REGZA録画番組のBDディスクへの書き出し

スポンサーリンク

REGZA録画番組のBDディスクへの書き出しを行ったため、今さらすぎて参考にはならないが備忘録代わりのメモをしておく。

目次

 

概要

  • 東芝REGZAでUSB接続したHDDに録画した番組は、本体(REGZA)が故障などするとすべてパーになる。これは録画番組にREGZA個々本体との紐付けがされているためで、これは現在の日本の状況ではどうしようもない
  • TVはいつ壊れるかわからないため、録画した番組の内どうしても残したいものはどこかに書き出す必要が出てくる ※故障修理でも見れなくなる可能性がある
  • 今回、この書き出しを一番メジャーっぽい方法(「PC TV Plus」でBD円盤書き出し)で無難にやってみたので、今後のために検討経過をメモしておく

 

番組保存方法の検討

調べたところTVに紐付けされている番組を救出する方法として、大きく以下のような3通りの方法があった。

  1. LAN接続HDDにダビングする
  2. BD(Blu-ray Disc)メディアに書き出す
  3. SeeQVault機器に書き出す

 

1.LAN接続HDDにダビングする

LAN接続HDDとは、メーカーにより「NAS」、「ネットワークHDD」、「LAN接続型ハードディスク」などと表記されている製品群である。要するにネットワーク接続されており、録画機器から録画先として選択ができて、視聴元として選択ができる機器のこと。

  • NASにダビングすることで録画したTV本体の寿命問題から解き放たれる。
    ただし次は移動先のNAS本体の寿命が問題になる。要するに著作権管理鍵をTVからNASに紐付けし直しただけであり、RAID構造にするなどのHDD故障対策はあるにはあるものの、最終的にはNAS本体の寿命により番組は消滅する(再生できなくなるなどゴミデータになる。以下同じ)。この「著作権管理鍵」の紐付け問題は合法的には外す手立てはない。
  • いわゆる「ダビング10」制限により、録画した番組はダビング可能回数が9回となっている。これを1回ずつ消費してダビングしていく。ダビング後、REGZA本体の残回数は8、NASの残回数は1となる。

私の場合、これは前からやっていてむしろNASの容量圧迫で再検討に追い込まれたため、この選択肢はない。

・規格的には、DLNA(ネットワーク相互接続ガイドライン)とDTCP-IP(著作権保護下での配信)でのアップロード/ダウンロードに対応している必要がある。これはTV本体や録画機器などに対応バージョンが書かれており、その組み合わせにより出来ることが決まる。
・これの対応状況いかんにより、TV側からプッシュ(送信ダビング操作)したり、NAS側からプル(送信ダビング操作)したりといったことができるようになる。

 

2.BDメディアに書き出す

光学メディアに書き出して保存する方法。

  • CD/DVDなどと同じ光学メディアであるブルーレイディスクへと書き出す方法。DVDでも良いが、メディア側の容量不足から短時間番組に限定するかもしくは相当画質を落とす必要が出てくるケースが多い。
  • 機器には、メーカー販売のBDレコーダー機器からPC接続のBDドライブまで多種多様にある。
  • 書き出した個別メディアが生きてる限り保管できるが、これもメディア寿命が尽きれば消滅する。この書き出したメディアをコピーする方法は簡単にはなくまず不可能と思ったほうが良い。録画機器に書き戻す(「ムーブバック」)ことも不可能。つまりメディアに書き出した時点でダビング回数1回死んで行き止まりとなる。
  • さらに面倒なことに、書き出し/読み込み機器のメーカー違いにより、視聴時に相性問題が発生する可能性が結構ある。

 

3.SeeQVault機器に書き出す

「SeeQVault(シーキューボルト)」という規格に則ったメディア(媒体)に書き出す。ものすごく乱暴に説明すればBDメディアが大容量媒体化するようなもので、結構持ち運びやメディア間の移動が容易になりそう。

