バイオロギングの活用

バイオロギング(Bio Logging)とは、生物に小型のビデオカメラやセンサーを取り付けて画像やデータを記録し、行動や生態を調査する研究手法のことで、アザラシやペンギンなどに搭載した小型カメラの映像を見た人も多いのではないでしょうか。

このバイオロギングにより、これまで謎に包まれていた生物の生態が明らかになったり、さらに人間が容易に進入できない海中の観測を行うことが可能となりつつあります。

しかしこれ以外に最近注目されているバイオロギングの活用法として、これらの生物の移動データが、空気中の風向や風速のデータ測定に使えるのだということがわかってきつつあるようです。

サイエンスZERO「異常気象に立ち向かえ 異分野からの挑戦!」 – NHK
http://www4.nhk.or.jp/zero/x/2017-10-08/31/11893/2136651/

On the Turtle Back 東京大学大気海洋研究所 佐藤克文 研究室
http://www.fishecol.aori.u-tokyo.ac.jp/sato/

他には、海中200メートルくらいまで潜ることが知られているウミガメから海中水温の測定ができることもわかっているようです。

人間がセンサー機器を使ってこれらを測定するとなると膨大な手間と費用がかかるのですが、バイオロギング技術を進化させれば、まったく別方面から驚くほど低廉かつ手軽にデータが得られるようになる可能性があります。

現在は、センサーの大きさや回収の手間などの問題から取り付けできる生物の種類などが限られているようですが、これが小型化し、IoT技術などが発達することで、さらに活用の場が増えることは容易に想像できます。

例えばトンボなどは時速60~100キロメートルほどの速さで飛行できる能力を持っており、餌を求めてかなり広範囲に移動することが知られています。またチョウ(蝶)やハチなどの行動を追うことで、蜜を出す花の開花範囲を知ることなども可能になるでしょう。将来的にこれらの生物にもバイオロギング技術が応用できるようになれば、可能性は飛躍的に発展するのではないかと思われます。

今後が期待できる分野ですね。

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