アメリカで火葬流行の兆し

アメリカで「火葬」が流行する兆しがあるといいます。

なぜ火葬が流行りつつあるのか、調べてみました。

アメリカの葬儀

CANAの調査によれば、アメリカでは今でもおよそ半分が「土葬」にふされます。

About CANA – Cremation Association of North America (CANA)
http://www.cremationassociation.org/?page=AboutCANA

しかし最近「火葬」の割合が増えており、それはコストが原因だといいます。

Cremation vs burial state map – Business Insider
http://www.businessinsider.com/cremation-vs-burial-state-map-2015-5

西海岸とフロリダなどで火葬が主流となってきているようです。

ここでもう一度アメリカの土葬について見ておきましょう。

映画などで登場するように、アメリカでは人が亡くなると「土葬」が行われます。

その際には、まず「エンバーミング」という処置が付されます。

エンバーミングとは、遺体を消毒および保存処理を行い、必要に応じて遺体を生前の状態に修復することで長期保存を可能にすることが目的とされます。※誤解を恐れずに言えばミイラ化する状態に近いものといえます。

アメリカの土葬費用

一般的にアメリカで土葬をすると、その費用は下記のようになるといいます。

出典)https://cremationinstitute.com/cremation-vs-burial/

  • 基本サービスの料金 – $ 2000
  • 葬儀場への身体の運搬 – $ 300
  • 身体の準備 – $ 200
  • エンバーミング – $ 700
  • 花やその他の持ち物の輸送用の車 – $ 130
  • 鑑賞と葬儀のためのスタッフと施設の使用 – $ 900
  • ハイヤー – $ 300
  • メモリアルディレクトリ、登録簿、謝辞カードなどのメモリアルプリントパッケージ – $ 150

これが基本パッケージとされる金額で、これには遺体処理と日本で言う(セレモニーとしての)葬儀費用が含まれています。

これだけでざっと$4680(2017年10月現在のレートで約52万円。以下同じ)になります。もちろんこれだけで済むわけではなく、オプション費用として次のようなものが上げられています。

  • グレイブプロット – $ 1000
  • 埋葬金庫 – 1300ドル
  • 開閉費 – $ 1200
  • 棺(金属) – $ 1000 – $ 15000
  • ヘッドストーン – $ 1500 (墓石)

こちらは実際に墓場に埋葬するための費用で、最低料金で$6000(67万円)、最高料金では$20000(224万円)となっています。

合計で、119万円~276万円といったところでしょうか。もちろんこれは一般的な葬儀費用であって、著名人の葬儀などでは天井知らずで費用が上っていくことになると思われます。

アメリカの火葬

続いてアメリカの火葬を見てみましょう。

アメリカでの火葬とは、日本と同様火葬場で遺体を焼くのですが、その際に日本では遺骨の状態がわかるように、いわば焼け残るような状態で火葬することが一般的です。その後、遺族や友人などが順番に骨壷に収骨する手順はみなさんも経験があるかと思います。

一方アメリカの火葬では一般に遺骨の形が残らない状態、つまりは「遺灰」にして引き渡すのが一般的だといいます。※日本と違って遺骨の形状が残るほうが不気味だといいます。

この遺灰を骨壷などに入れ、そのまま自宅に持ち帰ることになります。

この「火葬」の場合の費用は州によっても異なるようですが、次のような例があります。

https://cremationinstitute.com/direct-cremation/

都市最大最小範囲
ニューヨーク、ニューヨーク州$ 10,200$ 550$ 9,650
ワシントンDC$ 7,600$ 700$ 6,900
ヒューストン、テキサス州$ 6,800$ 675$ 6,125
ダラス、テキサス州$ 6,300$ 850$ 5,450
インディアナポリス、PA$ 6,100$ 900$ 5,200
シカゴ、イリノイ州$ 4,600$ 895$ 3,705

最小価格の方を見てみると、最低ではニューヨークの550ドル(6万2千円)、最高でも900ドル(10万円)となっています。

先に見た土葬料金と比べると、圧倒的に安いことがわかります。

火葬後はどうなるのか?

火葬したあと、遺灰をどうするのか?

一般的には「散骨」するということです。もちろん埋葬する場合もありますが、約半数の割合で散骨が選ばれるといいます。

上で書いたように、アメリカでは火葬の場合には遺骨ではなく遺灰で渡すため、形はとどめていません。

散骨する場合は、遺言など故人の遺志に従って、思い出のある山や湖、海(中には宇宙など)に散骨されるのが一般的で、中には散弾銃の弾に込めてぶっ放すことで供養とする場合まであるということです。

確かにこうしてみてみると、もともとアメリカでの「土葬」が遺体保存を行うことが大前提であることなどを考えれば、土葬ではなく火葬を選ぶという傾向にも頷けるものがあります。

最近日本でも、お墓に納骨するのではなく樹木葬を選択したり、散骨する方が徐々に増えていると聞きますが、アメリカでも供養についての考え方が徐々に代わってきているのかも知れません。

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