対応機器ならば、上で書いたムーブやムーブバックがかなり自由にできるのが売り。

  • これを書き出し/再生するには、書き出し機器(書き込むメディアを含む)、再生機器(TV)のすべてがSeeQVault規格に対応している必要がある。※これが結構ハードルが高い
  • これも結局、そのときに保存している機器が故障すれば録画番組も同時に死ぬことに変わりはない。
  • 残念なことに、SeeQVault規格自体がやや寂れつつある様子。
もしこれが有力であれば、下記で紹介する「PC TV Plus」ではなく「 DiXiM SeeQVault Server 」(1年更新ライセンスで年1000円~)という選択肢もある。今回は、対応機器の発売状況が減少しつつあるなど規格の将来性に不安を感じたため見送った。

 

BDメディアへの書き出し方法の検討

色々検討した結果、やはりメジャーな方法である前項2番のBDメディアへの書き出しを行うこととした。

これにもいくつか方法がある。

  1. メーカー販売のBDレコーダーを購入し、まずそこに移動した上でBDへ書き出す
    • 機械の置き場所や価格、二段階になる手間などを考慮するとやや腰が引ける。
    • また転送・書き出しについてもTV画面を専有しての操作が必要になる。
    • メーカー相性問題が回避しきれるという保証が得られなかった。
  2. PCとBDドライブ、それに「PC TV Plus」などソフトウェアを使用して、BDメディアへ書き出す
    • 所有しているPCを利用して書き出し・一時保管・視聴できるというメリットがある。
    • PCのモニタを利用することでTVのチャンネル争い的な問題を回避できる。

今回、様々な要因を考慮して2の「PC TV Plus」を利用することにした。これのメリットなどは次のようになる。

  1. ソフトウェアとして、DTCP-IPクライアント (プレイヤー)及びサーバーと、DTCP-IPムーブ送信/受信の両方に対応している。
  2. (家族分はさておくとして)自分が保存・視聴したい番組をBDメディアに書き出せる
  3. 相性問題はPCに接続する機器を限定することで回避できる ※PCでのみ視聴することをある程度前提とする
  4. BDメディアへの書き出し以外に、PC内SSD/HDDへの番組保存・視聴も可能

「PC TV Plus」について詳しくは次項で記述する。

 

「PC TV Plus」とは

ソニーが販売しているソフトウェアで、売り文句的には「視る」「録る」「ダビング」「編集」などが行えるもの。

パソコンでテレビ視聴、かんたんダビング「PC TV Plus」 | 関連ソフトウェア | ソニー

ただしこれはフルスペック機能で、今回私の環境では一部の機能だけを使用することになる。

  • 「視る」
    • ホームサーバー機能搭載のテレビ機器が必要。一般的にはTV、nasne、BDレコーダー、NAS(RECBOX)等々
    • 私の場合はRECBOXを利用しており、PCからRECBOX内の番組が視聴できる。
    • ※書き出したBDメディアの再生(視聴)機能はない。別途Powerなんとか等が必要。
  • 「録る」:これも別途nasne等対応機器が必要。
  • 「ダビング」
    • PCにダビング
      ・対応機器から番組データをPCのSSDやHDDにダビングする。要はPCが録画機器(NAS)になるものであり、PC本体が死ねば録画番組も消滅する(再生できなくなる)※当然ダビング残回数は減少する
      ・REGZAの場合、レグザリンクのダビング先にPC TV Plusが表示され直接移動することもできる。※録画先として選べるかどうかはTV側次第。(USB-HDDではなく)NASに直接録画できるTVであれば可能。
    • 光学メディアにダビング
      ・対応機器(NAS)やPC内にダウンロードした番組をメディアに書き出しできる(BDAVライティング機能)。なおNAS上の番組をBDメディアに書き出す場合、内部的には一度PC内にダウンロードした上でBDに書き出しを行っている。PCにダウンロードした番組の場合はすぐにBD書き出しが開始される。
      ※要するにPC(+PC TV Plus)がBDAVフォーマット専用のBDライティングソフトとなる。再生視聴にはコピーガードAACSに対応したソフトが必要。有名なところではCyberlinkのPowerシリーズなど。
      ※なお「番組を編集した上でのダビング」には別途有償オプションの「アドバンスドパック」が必要。
    • SeeQVaultにダビング
      SeeQVault対応メディアに書き出しする。再生にはSeeQVault対応TVなどが必要。
  • 「編集」
    • PCにダビングした番組データを編集できる(NAS内の番組は不可)。チャプター打ちやお気に入り区間の設定、番組名称及び番組概要が編集できる。チャプターはフレーム単位。これによりスキップ再生や区間リピートなどが行える。
      ※編集前の番組データは消える(編集済内容に書き換わる)。
      ※なおBDへの書き出し時画面でNAS上の番組名称の変更ができる。ただしちょい面倒。
    • 圧縮:録画済の番組を再圧縮できる。元がDR(無圧縮)モード録画であれば「3倍(1時間で約4GB)」あるいは「長時間(1時間で約1GB)」が選択可能だが、BDなどに書き出せるのは3倍の方のみ。「長時間」はあくまでPC内保管/視聴データが対象。※なお圧縮(再エンコード)にはかなり時間がかかりCPUパワーを必要とする。
    • 「編集済」番組をBDメディアやSeeQVaultに書き出すには「アドバンスドパック」が必要(無い場合は15分の番組まで体験可能)だが、PC内で視聴している限りはこの制限はない。
  • その他」:
    • 当然ながらフルスクリーン/ウィンドウのいずれでも視聴可能。マウス/キーボードやヘッドフォン/スピーカーなどPC環境をフルに利用可能
    • 対応TVに送信(キャスト)しての視聴が可能 ※PC TV Plusでの再生内容をTVなどで画面に映し出せる
    • ※ニコニコ実況機能は2020年12月で廃止された。

