どんな田舎に行っても、深夜お客さんなど人っ子一人いなくてもコンビニは24時間営業を行っています。
あんな状態で儲かるんだろうかと非常に不思議ですよね。
コンビニが24時間営業をやめない理由
- 大半の店はフランチャイズチェーン(FC)店でFC本部のいいなり
- 本部はFC店舗の利益から一定割合のお金(ロイヤルティ)を回収する
- つまりFC本部はお店が赤字にならない限り24時間営業して欲しい
よく言われるのが、「おでん1個売れてもFC本部は儲かる」という話です。
そのおでん1個売るのに深夜5時間かかったとしても、そんなのは関係ないのです。だからこそコンビニ本部は24時間店を開くことを強要するのです。
ただし、5時間の営業コスト(人件費や電気代、その他もろもろ)掛けておでんの具を1個売ったところで、時間で考えれば儲け(利益)にはならず赤字ですからその分本部が儲かるという話ではないのです。
しかし、「あそこのコンビニはよくわからない時間に閉まってる」という印象を持たれるのを避けるために、「いつ行っても開いている」状態を作っているのです。
実際のところ、大半のお客は24時を過ぎてコンビニに行くことは少ないので、24時間営業店と深夜に閉まっているコンビニがあったとしても、そこに区別をすることはないと思います。
※実際、オフィスビル内や駅構内のコンビニ店など、全体の5%程度は24時間営業をしていません。
だから24時間開けておきたいというのはFC本部の建前にすぎないのですが、フランチャイズオーナーには何の権限もないですから(一切合財を含めた契約をしなければお店を開かせてもらえない)、本部の方針に従って誰も来ない深夜でもお店を開けているのです。
なお、深夜にも物流があるし、お店の管理上閉めることはできないという論理もあるようですが、そんなのは早朝でも間に合うはずです。※実際、数時間でもいいからシャッターを閉めたい(寝たい)というオーナーが多いそうです。
また、すでに社会インフラとなっており、いつも明かりが灯っている安心感があるなどとも言われますが、逆にワンオペでアルバイトが回していることが周知されているコンビニは窃盗犯にとても狙われやすいともいえます。
もちろん、全店舗が止める必要はなく、例えば深夜もガンガン稼働している物流拠点の近接店舗など特殊な店舗は稼ぎ時の深夜に閉める必要はないでしょう。
ただ、それを細かな検証などもなく、ぼんやりとした「ブランドイメージ」を守るためだけに全地域一律でやっていることが馬鹿らしいと感じますね。
むしろ逆に、深夜しっかり休んで元気な対応をするフランチャイズ店が評価されるようになって欲しいものです。