気ないところに隠されています。
- 前後ページ移動ボタン:左クリックで一覧表示(右クリック1秒程度押しっぱなしでも出ます)
- リロードボタン:ロングプレスで「通常の再読み込み、「ハード再読み込み」、「キャッシュ消去とハード再読み込み」のメニュー表示
- 設定ボタン(︙縦三点リーダー)の右クリックで設定画面呼び出し
- ダウンロードリストの右クリックでダウンロード一覧表示
- 新規タブボタン:左クリックで
- クリップボードに文字がある場合:デフォルト検索エンジンでの文字検索
- クリップボードにURLがある場合:URLを開く
- Alt+A:現在のタブを複製
- Alt+N:現在のタブをピン化
これらは設定画面などに記載されてないものも含まれています。
まとめ
開発元がボランティアで開発していることなどもあって、セキュリティパッチがChromeでのリリースよりも1週間以上遅れることなどもありますが、使い勝手としてはChrome系ではなかなか素晴らしいものとなっていると思います。
セキュリティ面が心配な方は、Googleアカウントとの連動や重要ナサイトログインなどを避けた上で、普段使いのブラウジングに利用されることをおすすめします。
アップデート方法
基本的にはメニューの「アップデートを確認」でアップデート状況が確認できます。
強制的にアップデートしたい場合は、下記から自分の目的にあったパッケージをダウンロードし、上書きインストールすることでアップデートできます。
CentBrowser – History
https://www.centbrowser.com/history.html