「PC TV Plus」はお試し版が提供されており、14日間体験可能。

  • 利用ライセンスは買い切り3000円(税別)
  • 体験版では1時間を超える番組の書き出しはできない ※HPを見る限り体験版の機能制限はこれのみ
  • 自己環境での動作や機能が確認できたら、ソニーストアでライセンスキーを購入してソフト上で解除する。未購入の場合、バージョンが変わればまた14日間体験が可能
  • なお家庭内で複数PCで利用したい場合、A機の「PC TV Plus」を体験版に戻した上で(メニュー-ライセンス認証情報-ライセンス認証を解除する)、B機の「PC TV Plus」を有効にしてダビングするという利用方法もある模様。これを利用することでPCの買い替え時の番組データ移動も可能になる。
  • 有償オプションの「アドバンスドパック」があればさらに機能が増えるが、こちらは1年限りライセンスが1000円で、1年毎の更新が必要。

 

 

利用方法の整理

以上を踏まえて、今回のケースでの利用方法は次のようになる。

  • PCにダウンロード:録画TVやNASの容量制限を緩和できる。ただしPCのSSD/HDD容量は当然消費する上に、PC本体故障により番組データが死ぬ可能性がある点については、他の方法と変わらない。
    ※なおPCに保存した番組データは、「再生有効期間」(60日間とどこかで見たが見失った)が設定される。これは「PC TV Plus」起動時に自動更新されるが、ネット未接続時や、外付けHDDを取り外した場合などは更新できなくなる。ネットに接続し、再生有効期間の更新を行うことで視聴可能となる。
  • NAS上の番組視聴:PCの「PC TV Plus」から録画TVやRECBOX(NAS)内の番組を視聴する。
    ※ただし現所有TVにはホームサーバー機能がないため直接視聴はできない。東芝用語で「レグザリンク・シェア」対応TVであれば可能なはず。
  • BDメディアに書き出し:メディアに書き出すことで、”機器寿命”(PC本体やSSD/HDDの胡椒)を”メディア寿命”に変更できる。どちらが長いかはまったくわからない。ただしいちいち該当メディアを探してBDドライブにセットして視聴ソフトで見るという手順が必要。
    流れ:[録画機器] → [PC TV PlusでBDメディア書き出し]。あるいは[録画機器] → [PC TV PlusでPCにダビングし編集(圧縮)など] → [BDメディア書き出し]

また将来的な利用方法として次のようなものが考えられる。

 

