今から始める「Cities Skylines」:Mod編

Cities Skylines
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下記文中に「Compatibility Report」Modに関する記載がありますが、2023年5月に同Mod機能は「Skyve」Modに吸収され、また「Compatibility Report」Modについては「Skyve」ModのBeta版になりました。
つまり、従来「Compatibility Report」Modで行っていた互換性検証については、今後「Skyve」Mod(Skyve.exe)内で行うようになったということです。下記修正はしませんが上記の旨の読み替えをお願いします。

 

2020年の今さらながら「Cities Skylines」にハマってしまい、自分のメモとして色々まとめていきたいと思います。

ここで述べるのは、あくまでSteam版「Cities: Skylines」におけるSteamプラットフォームでのMod導入方法です。EPIC版はプレイしたことがありませんのでわかりません。

※あくまで個人的にですが、せっかくCitiesをプレイするのであればSteam版でワークショップアセットを最大限利用するのが醍醐味だと考えます。ワークショップには必須と言えるようなModから驚くほど高機能なMod、果てはゲームを変えてしまうようなModまであり、さらには売り物にしていいくらいの高品質なアセットが多数公開されており、すでにベースゲームの領域を遥かに超えた領域にまで発展し続けています。そうした意味においてCitiesは、ワークショップ(あるいはSteamコミュニティ)を最大限活用できているゲームのひとつではないかと思います。2015年の発売から7年以上が経過した現在でも、ワークショップでは変わらず日々多くのユーザー制作アセットやModが公開され続けています。

 

すでに偉大な先人が切り拓いてきたWikiやブログが多数ありますので、ここでは重複する内容はできるだけ省略します。主に私のような後進がつまづきやすそうなポイントについて書いていきたいと思います。

初めてのMod(準備編)

10万人程度の街を作れるようになると、「Mod」なるものも色々試してみたくなります。

Modとは「Cities Skylines」に様々な機能拡張を行うもので、公式で販売している「DLC」とは別に、主にプレイヤーが自発的に機能追加や機能の変更などを行っているものです。

なおModを扱う際に出てくる用語として「バニラ」という言葉があります。これは要するに製品版パッケージ(状態)のことを指しています。洋ゲーの世界では一般的な用語で、アイスクリームにおける「バニラ味」を標準的な風味として捉えて、「何も加えていない」状態を指します。

Modを導入する過程で様々な問題が発生したり、最悪の状態では「Cities Skylines」が起動しなくなったりしますが、そうしたときには慌てず「バニラ状態」に戻して何が原因になっているのかを確認することが重要です。

そのために備えておくのがコレクション管理です。

コレクション

Steamでは「コレクション」という自分専用のライブラリ(ブラウザでいうブックマーク)のようなものが復数作成できます。※Steamには「お気に入り」という機能もありますがこれはまさしくブックマークで、分類できないため管理には向きません。

コレクションの作成は、「コレクションを作成する」から行います。右側に「コレクションの作成」があるのでこれをクリックして作成画面に入ります。

URL変更に向けたメモ
Cities: Skylinesのワークショップ」を開き、中段にあるメニューから「閲覧する」-「コレクション」を選ぶ。

適当に自分でわかりやすい名前と画像、説明を記入し、一番下にある「保存して続ける」をクリックすれば空のコレクションが作成できます。

コレクションを確認したり編集するには、Steamの画面上部メニューの自分のプレイヤー名のメニューから「コンテンツ」を選び中段のメニューから「コレクション」を選択します。先ほど作成したコレクションが確認できます。

これで準備は完了です。

サブスクライブ(Mod導入)とコレクション

実際にModを導入してみましょう。

何でも良いのですが、ここでは機能が単純な「Yet Another Toolbar」にしてみます。

(Steamにログインした状態で)Steamワークショップから「Steamワークショップ::Yet Another Toolbar」を開き、「サブスクライブする」というボタンをクリックします。これでSteamランチャーからゲーム(Cities Skylines)を起動すれば、基本的にはその機能が使えるようになります。

※場合によっては、ゲーム起動後の「コンテンツマネージャ」-「Mod」からサブスクライブしたModを有効化する必要もあります。詳細後述

ついでに、その少し上にある「コレクションに追加」をクリックします。どのコレクションに追加するかを聞かれるので、先程作成したコレクションに追加しておきましょう。

これでなにか問題が起きてバニラ状態に戻す必要が出た場合でも、再び自分のお気に入りの環境を再構築する際に作業数を格段に減らすことが出来ます。

ゲーム内での確認

さてゲームを起動します。ゲームを起動していた場合は、ゲーム内のメニューで「ゲームを終了」-「メインメニューへ」を選択します。

「Cities Skylines」のメインメニューが表示されるので、「コンテンツマネージャ」を選びます。左側のメニューから「MOD」を選ぶと、先程サブスクライブした「Yet Another Toolbar」が表示されているはずです。もしオフになっている場合には、チェックボックスをクリックしてオンにしておきましょう。

なおこの画面で各Modのオプションを開き細かな設定をすることも出来ますが、この各Modの詳細オプション設定はゲーム内の「オプション」からでも同じオプション設定画面が呼び出しが可能です。

コンテンツマネージャを閉じてゲームを起動してみましょう。

ゲーム画面に入ると、メニューバーの左側に「+」マークが出ているはずです。これをクリックして「-」の状態になっていれば、ツールバーが復数段表示されるようになります。

ここまでの手順が、Mod導入の標準的な流れになります。

なお、何か新しいModを導入した場合には、既存セーブデータに上書きせず、必ず別のセーブデータに保存していくようにしましょう。最悪の場合には、せっかく何十時間もかけて育てたセーブデータが死んでしまい、二度とプレイできなくなる場合もあります。容量に困っていない場合は、よほどのことがない限り基本的にセーブデータは上書きしないようにしましょう。

Modの設定方法について

ここまでは「Advanced Toolbar」を例に説明してきましたが、一般的なModの設定方法についてまとめておきます。
CitiesのMod設定は、次の4種類に分かれるようです。
  1. 導入するだけで効果を発揮するもの
    起動後のオプション一覧にも表示されない。
  2. オプション画面でのみ設定するもの
    ゲーム起動前のオプション画面と、起動後ゲーム内でのオプションで設定できるものとがあります。前者の起動前でしか変更できない場合、設定を変更するのがやや面倒ですが、アセットの読み込みなどに影響するものについては仕方なく起動前に設定するしかありません。
  3. ゲーム内のアイコンで設定などを行うもの
    ゲームを起動するとツールバーに左右や、その他の位置にそのModのアイコンが表示され、そこからModを起動して様々な設定や操作を行うものが多くあります。
  4. ゲームの各ウィンドウに機能追加されるもの
    Modを導入することにより、ゲーム内の各種ウィンドウ画面に機能(例えばギアアイコンなど)が追加されるタイプのModもあります。

各Modではどのタイプかを説明しているものはほとんどないため、種類により自分で探して設定などを行う必要があります。慣れてくると恐らくあそこだろうなと想像がつくのですが最初は迷うところだと思います。

ワークショップの各Modのページにオプション設定画面のスクリーンショットが付いていれば、まずオプション画面を見るようにしましょう。また、なんらかのツールらしきものが映っていれば、恐らくゲーム内でアイコンが追加されそこから設定なり機能呼び出しを行うことになるかと思います。

また、Modにはサブスクライブするだけで直接効果を発揮するものと、ゲーム起動前の「コンテンツマネージャ」で有効化する必要があるものとに分かれています。新しくModをサブスクライブした時は必ず「コンテンツマネージャ」と「オプション画面」を確認するようにしましょう。

Modの選び方

そんな大層なものではないのですが、Citiesは歴史が長いだけあってModも大量に作られてきた過去があります。またすでにDLCもたくさん発売されており、その度にベースゲームにもパッチが当てられアップデートしてきました。

その半面、Modにはその時点での動作確認しか行われていないものもあるため(基本的にはあたります)、最新のベースゲームでは動作しなくなるものや、問題を引き起こすものもあります。

要するに古くて更新されていないようなModや、少人数しかサブスクライブしていないModは、導入してはいけないということです。

ワークショップを眺めていると「お、こんなModあるんだ入れてみよう」となるのですが、その時にそのModの更新情報を見て(よほど単純で独立した動作のModでない限り)ここ半年程度アップデートされていないようなものは少し気をつけましょう。

画面の下の方にコメント欄があり、そこで(基本英語ですが)動かなくなったなどの報告が出ていないか見てみましょう。そうしたメッセージが特になければ代替問題は起きないと見ていいかと思います。

 

問題発生!

