Obsidian 小技集

Obsidian
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Obsidianを使う上でのちょっとした小技などをまとめます。

更新履歴

  • 2023年11月:「Windowsエクスプラーラー フォルダへのリンク」を追加
  • 2023年2月:「音楽ファイルの再生など」を追加
  • 2023年1月:「主なホットキー設定」を追加
・変更に伴う追従が面倒なため以下では英語版ヘルプを参照していますが、有志の手により日本語に翻訳されたヘルプも用意されています。必要に応じて参照してください。
・Windows版での動作です。他プラットフォームでの確認はしていませんので各自で確認をお願いします。
・Obsidian公式には各文書のことを「ノート」と表記しますが、以下では「ファイル」あるいは「文書」などとしています。

 

下記内容はあくまでヘルプの一部を操作経験を元にわかりやすく噛み砕こうとしたたものであり、ヘルプを全部読みこなすことで同等以上の知識を得ることができます。また私自身が理解した内容に過ぎませんので、誤解や知識の欠如による誤りを含むことがあります。

 

公式情報

 

システム

 

保管庫を指定した起動

フォーラムにはコマンドラインオプションがあるような記載があるのですが、これは作動しないようです。

Command Line Interface to open files/folders in Obsidian from the terminal – Feature requests – Obsidian Forum

Windows版で手っ取り早く保管庫を指定して起動する方法は、ショートカットを作ってしまうことです。

  1. どこかのフォルダで右クリックから「ショートカットを作成」
  2. 「項目の場所を入力してください」で後述するObsidian URIを入力する
    例: obsidian://open?vault=my%20vault
  3. ショートカットをデスクトップに配置したり、タスクバーにピン留めしたりする

 

Obsidian URI

Windowsの機能にURLプロトコル(ごとの起動プログラム設定)というものがあり、Obsidianはこれに対応する「Obsidian URI」を実装しています。Windows版では特に準備する必要はなく、Obsidianを一度でも起動すると自動的にURIプロトコルがWindowsに設定されます。※Mac及びLinuxはこのあたり参照

「Obsidian URI」プロトコルのActionには「open」、「search」、「new」などが用意されていますが、主に使用するのは前二者だと思われます。

Action Open

指定保管庫内の指定ファイルを開くコマンドです。

obsidian://open?vault=my%20vault

この例では「my vault」という保管庫を(デフォルトファイルで)開きます。※「%20」は半角SPACEを表します。

上で記述した”保管庫を切り替えてObsidianを起動したい”場合にはこれで保管庫を指定すれば良いでしょう。

obsidian://open?vault=my%20vault&file=my%20note

この例では「my vault」という保管庫内の「my note」というファイルを開きます。

Action Search

指定保管庫内から指定文字列を検索するコマンドです。Obsidianを起動して指定保管庫を開き、サイドバーの検索ウィンドウで指定文字列を検索した結果が表示されます。

obsidian://search?vault=my%20vault&query=MOC

この例では「my vault」から指定文字列「MOC」を検索します。

obsidian://search?vault=my%20vault

この例では「my vault」を開き、サイドバーの検索を開いた状態になります。

その他

その他の使用例は「Using obsidian URI – Obsidian Help」に詳しく載っています。

 

ブラウザからの検索

Webブラウザでサイトを閲覧中に、この文章(単語)を保管庫から検索したいというときもあるかと思いますが、これも同様にObsidian URIで実行できます。

obsidian://search?vault=my%20vault&query=%s

要するに先のSearch Action形式で指定するだけです。これを各ブラウザの「検索エンジン」の設定から登録します。

Chrome 80での設定

  1. 「設定」-(サイドバー)「検索エンジン」-「検索エンジンの管理」-中段「追加」を開く
  2. 検索エンジンには判別しやすい名前(Obsidianなど)、キーワード(短縮呼び出し)は「obsidian」など、URLに上記Obsidian URIを入力して「追加」を実行