その他雑感など

  • 「 PC TV Plus」マニュアル ※インストールするとローカルにも展開される
    Windows アプリ | VAIO TV with nasne™
  • いうまでもないが、「 PC TV Plus」の稼働にはPC側にも著作権保護機能が必要となる。最近購入したPCならまず問題はないと思われるが、ネット接続環境のほか、WDDM1.0以上対応のグラフィックボードとHDCP対応ディスプレイ、DVI-DまたはHDMIでの接続などが必須条件となる。
  • BDメディアには「M-DISC」という規格があり、このメディアだとメーカー曰く「数百年」保管できるらしい。ただし2021年1月の時点で対応メディアは1枚600~1000円程度。当然ながらBDレコーダー/BDドライブなどが対応している必要がある。
  • 「 PC TV Plus」では番組データをPCに接続している外付けHDDなどに保存することもできるが、その外付けHDDなどを別のPCに接続しても再生はできない。何度もしつこいがこの紐付け制限は(正規の手順を踏まなければ)外れない。「 PC TV Plus」を導入した2台のPC間でダビング(ムーブ)は可能なので、PCからPCにダビングすれば良い。
  • (どこにでも書かれているが、)BDメディアはDVDなどに比べて焼きつけ面が薄く(0.1ミリ)傷つきやすい。そのため不織布での保管の場合「BD対応」を謳っている目の細かいものが必要。保管だけで考えればCDケースのほうが良いが、取り回しは不織布ケースのほうが断然上。
  • ここではBDAVフォーマット(要するに地デジなど著作権保護付きAVファイル)で話を進めてきたが、PCの通常ファイル保存用途であれば著作権保護関係はまったく関係がない。その場合、通常のBDライティングソフト(フリーウェアもある)でのBD書き込み、Windowsエクスプローラーでの読み出しが可能。PC用BDドライブ購入時に「ライティングソフトの有無」という話が出てくるが、地デジ録画保存用途の場合にはAACS対応が必要になるので、ドライブ付属ソフトとは別に番組データの書き出し/読み取りに上記「 PC TV Plus」など専用ソフトが必要という話になる。書き出したBDメディアをエクスプローラーで覗くとBDAVフォルダやtsファイルの入ったフォルダが見つかるが、このtsファイルを直接AACS非対応プレイヤーソフトで再生しようとしても当然できない。この辺りはゴリゴリに著作権保護されているので基本的に抜け道はない。※似たもので「BDMV」フォーマットというものもあり、これは要するに市販されているBDコンテンツ対応フォーマットのこと。
  • 最近「マルチカウント」なる機能を搭載している機種(RECBOX HVL-LSシリーズなど)も登場してきているようだ。ダビングというのは通常1回ずつしか行えず、例えば録画TVに9回残っているものをNASにダビングするとTV側は8回、NAS側は1回となる。再度ダビングすると、上書きになりTV側は7回、NAS側は1回となるというバカな仕組みとなっている(先にNAS側の録画番組をどこかに逃がしておく必要がある)。しかし「マルチカウント」対応の場合、2回目の時点でTV側は7回、NAS側は”2回”になる仕組みである。要はダビング残回数2以上分をダビング(9回やればムーブ)上書きができる。しかし問題があって、現状の機器ではダビング作業をクソ真面目に繰り返す必要があり、ダビング1回に30分かかる番組であれば9回ダビングだと270分かかる話になる。現時点ではコレ目当てに買う必要性はないと思われるが、将来的に一度のダビング作業で複数回分一括ダビング(ムーブ)出来るようになればかなり有用だと思われる。※2回分ダビングしておいて、BDメディアに書き出し+NASで視聴など
  • PCに保存した番組データは、「再生有効期間」(60日間とどこかで見たが見失った)が設定される。通常は「PC TV Plus」起動時にこれが自動更新されるが、ネット未接続時や、外付けHDDを取り外した場合などは更新できなくなる。ネットに接続し、再生有効期間の更新を行うことで視聴可能となる。※上にも書いたが再掲
  • 自分専用のクラウド上に番組を保存できれば保管期間問題は一気に解決するんだろうけど、そんなことをすれば抜け道(アカウント売買とか)になるのでまずできないだろう。ダビング10などというバカな仕組みを作った組織がそんなことをするとはとても思えない。
  • 規格への対応状況がまとめられている神サイト「DTCP-IP のお話」。TV、レコーダー、NAS、プレイヤー、チューナー、PC周辺機器、携帯スマフォタブレット、ゲーム機、ソフトウェアなど網羅が凄まじい。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました