「Cities Skylines」ブロックサービスアセットのまとめ

Cities Skylines
スポンサーリンク

ワークショップを見ていて自分自身ちょっと混乱してきたため、ブロックサービスアセットについてまとめた記事です。

目次

  • 2023年6月5日:DLC「Hotels & Retreats」を追加

 

ブロックサービスとは

ここでいう「ブロックサービス(アセット)」とは、バニラゲームのサービス施設について、「その”機能”は必要だけど、バニラゲームのアセット(見た目)は使いたくない」という場合に、代替設備として機能するアセット群のことを指して使います。

※当たり前ですが、これらのアセットの動作にはそれぞれ対応するDLC購入が必要です。無料でDLC機能が使えるようになるわけではありません。

 

バニラゲーム、特にDLCのサービス施設アセットはけっこう野暮ったかったり、大きさが尋常じゃないために配置しづらかったりといったことがままあるかと思います。特にDLC「Industries」のユニーク工場はデカすぎて非常に使いづらい事で有名です。景観重視のプレイヤーだけでなく、そういった公式アセットの機能性はそのままで見た目だけ替えたいという要望はある程度需要があるようで、いくつかこれを代替するアセットが公開されています。

特に知られているのが、ブロックのような形状で代替するアセットということもあり、主に「ブロックサービス(Block Services)」などの名称でワークショップにいくつか公開されています。これは要するに各サービス施設の外見を1U×1Uサイズのブロック状の見た目にしたものです。

必要とするサービス施設と同じ機能のブロック施設を設置して、その上からPropなどを被せて外見を整えれば、カスタマイズサービス施設の出来上がりというわけです。場合によっては1×1以外のサイズのも含みますが、これを総称して「ブロックサービス」としてまとめて紹介するのがこの記事です。

※場合によってはそれらのブロックサイズアセットは、コスト(設置/維持費用や汚染やゴミ排出)が発生しないものあるためいわゆるチートと感じる方がいるかも知れません。その場合は利用しないほうがいいでしょう。

 

ブロックサービスの使い方

主なブロックサービスでは、アセットの実態は本当に1U×1Uのブロックサイズなので、建設しても基本1×1のブロック状の建物だけが建ちます。もちろん道路接続が必要なほとんどの建物は道路際に建設します。

※一部のアセットで3×3サイズだったり、あるいは1×2など奥行きのある場合があります。これらは主に本来のアセットで出入りする車の動きを吸収するためだったりします。

そのままではあまりにも不格好というか、主用途としてはブロックの上にお気に入りのPropを被せることが想定されています。

 

ブロックサービスアセットの種類について

何種類かに分かれます。

  1. 主にバニラゲームで使用する諸サービス施設の建物(例えば消防や警察など)について、代替するものです。有名なものではNaylin氏によるブロックサービスコレクションが知られていると思われます。Steamワークショップ::Block Services by Naylin
  2. 特定のDLCに対応するもの。例えばDLC「Industries」など

元々アセット作者が個別かつ独自に制作し、公開しているものなので、一部統一性がなかったりしますので、それを補うような形で各DLC用のものがでていたりします。上記2番は主にそういう経緯で出てきたものだと思われます。

当然ですが、DLCに対応したものはそのDLC自体を必要とします。代替といってもバニラゲーム施設やDLC施設の機能性を代替するだけであって、(資源を処理したり、市民を誘導したりという)DLC本体を無料で使えるようになるわけではありません。あくまでDLCを所持している方が外見や設置スペース的に改善できるというものです。DLCを導入すればわかりますが、そもそも施設を分類するタブ自体がなかったり、DLC導入によりタブ名称が変化するものもあります。

 

実際のブロックサービスアセット

実際に公開されているブロックサービスアセット群を見てみましょう。

 

Block Services by Naylin

一番有名だと思われるものです。

詳しい経緯は知らないのですが、恐らくブロックサービスという概念(名称)自体がNaylin氏により作られたものではないかと思われます。一番古い「Block Services – Death」の投稿日が2019年3月24日となっています。

Steamワークショップ::Block Services by Naylin

本当に外見がブロックそのもので、ブロックの壁面にそのブロックがどの用途で機能するかを示すアイコンが付いています。例えば警察だと次のような建物が建ちます。建物の上部に建物の入口を示す矢印アイコン、前面に警察を示すアイコンがついています。消防の場合は、前面が消防アイコンに変わります。

同様に、上下水道や霊柩車、高齢者施設、子供用施設なども含まれていますので、各自が置換したいサービスアセットをサブスクライブして建築し、その上にPropをかぶせていくことになります。

全部で36種類もありカバーする範囲が非常に広く、バニラゲームの恐らく全サービス施設(警察・消防・学校など)とグロウアブル建物(各RCIの各レベル建物)、それにDLC「Parklife」、DLC「Campus」、DLC「Sunset Harbor」周りが入っています。

下記はそのうち特殊なものです。

1.エンターテイメント系

エンターテイメント関連は「Steamワークショップ::Block Services – Entertainment」です。

そしてDLC「Parklife」関連施設をサポートする「Steamワークショップ::Block Services – Entertainment – Park Life Edition」もあります。

いずれも上記のコレクションに含まれています。

2.DLC「Sunset Harbor」の魚関係

さらに追加で、DLC「Sunset Harbor」で追加された魚を扱うサービス施設も含まれています。コレクションの中の「Fishing ~」というアセット群です。これらは個別のアセットが上記「Block Services by Naylin」コレクションに入っていますので、必要なものをサブスクライブしましょう。

※関連ですが、魚を倉庫で保管できるようになる「Steamワークショップ::Fish Warehousing」を導入するとさらに活用の幅が広がるでしょう。Modをサブスクライブすると、倉庫の保管品目の選択肢一覧にFish(魚)が追加されます。

3.その他

派生として、「Steamワークショップ::Block Services – The R.I.C.O. Collection」と「Steamワークショップ::Block Services – Campus」も出ています。これらは上記コレクションの対象外で、数が多いためか別途コレクションが用意されています。

前者RICOコレクションは、いわゆるグロウアブルなRCIの建物を置換するもので、低/高密度な住居、商業施設、工業施設、オフィスの各レベルに応じたそれぞれのブロックアセットが用意されています。全22種類。

後者Campusは、文字通りDLC「Campus」向けの建物群をブロック化したものです。DLC「Campus」の大学施設はデフォルトだとかなり巨大ですので、随時自分の好みのPropに置き換えていくことも可能です。全8種類。

 

Industries DLC Block Services by Dave89

Dave89氏によるDLC「Industries」向けのブロックサービスアセットコレクション。林業、農業、石油、鉱石の4産業に分かれており、適宜サブスクライブして使う形式になっています。

※なおアセットですので言語は(簡単ですが)英語だけです。

例えばOre(鉱業)をサブスクライブすると、次のような建物群が追加されます。

  • 本部、管理棟、組合:それぞれ機能はDLCの本体のものと同じです。産業エリア設定をしてから本部ブロックを設置すると産業エリアとして設定されます。また管理棟や組合のブロックを設置すると効率化が行われます。
  • 生産ユニット(Large~SmallのOre Mine):一応アセットには3種類並びますが、個別施設のダイアログからセレクトボタンでいつでも産出量(大・中・小)の切り替えができます。ただし労働者数は最初に設置したサイズのまま変化しません。なお設置しても透明なブロックが設置されるだけで、見た目的には完全に何もなく、突然トラックが湧いて出てきます。
  • 生産ユニット(Large/SmallのOre Mine Underground、および海底採掘船):これも同様にセレクトボタンで切替可能です。海底採掘船だけ常時ブロックが表示されます。
  • 加工ユニット(4業種ごとに生産物2種の加工施設×大小):ガラス及びメタルについて大小の生産設備を建設。これも設置後にセレクトボタンでいつでも大小の切り替えができます。
  • 備蓄設備(4業種ごとに生産物2種の備蓄施設×大小):ガラス及びメタルについて大小の備蓄設備を建設。これも設置後にセレクトボタンでいつでも大小の切り替えができます。

サイズは4つの業種ごとに15~18MBとなっています。個人的には林業と鉱業が比較的設備が大きいと思うのですが、各自で必要だと思うものをサブスクライブして置換していくといいでしょう。

 

Blank Industries Extractors by Ciar Aon

Steamワークショップ::Blank Industries Extractors

名前の通りDLC「Industries」で追加される生産(採掘)設備だけを置換するためのブロックアセットです。厳密には1ブロックサイズではなく、こちらは3U×3Uの設置エリアを必要とします。生産サイズは最小だけとなっています。

※機能自体は1つ上の「Industries DLC Block Services by Dave89」でカバーできるため、普通に機能し労働者も雇用したい場合は、そちらを使いましょう。

ただし素材の生産とトラック以外の数値を持たない(例えば労働者など)のが特徴となっているため、それが必要な場合は各自でSteamワークショップ::Customize It Extendedなどを使って設定する必要があります。

サイズは1.7MBとなっています。

 

トラム及びトローリーバス

それぞれの「車庫(デポ)」を代替するアセットです。

 

DLC「Plazas & Promenades」

DLC「Plazas & Promenades」で追加された「サービス拠点」を代替するアセットです。

Steamワークショップ::Small Pedestrian Area – block FIXED VERSION

 

DLC「Hotels & Retreats」

DLC「Hotels & Retreats」で追加されたホテル施設15種類を代替するアセットです。

Steamワークショップ::Block Services – Hotels&Retreats

※なお部屋数、コスト、魅力度などはDLC)のまま。しかし宿泊客のほとんどが市内から来ていることがわかったため、観光客のついてのキャパシティを微調整しているそうです。