この準備を行った上で、ブラウザ上で文字列をドラッグして右クリックから検索エンジンのObsidianを実行すると、「my vault」から指定文字列(ドラッグしている文字列)を検索した状態で起動します。

 

文書間連携

 

文書間連携の基本

文書間連携はObsidian開発で重視されている機能の一つです。

特に意識しなくとも、ある文章中に記述された文書名は、その該当文書からは「被リンク(バックリンク)」として認識されています。被リンクされた文書を開き、右サイドバーでバックリンクを確認すると、”リンクされていないメンション”(非明示的リンク)としてその文書を参照しているファイルと該当箇所が一覧表示されます。

さらにブラケットでくくり”[[文書名]]”として明示的に参照した文書については、”リンクされたメンション”(明示的リンク)として、その文書をブラケットでリンクしているファイルと該当箇所が一覧表示されます。

有名なサザエさんという漫画 → サザエさん(文書「サザエさん」への"非"明示的リンク)
有名な[[サザエさん]]という漫画 → サザエさん(文書「サザエさん」への明示的リンク)
※Wikiなどでもリンクは基本的に[[]]で囲って明示的リンクをしなければ文書間のリンクは張られません。しかしObsidianでは非明示的リンクでも同様に文書間でのリンク(メンション)として扱われるため、「リンクし忘れた」あるいは「あとからリンクされる文書名を作成した」場合でも漏れなく関連文書を拾うことができます。
一部のWikiではAutoLinkなどとして実装されていますが、それら明示/非明示リンク(メンション)がサイドバーに常時表示できるため、全文に目を通さずとも表示されるというメリットは非常に大きいでしょう。

この文書関連携は後述するエイリアス(別名)によっても機能します。

様々なリンク

文書名へのリンクだけではなく、文書内の指定見出し、あるいは指定ブロックへのリンクも可能です。

見出しへのリンク

※見出しとはMarkdown書式「#」で修飾したものを指します。

# 見出し1
## 見出し2
### 見出し3

例えばこのページ(Obsidian 小技集)内でのこの段落は、「文書間連携」以下の「様々なリンク」以下の「見出しへのリンク」という位置付けになりますが、Obsidian内の文書で同様の見出しをつけて修飾した場合に、その細部の見出し位置へのディープなリンク指定を行うことが可能です。

ブラケット[[を入力して文書を選択した状態で、「#」を押すことで見出し候補が表示されるので選択して決定するだけです。すると文書には[[文書名#見出し]]というような書式が自動挿入されています。

ブロックへのリンク

さらに文章を構成する段落に直接リンクを貼ることも可能です。

同様にブラケット[[を入力して文書を選択した状態で、「^」を入力することでブロックの候補が表示されるので選択して決定します。

・ただし、過去バージョンではブロック指定が日本語でもわかりやすい文字列(ブロックの先頭文字列?)が自動的に選択されていたのですが、何か支障がでたためか0.11.13ぐらいから「^06964e」などという自動生成の文字列が挿入されるようになってしまいました。
・なお元文書にもこの「^06964e」のような自動生成文字列が小さめのフォントで挿入されるためやや文書を汚す仕様となってしまいました。残念ですが仕方ないですね。できれば上記の”見出しへのリンク”を使用するようにしたほうが良いでしょう。

Webリンク

WebURLをリンクとして記述することも可能です。そのままURLをベタ貼りしても良いのですが、あまりに長いURLの場合(例えば日本語Wikipediaなど)、何行かにわたって表示されやや視認性に欠けることになります。そういう場合には、

[リンク文字列](リンク先URL)

と記述することで、実際のHTMLリンクのようにリンク文字列だけが表示され、クリックすることでリンク先に移動することが可能となります。

これをいちいち手作業で記述すると面倒なので、ブックマークレットにしておくと便利でしょう。

javascript:window.prompt('','['+document.title+']('+location.href+')');void(0);

この内容をブラウザのブックマークに適当な名前で作っておくと、手早く現在開いているページへのリンク文字列としてコピーし、Obsidianノートに貼り付けできるようになります。

 

埋め込みリンク

ある文書に別の文書を埋め込むことも可能です。

![[Obsidian#What is Obsidian]]

こうしてエクスクラメーション付きのブラケットで文書を囲むことで、その文書を現在の文書の位置に読み込んで表示させることができます。

※上記の場合、Obsidianというファイルの”What is Obsidian”という見出しへの埋め込みリンクを意味します。

この時、埋め込んだ該当部分にはリンクアイコンが表示されており、クリックすることで埋め込みリンクされた文書を開くこともできます。

なおこの埋め込みリンクが画像ファイルなどの埋め込みにも対応しています。

 

エイリアス(別名)の設定

Obsidianでは、個別のメモに対してエイリアス(別名)をつけて参照することができます。

例えば、”サザエさん本人(磯野カツオの姉)”について書いた文書を、「フグ田サザエ」という名前で作っておき、エイリアスで「サザエさん」としておくと(”フグ田サザエ”、”サザエさん”の)いずれの記述でも同一文書へのバックリンク(あるいは非明示的な参照)として認識します。

エイリアスの記述は、次のような内容を各メモの先頭に行います。

---
aliases: [サザエさん]
---

複数指定する場合は、カンマ区切りでつなげていくだけです。

---
aliases: [サザエさん,磯野カツオの姉,磯野ワカメの姉]
---
※この各ファイルの先頭に配置するフォーマットは「YAMLフロントマター」と呼ばれるもので、主にプログラムの先頭部分にリリースに関する概要情報を記載する部分の記述方法をいいます。本来的にはその文書(プログラム)のタイトル、リリース日、バージョン情報、オーサー、カテゴリーなどを記載します。
※現在のObsidian標準で対応しているの(特殊な動作をするもの)は、主にこの「aliases」だけとなっています。また別記事で紹介している「Kanban」プラグインでは独自にこのフロントマターを拡張して特殊な使い方をすることもできます。

 

エイリアス(別名)の参照

ファイルへのリンク

こうして設定した別名は、別ファイル(別メモ)から次のように参照します。

[[サザエさん]]

こうすると、元ファイル名(メモ名)が仮に「フグ田サザエ」であったとしても同一ファイルへのリンクとして機能します。またわざわざ[[]]で囲まなくとも、”リンクされていないメンション”(非明示的リンク)として被リンク元として判定します。

こうすることでファイルとしてはユニークな名称をつけて保管しつつ、リンクする際には俗称(エイリアス)で指定することができるわけです。

※例えば、歌舞伎の世界では「○代目~~」という形で名跡を引き継いでいきます。この時、例えば11代目市川團十郎(当代・11代目市川海老蔵の祖父)について、本名の「堀越治雄」で文書作成したものに対して、初代松本金太郎、九代目市川高麗蔵、九代目市川海老蔵、十一代目市川團十郎とエイリアスを付けておくと、いずれの記述でも同一文書(堀越治雄)へとバックリンクされ同一人物へのリンクとなるということです。

 

エイリアス(別名)の利用

こうして名づけたエイリアスは、ファイル検索時にも利用できます。

クイックスイッチャー機能などにおいて、各ファイルの実ファイル名以外にエイリアス名でも検索してくれます。※クイックスイッチャー機能とは、履歴表示付きファイル検索機能です。

この様に、オリジナルのファイル名とエイリアス名に扱いの違いが殆どないのが、Obsidianの素晴らしいポイントの一つだといえます。オリジナルノート名にはできるだけユニークかつ部分的に切り取りづらいものを付けておき、それに対して簡易的にあるいはわかりやすい名称についてはエイリアスで名付けることで幅広く多くの文書から参照させることが可能となります。

 

ペインの使い方

 

ペインについて

ペインとは編集・表示用の窓のことです。

Obsidianでノート(文書)を開いた際には、「編集モード」と「プレビューモード」の2種類のいずれか動作しています。いずれのモードで開くかは設定に依存しており、初期モードはオプションで指定することが可能です。

またワンステップ(デフォルトではCtrl+E)でモードを切り替えることが可能で、編集している画面でプレビューモードにするとMarkdownビューワとして動作します。

・確かバージョン0.16あたりから「ライブプレビューモード」が搭載された結果、常に「編集モード」であり常に「プレビューモード」の様に動作するようになりました。現時点では、「編集モード」と「プレビューモード」を意識して切り替える必要性はなくなっています。
・人によってはMarkdownソースを明示的に編集したいという欲求もあるでしょうが、その場合は、各ペインのオプション「︙」から「Source Mode」を選ぶとMarkdownソースが表示される編集モードに、また「Reading Mode」を選べばMarkdownビューワとして表示されるようになります。
・またその横の”本を見開いたような”アイコンをクリックすることで各モードを切り替えることや、Ctrlキーを押しながらクリックすることにより別ペインで動機しながら編集したりといったことも可能です。

 

ペインの分割

ペインは縦・横に分割することもできます。

ある文書の2ヶ所を同時に表示しながら編集することなどが可能です。縦に分割、あるいは横に分割することができます。

ある文書のペインを分割したい場合には、ツールバーメニューのオプションから「横方向に分割」あるいは「縦方向に分割」のいずれかを選択します。

閉じるときは不要なペインの✕ボタンをクリックして閉じます。

※なお人気の高いサードパーティプラグインのSliding Panesを入れていて、なおかつ複数文書を開いているなどウィンドウサイズが十分ではない場合に、表示がバグることがあるようです。この場合にはウィンドウサイズを広げてやればバグが直るようです。

 

ワークスペース

Obsidianでは、こうしたペインごとのファイルオープン情報や、左右のサイドバーの開閉状況をワークスペースと呼んでおり、「ワークスペース」として保存・呼び出しが可能です。※コアプラグイン機能

現在のワークスペース状況を保存すること、普段使うワークスペースをロードして作業環境を再開することが可能です。

 

リンクされたペイン

ペイン同士をリンクすることで同期スクロールしながら文書を編集(プレビュー)することもできます。

例えばObsidianのヘルプはこの”リンクされたペイン”状態で開きます。片方は編集モードで、もう片方はプレビューモードで開いています。

このヘルプのような状態で文書を開きたいときには、ある文書を開いた状態からそのペインのツールバー部分にある「プレビュー」ボタンをCtrlキーを押下しながらクリックしましょう。こうすることでプレビュー(あるいは編集)モードでリンクされた状態のペインを開くことができます。このリンクされた状態では、同期スクロールが行われ、編集モードペインでの編集内容が即座にプレビューモードペインに反映されます。

リンク(同期スクロール)を解除したい場合はツールバー部分にあるリンクボタン(ペインのリンクを解除)をクリックします。この状態で再度リンクしたい場合は、ツールバーメニューのオプションから「ペインをリンク」を選び、連動させたいペインを選択します。

 

ピン(ピン留め)

複数ファイルを参照しつつ編集を行っているときなど、今開いている文書を残したまま別ペインで開きたくなります。

このような時はCtrlを押しながらファイルを開けば別ペインに開くのですが、ついつい忘れてしまって現在のペインの内容が新しく開いた文書に切り替わってしまい慌てることがあります。

※もちろん「Ctrl+Alt+←」ですぐ元ファイルに戻すこともできますが。

これを防ぐには、現在編集している文書ペインを「ピン機能」でピン留めすることでそのペインを保護したまま新しいペインで開くようになります。集中して編集するときなどは便利です。

 

