国立極地研究所(東京都)のJean-Baptiste Thiebot(ジャン バティスト ティエボ)特任研究員、高橋晃周准教授を中心とする国際共同研究グループは、極地に棲むペンギンがクラゲを好んで捕食するという調査結果を発表しています。
ペンギンがクラゲを捕食する行動をビデオによる観測で発見│研究成果│国立極地研究所
http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20170922.html
※動画のほか、4種のペンギンと7箇所の調査地についても図示されています。
それによると、5ヶ国から成る国際研究グループは南極の昭和基地など南半球の7カ所で、アデリーペンギンやコガタペンギンなど4種、計106羽の背に小型カメラを装着し、映像から水中での行動を分析しています。
その結果、クラゲなどのゼラチン質動物プランクトンを食べるシーンが198回もあり、他の餌がある場合でも頻繁に食べていたことが分かったということです。。
一般的に、水分が多く栄養価の低いクラゲを食べる生物はまれだとされており、その見方を覆す結果となったようです。
研究グループでは、ペンギンがクラゲの内臓部分など比較的栄養価が高い部位を狙っている可能性があるとみています。