 

 

関連)Industries Remastered by dboi88

Steamワークショップ::Industries Remastered

※これはちょっとブロックサービスとは毛色が違っていますが、関連するためこちらで紹介しておきます。

DLC「Industries」を追加すると、バニラの特化産業施設だけサプライチェーンから外れた形になって歪なため、それをDLC「Industries」のチェーンに組み込んでしまおうというアセット群です。逆に言えば、DLC「Industries」で採掘(採集)した素材から、商業施設で必要な「通常産業-商品」を生産するというアセットです。

これらをサブスクライブすることにより、DLC「Industries」で追加された各資源採掘施設からの資源(石油や木材)により、商業施設で販売するための(いわゆるユニーク工場で加工する”ユニーク工場-高級品”ではない)商品を作るか、あるいは輸出用の商品として出荷します。これによりバニラゲームの「特化産業施設」で建設する設備(一般産業を含む)を代替することができます(と私は理解しました)。

・別記事「今から始める「Cities Skylines」:農業編」で説明しましたが、バニラゲームでは地域指定した上で特化産業として林業/農業/鉱業/石油産業の4つに分類し、そこのブロックに産業(黄色)で色を塗るといわゆるグロウアブルな各施設が勝手にニョキニョキ生えて建設されます。また各建物は成長するに従ってレベル3まで変化していきます。生産加工物:林業特化-材木、農業特化-食料品、鉱業特化-鉱石、石油特化-石油、通常産業-商品(一般産業で生産)の5種類
・いっぽうDLC「Industries」を導入すると、まず工業エリアとして(上記特化産業の地域指定とは別に)色塗りした上で、各産業の本部ビルを建築することでエリア設定が行われ、そこに「ゴミと工場」タブ内にある生産施設やユニーク工場を順次建設することでサプライチェーンを構築していきます。各工場や生産設備は建てた状態から成長(外見変化)しません。成長はあくまで産業エリア全体としての成長です。生産加工物:農業エリア(畜産物/小麦粉)、林業エリア(紙/製剤)、石油業エリア(石油/プラスチック)、鉱業エリア(ガラス/金属)、ユニーク工場-高級品の9種類
・そうなると、バニラゲームの特化産業施設のサプライチェーン(商業施設で販売する商品を生産・加工する)と、DLC「Industries」で追加されたサプライチェーンの、二重構造になるわけです。
片方で大規模に石油をガンガン掘りながら、もう片方では特化産業地域でチマチマ生産して一般産業の工場に流して商品を製造するというのはかなり違和感が出てきて、初心者の場合この二重構造に混乱するかも知れません(かつて私は混乱しました)。そこで、DLC「Industries」の産出資源を元に、商業施設で販売する(ユニーク工場-高級品ではない)一般商品も作ってしまおうという試みがこれらのアセット群だと言うことになります。

追加されるアセット群は32個あり、

  1. 16個の生産施設:DLC「Industries」で産出した資源を元に、特化(Zoned)素材を生産します。これは次の加工工場で使用するか(または特化産業施設の一般産業施設で使用するか)、あるいは輸出します。
  2. 16個の商品加工工場:生産された特化(Zoned)素材から商業施設で販売可能な商品(通常産業-商品:Commercial Zone Goods)へと作り変えます。これらは商業施設に運ばれて販売されるか、あるいは輸出します。

前者(1)の生産施設については「ゴミと工場」の林業/農業/鉱業/石油産業タブに、後者(2)の商品加工工場についてはユニーク工場のタブに追加されます。※ただし(2)はユニークビルディング扱いではないため何軒でも同じものが設置できます。

コレクションの内訳

現状で32個もありたくさん有るように見えますが、要は4種類の資源から最終的に商業施設で販売可能な「商品(通常産業-商品)」を作るだけであり、最低限としては生産施設と加工工場の各ルート1種類ずつあれば条件は満たせることになります。

 

アセットとしてのサイズは建物1種あたり概ね3~4MB程度です。※なおワークショップスクショで外見が変更できるようになっていますが変更できるのは加工工場のみです。

※またこれを活かすにはできれば「Transfer Manager CE」を導入するようにしましょう。基本的な使い方は別記事「Cities Skylines「Transfer Manager CE」の使い方と輸出入問題まとめ」でまとめてますので参照して下さい。

またバニラゲームの特化産業全域をDLC「Industries」のチェーンで賄おうとすると結構なボリュームになるため、十分な生産容量を確保できる状態で移行しましょう。

DLC「Industries」導入済みで、いわゆるバニラゲームの特化産業のあり方に違和感を覚えていた人は、一度チャレンジしてみると良いかも知れません。

タイトルとURLをコピーしました