主なホットキー設定

デフォルト以外に自分で設定した主なホットキー。

  • 見出し1~5に設定:Alt+Shift+1~5
  • 取り消し線をトグル:Ctrl+Shift+L
  • 順序付きリストをトグル:Ctrl+Shift+K
  • 選択範囲のハイライトをトグル:Ctrl+Shift+]
  • ウィンドウの常時表示をトグル:Ctrl+Alt+W ※新しくウィンドウを開いてトグルすると他のアプリよりも上位に表示するのでポストイット的に使える
  • テンプレート:現在の時間を挿入:Ctrl+Shift+T ※コアプラグイン
  • テンプレート:現在の日付を挿入:Ctrl+Shift+D ※コアプラグイン
  • File Tree Alternative Plugin:Reveal Active File:Ctrl+Alt+F ※File Tree AlternativeのFileTreeで現在ファイルを強調表示(及びフォルダを開く)する
  • Regex Find/Replace:Ctrl+Shift+H ※念のためにデフォルトのCtrl+Hを上書きしない

 

※ルール的な物(覚え書):

  • できるだけObsidianデフォルトに倣う。※編集作業系はCtrl+Shift+など同様にする
  • 見出し系はよく使うのでWordPressと同じキーアサイン
  • ウィンドウ系などはCtrl+Alt+

 

その他のObsidian機能

Windowsエクスプラーラー フォルダへのリンク

Windowsエクスプラーラーで特定のフォルダを開くための記述です。

C:\

[CRoot](file:///C:\)

半角スペースを含む場合

[Program Files](file:///C:\Program%20Files)

※%20でエンコードする

%AppData%など

不明です。

 

Shift+ホイール=横スクロール

ノートの横幅がウィンドウサイズ(-左右のサイドバー)を超えているなど横スクロールバーが表示されている状態で、「Shift+ホイール」をすると横スクロールしてくれます。

またSliding Panesプラグインを導入している場合には、ペインをまたがるくらいの微妙な位置で横スクロールさせるとペイン切り替えもできます。

※もしかするとWindows版だけかも知れません。

 

アウトラインでの入れ替え

右サイドには「アウトライン」(見出しの階層構造図)を表示することができます。※コアプラグイン

このアウトラインは表示しているだけではなく、各項目をドラッグすると項目ごと入れ替えが可能です。

  • アウトライン1
    • アウトライン1-1
    • アウトライン1-2
  • アウトライン2  ※これをドラッグすると…

例えばこの様な見出し構造のメモがあったとして、アウトライン2をドラッグしてアウトライン1の上のところでマウスを離すと、下のように下部構造をすべて維持したまま入れ替わります。

  • アウトライン2  ※見出し単位で移動することができる
  • アウトライン1
    • アウトライン1-1
    • アウトライン1-2

 

マルチカーソル

複数カーソルにも対応しています。

Altキーを押しながらクリックすることで、複数の位置にカーソルが現れ、その状態で編集すると同時に編集作業を行うことが出来ます。

たとえば複数行に対して「-」を入力することでリスト化したり、「[[]]」で前後を挟むことでリンク化することなどができます。

 

スター(お気に入り)

スター機能はいわばお気に入り文書機能です。

よく参照する文書にスターをつけることでスターペイン内にその文書名を常に表示させることができ、手早く文書を開くことができるようになります。

なおObsidianではファイル検索結果も「お気に入り」に登録することが可能です。これによりよく使う検索結果をお気に入りファイルリストのように扱うことができます。

 

クイックスイッチャー機能

クイックスイッチャー機能とは”履歴表示付きファイル(検索)オープン機能”です。普通のエディタでは「ファイルを開く…」に該当し、WindowsではCtrl+Oにデフォルトバインドされています。

デフォルト状態では最近開いたファイル履歴8個が表示されており、文字を入力することで(現保管庫内から)インクリメンタルサーチを実行します。ファイルを選択するとその文書をペインに開きます。

エイリアスも検索対象に入っており、インクリメンタルサーチ実行中にエイリアスで合致する場合には矢印付きで合致ファイルを表示してくれます。

 

