NHK大阪放送局が、来年秋から放送の連続テレビ小説は故安藤百福さんらをモデルにした「まんぷく」と発表しています。
「インスタントラーメン」を生み出した安藤百福(ももふく)さんと妻の仁子(まさこ)さんをモデルに、脚本家の福田靖さんが作品を書き下ろします。
脚本家の福田さんは、大ヒットした連ドラ「HERO」や「ガリレオ」シリーズで知られ、NHKでは大河ドラマ「龍馬伝」を手がけています。
NHKの朝ドラとしては99作目で、放送は来年2018年10月1日から全151回で放送の予定。
安藤百福とは?
安藤百福さんとは、日清食品の創業者で、「チキンラーメン」と「カップヌードル」を開発し、インスタントラーメンの創始者となった人物です。
台湾の嘉義庁出身。幼少期に両親を亡くしたため、祖父母に預けられて育ちます。
22歳のときに、父の遺産を元手に繊維商社「東洋莫大小(とうようメリヤス)」を設立します。事業は成功し、翌年には日本の大阪市に日東商社を設立。繊維産業の本場だった船場の近くに事業拠点を置き、日本で仕入れた製品を台湾に輸出して売るという貿易業務を始めます。
戦前戦後には時代の並に翻弄され辛酸を嘗めますが、戦後すぐに大阪で百貨店経営を手始めに事業を再開、食糧不足から栄養失調や飢餓で亡くなる人が多かったため製塩事業を始めます。
1948年(昭和23年)に(株)中交総社(後にサンシー殖産に社名変更)を設立。約10年間の休眠状態を経て、1958年(昭和33年)にチキンラーメンの発明に伴い日清食品株式会社に商号変更しています。
その後、日清食品代表取締役社長、代表取締役会長、創業者会長を歴任しました。
2007年(平成19年)1月5日、急性心筋梗塞のため大阪府池田市の市立池田病院で死去。享年98(満96歳没)。
安藤百福クロニクル | 日清食品グループ
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