また新しい用語が生み出されているようです。
”フラリーマン”とは、会社が終わったあとさっさと帰宅しないでフラフラと時間を潰してから帰るサラリーマンのことだそうです。
もともとは、目白大学名誉教授で社会心理学者の渋谷昌三さんが2007年に著書の中で使った言葉だといい、過程での居場所を失いふらふらする姿に名付けたそうです。
以前はサラリーマンといえば24時間戦えますかとまでCMソングに歌われたもので、残業当たり前で午前様(帰宅が0時を超える)などといった今考えれば無茶苦茶な労働が当たり前とされた時代もあったようです。
それがノー残業デーから始まり、残業の多い会社がブラック企業呼ばわりされ、企業側の残業代カットの目論見と合わせて一気に退社時刻が午後6時ごろへと繰り上がったわけです。
そうすると困るのが主婦の皆さんで、今までは夜8時や9時過ぎにしか帰ってこなかった旦那さんが、まだ明るいうちに帰ってきてしまうのでご飯の支度のプレッシャーを感じたり、また早い帰宅に慣れていないお父さんがTVや新聞、スマホをだらだら見るだけなのにイライラするなどの摩擦が起きてしまいます。
そうした摩擦を避けようと、会社を退社後もまっすぐ家には帰らないでゲームセンターやネットカフェなどにふらふらとさまよい歩くようになった状態がフラリーマンというわけです。
けっきょくは今までは「会社人間」として生きていくのが辛いと言いながらも、それを理由(言い訳)にしていた人々が、いざ時間が空いて見ると何もすることがなくなっていたばかりか、家ですら邪魔な存在になっていたという話ですね。
これを機会に家庭を見直すきっかけになるといいのですが。
“フラリーマン” まっすぐ帰らない男たち|NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2017_0922.html