文書へのリンク

Obsidianではブラケット”[[]]”で囲むことで他文書へのリンクを貼ることができます。

ブラケットで囲まなくとも、自動的に”リンクされていないメンション”(非明示的リンク)として判別されますが、明示的にリンクすることで下記のメリットが生まれます。

  1. リンク間違いをなくす
    ※一部分が重複ファイルがある場合、意図しない文書への被リンクとして見做されてしまう。
  2. 簡易参照ができる
    明示的にリンクした文書へのリンクは青色で表示される。このリンク部分をCtrlキーを押下しながらマウスホバーすることで、その文書の内容がホバー表示される。ホバー表示内容はスクロールして閲覧し、コピーすることもできる。

なお何も無いところでブラケット”[[”を入力すると、クイックスイッチャー同様の小窓が開き、文書を選択することもできます。この時にもインクリメンタルサーチが機能します。

 

音楽ファイルの再生など

Obsidianの簡易プレイヤーでの再生

ローカルファイルにあるMP3ファイルなどを再生したい場合には、Windowsならエクスプローラ(ファイルマネージャ)からそのファイルをObsidianのノートなどにドラッグすれば、Obsidianの音楽再生用のパネルが描画され、再生ボタンを押すことで音楽が再生されるはずです。

・ただしこれはあくまで当該Vault内の”「ファイルとリンク」設定の添付フォルダ指定したフォルダ”(以下「_Attachment」とします)にファイルコピーした上で、その_Attachmentフォルダ内へのリンクを張っているだけなので、便利だからと貼りまくると_Attachmentフォルダ内に大量にファイルがコピーされ保管庫(Vault)フォルダを圧迫するため注意が必要です。
・いちいち_Attachmentフォルダにコピーせず直接ローカルファイルを再生できないのか?という場合には、次に紹介する動画ファイルのフルパスでのリンク方法を試してください。ただし再生は(Obsidian内部ではなく)デフォルトプレイヤーになります。
※シンボリックリンク(ショートカットではない)を作成することでも対応できますが、ここでは説明しません。問題発生時は各自で対応願います。

リンク形式での埋込み

リンクを手動で記述する場合は下記の書式となります。

![[メディアファイルのファイル名]]

「_Attachment」配下にサブディレクトリを作成しても有効です。その場合は例えば下記のように記述できます。

![[_Attachment/Music/メディアファイルのファイル名]]

あるいは下記のように”_Attachment/”を省略することも可能です。※あるいはパスを全部抜いても機能します(つまり_Attachment配下のディレクトリを全部検索してくれる)が、それが保証あるのかどうかは調べてません。

![[Music/メディアファイルのファイル名]]

 

コミュニティプラグインの利用

「Obsidianのデフォルトプレイヤーでは味気ない」「SoundCludのように波形ビジュアライザーが欲しい」という方の場合には、コミュニティプラグインの「GitHub – noonesimg/obsidian-audio-player: audio player plugin with bookmarks for Obsidian.md」を試してみると良いでしょう。

ただし自動的に開始地点に戻らなかったりと現時点では残念な機能となっています。

Obsidianデフォルトのプレイヤーを使うメリットとしては非常に軽量だと言うことでしょう。ブラウザや外部プレイヤーを起動することもなくメモリなども圧迫しないため、気軽に音楽を楽しむことができます。1時間ループなどの作業用BGMを登録すると良いかも知れません。

 

動画ファイルへのリンク

動画ファイルでも、音楽ファイル同様に”![[]]”形式で「_Attachment」配下のメディアファイルを内蔵メディアプレイヤーで再生することができます。しかし動画ファイルの場合容量が気になる所です。

こうした場合、Ctrlキーを押しながらObsidianにドラッグすることで、ローカルフルパスへのリンクがノート上に生成され、クリックすることでそのOSでデフォルト設定されているプレイヤーで再生が開始します。

あるいはあえて_Attachmentフォルダにコピーした上で、_Attachmentフォルダから直接ファイルを選ぶとノートが開いてウィンドウ内部でプレイヤーが描画され、再生ボタンをおすことで動画再生ができます。
※ただしこれはOSやプレイヤーなど、各自の環境に依存することが考えられます。

 

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