Modを追加していると、よく問題が発生します。ここでは問題の切り分け方法を説明します。

ゲーム起動は次のように進むとします。

[ゲームの実行] → [メーカーロゴ表示] → [メインメユー表示] → [前回の続き/新規ゲーム/ゲームをロードのいずれか選択] → [ローディング画面] → [ゲーム画面表示]

そもそもゲームが起動しなくなった

ロード画面で何らかのエラーを吐いたり、もしくは画面が固まってしまうケース。

ほぼ間違いなく新たに追加したModが原因です。以下のようにして問題を切り分けていきます。

  1. ゲームを再起動してみる
    いったん「Cities Skylines」を終了してデスクトップに戻り、再度メーカーロゴが表示されるところから起動してみましょう。このゲームはGPUのメモリを大量に使いますが、このGPUメモリはゲームを終了しないと開放されず残っています。※Windows10の場合タスクマネージャのGPUを見ると残っていることがよくわかります。
    面倒でもマップを切り替えたり、新しいModを試す場合には一度ゲームを終了後に再起動する癖をつけましょう。
  2. 新規データで始めてみる
    既存の開発途中のデータだと、読み込むデータが多いために起動できないケースがよく出てきます。そうした場合には、完全な新規マップで新しくゲームを始めてみると読み込みが成功するケースがあります。その後、再起動してGPUメモリを開放してから既存マップを読み込んでみましょう。
  3. セーブデータを減らしてみる
    セーブデータが大量に存在する場合、それが原因で起動しないケースもあるようです。下に記述しているセーブデータの管理を参照して、セーブデータを減らしてみましょう。
  4. Loading Screen Modで確認する
    Loading Screen Mod Revisited」は、ローディングを早くしたりローディング過程のエラー確認などができるModです。これを入れるとゲームのロード中に何が起こっているかを確認できます。アセット読込中に読み込めないデータについては”Missing”(ファイルが見つからない)などと表示されるようになります。

これでもまだエラーが出たりゲームが固まったりする場合には、一度そのModは諦めましょう。この場合、サブスクライブを解除した上で、コレクションからも削除しておきましょう。再度見つけるのが面倒であれば「お気に入り」にでも設定しておくと良いでしょう。なお何か既存のModと競合しているケースなどが考えられますので、どうしても諦められない場合には、Modの名前で検索してみるのも良いかも知れません。

こうして自分のプレイ環境をゲーム内外で整えていきます。わざわざ「コレクション」という一手間が無駄に思えますが、後で問題を切り分けたり、環境を再構築する際には必ず役に立ってきます。コレクションしておけば、バニラ状態に戻すのも容易ですし、バニラ状態から自分の環境に戻すのも簡単になります。

起動するけどエラーが出る

IndexOutOfRangeExceptionエラー

この場合、アセットの設定をミスってたり、あるいはゲーム内でのデータがいっぱいなことが大半です。

ゲームを再起動することで解決する場合が大半です。一度再起動してみて、それでもダメなら新規ゲーム開始などをためしてみましょう。それでもエラーが出る場合には最近追加したModを削除しましょう。

 

ModExceptionエラー

前回保存時には何のエラーもなく、ゲームを起動してそのセーブデータを指定して起動するとModExceptionというエラーが出てしまう。その間、Modを追加した記憶もない。

エラーメッセージは「The Mod ※Modファイルパス※ [Mod名] has caused an error [ModException]」。※とりあえずDetails以下は無視しましょう。

こういう場合には、次の手順を試してみましょう。

  1. ゲームを起動し新規マップで始めてみる
  2. エラーの出ているModの設定を確認する。何も問題がなくとも、一度オンオフを変更するなどしてみて(要するにModの個別設定を更新・反映させる)、その後ゲームを終了する
  3. 先程のエラーが出たセーブデータを選択して起動してみる

これで治るケースがままあります。

 

どうもファイルの不足などでエラーが出ているようだ

この場合、問題の出ているModを一度アンサブスクライブしてからサブスクライブし直すのが有効です。※設定はスクショなどを取ったり、メモしておくこと。

またさらにCities全体のファイルを更新して全部取得し直すという手もあります。

  1. SteamランチャーのCitiesを右クリックから「プロパティ」に入る
  2. ローカルファイルを選択し、「ゲームファイルの整合性を確認…」をクリック
    ※長時間かかる場合もあるので注意。

 

どうも古いModでエラーがでているようだ(Modの互換性チェック)

※2023年5月以降、「Compatibility Report」Modの互換性チェック機能は「Steamワークショップ::Skyve [Stable v3]」Mod、及び同Modに付属する「Skyve.exe」に引き継がれました。

古い情報のため折りたたみます

古いModは、「Cities Skylines」本体との互換性がなくなることでエラーの原因となることもあります。この面倒な互換性チェックをやってくれるModがあります。

Steamワークショップ::Mod Compatibility Checker ※非推奨になりました。

Steamワークショップ::Compatibility Report ※後継だったが旧バージョンとなったもの

Steamワークショップ::Compatibility Report v2 ※2022年11月以降はこれらが後継Modになります。

 

  1. Modをサブスクライブしオンにする
  2. ゲームを起動するとログファイルが作成されるので確認する
    ログ作成場所:
    Windows:C:\ Program Files(x86)\ Steam \ Steamapps \ common \ Cities_Skylines \ Cities_Data
    MacOS:/ Users / <username> / Library / Application Support / Steam / Steamapps / common / Cities_Skylines / Citys.app / Contents
    Linux:/home/<username>/.steam/steam/steamapps/common/Cities_Skylines/Cities_Data
    か:〜/ .steam / Debianのインストール/ steamapps /共通/ Cities_Skylines / Cities_Data
    か:〜/ .var /アプリ/ COM。 Valvesoftware.Steam / .local / share / Steam / Steamapps / common / .. ..
  3. アドバイスに従ってModを整理していく。
    1. 特に注意が必要なのが赤色のUnsubscribe」タブに分類されたModです。これは速やかにアンサブスクライブしてしまいましょう。
    2. またオレンジ色のMajor Issues」タブに分類されたModも要注意です。簡単な英文ですので、じっくり読んでどういう問題なのか、あるいはどのModと競合するのかを確認しましょう。別の推奨Modが書かれている場合もありますので、乗り換えを検討してみましょう。
    3. 黄色の「Minor Issues」については、何か不具合が残る場合に確認するようにしてみましょう。
※だいたい1年ぶりの起動だとかもっと長く起動してないなと言う場合は、こうやってエラーを一つひとつ潰していくよりも、一度Modを全部アンサブスクライブした上で起動・終了した上でワークショップでもう一度ゼロからModをサブスクライブしていったほうが良いかも知れません。

 

 

アセット関連のエラー

アセット追加後にエラーが出る場合です。たとえばRICOなどで設定をミスっていると、新しいマップでゲームを開始した場合でもエラーが出現します。

この場合は、もう一度RICOや、最近追加したアセットの設定や、必要な別アセットを忘れていないかなどを確認しましょう。どうしてもわからない場合は、エラーが出なかった時期までさかのぼって追加したアセットを削除(サブスクライブ解除)してみましょう。

 

 

セーブデータの管理

セーブデータはこのゲームで一番貴重なものですので、大切に管理する必要があります。

何か新たに街を大規模開発した場合や、新しいModやアセットを追加した場合には、必ず新規にセーブデータを作って保存していきましょう。

あくまで私の場合ですが、基本的に地名+カウントアップ採番(001、002)で保存していき、マップ内で大きな変更をした場合(他、アセットを追加、Modを追加・変更など)にはセーブファイル名にその旨コメント的に記載したり(地下鉄敷設、空港整備など)、採番を大きく変える(+100や10の位を進めたり)するようにしています。その後の細かな変更は枝番のみ(101、102)をつけておくことで、マップデータの変更履歴の大まかな記録をしておき、戻したくなった場合にどこまで戻せば良いかがわかるようにしています。

ただ、こうしてセーブデータを切り分けていくと、セーブデータが一杯になってしまって選ぶのに苦労したり、ゲームプレイでエラー発生の原因になることもあります。使わなくなってしまったセーブデータは、別のフォルダに移動するなどして軽くするようにしましょう。

私の場合は、上で書いた採番が大きく変わるメージャーバージョン的な扱いのセーブデータ”以外”(のマイナーバージョン)を消したり移動したりします。

セーブデータは、Windows10の場合には「C:\Users\%username%\AppData\Local\Colossal Order\Cities_Skylines\Saves」以下に保存されています。このフォルダにある「CRPファイル」一個一個がそれぞれ保存したデータですので、作業途中などに保存したデータや、最近あまり使わなくなったデータはいったん別のバックアップ用のフォルダを作っておき、そちらへ「ファイルを移動」して減らしてしまいましょう。

もし再度必要になった場合には、そのバックアップフォルダから「ファイルコピー」してくれば、再びゲーム内からロードしてプレイできるようになります。

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