検査を受けさせろと騒ぐ人たち

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ツイッターやTVでは、「新コロナウィルスの検査体勢はどうなっている?」「私にも受けさせて欲しい」などという人が多数いるようだ。

あまりにも短絡的思考で呆れてしまう。

検査結果がどうであれ対応は変わらない

古市氏が珍しくまともな意見を言っていたので引用する。

古市憲寿氏 新型コロナ検査「なんで受けたがる?」結果分かっても「対応は変わらない」(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース

「検査を受けても新型コロナウイルスは特効薬もないわけですし、基本的に自宅で安静、重篤化したら病院に行くっていうわけで、検査結果がどうであれ、対応は変わらないわけですよね」

「肺炎であっても、インフルエンザでも人にうつすべきではなくて、陽性だろうが陰性だろうが行動は変わらないのに、なんでみんな検査を受けたがるんだろうとすごい不思議」

今一番大事なのは、医療崩壊を起こさないこと」と訴え。検査ができず、多くの病院を周る人がいれば「ウイルスをばらまいている可能性もある」

「検査受けようが、受けまいが対応が変わらないのならそんなにパニックにならないほうが、社会にとってはいいと思う」

まさにこれに尽きる。

金切り声を上げて「私に検査を受けさせろ」と騒いでる人は、これを冷静に読み返して欲しい。

  • 新型コロナウィルスに特効薬はない=特段の積極的治療行為はできない
  • 検査有無に関わりなく重篤化すればどのみち病院にいく(隔離)
  • パニックになって医療崩壊を起こさないことが社会の最善策

新型コロナウィルスについては、現時点で中国でも日本でもアメリカでも重篤化しようが医者が打てる手は少ない。患者個人の免疫力で抗体を作り出せるか否かにかかっており、医者ができるのはそれのサポートに過ぎないという。

だから大騒ぎして検査を受けてもほとんど意味がなく、神社のおみくじで小吉を引いて安心するのに近い。

過去に流行したSARSやMERSも、現時点でもワクチンは製造されておらず、特効薬もない。開発には数ヶ月以上、さらに臨床試験を経て実際に投与できるようになるまでにはさらなる月日がかかると思われ、その頃には爆発的流行は収まっているだろうことから、今回もおそらく開発はされない。
なおSARSやMERSは既知の「コロナウィルス」であり、新型コロナウィルスとは近縁種。
ただし毎年のインフルエンザの様に年単位で長期化するようであれば、そのうちワクチンも特効薬も開発されると思われる。

検査数の乖離

一方で、厚労省が検査数がまもなく最大3,800件になると言っていたが、実態はその数字になっていないと騒ぐマスコミも多い。特に特定野党に加担しがちなところほどこれを声高に叫んでいる。

すでに報告されているように、厚労省が発表している数値は「疑似症サーベイランス」という仕組みの中で報告されている数値であって、検査全数ではない。

じゃあ全数を報告しろという気持ちはもちろんなくはないが、それは保健行政の仕組み上、現時点では無理なのだという。都道府県知事の権限で管理されており、実数を中央に日々上げるような体制になっていない。また個人情報保護の観点で報道発表を渋る自治体も多い。

一部報道で「ご本人・家族の希望により詳細(つまり年齢・性別・住所)は未公表」というのがそれだ。

厚労省発表数値ではなく都道府県別の報告数値を見ればわかるが、公表していない都道府県(北海道・東京都・京都府・大阪府は公表しているため、正確には「県」のみ)が半数以上ある。

これらについては、マスコミがお得意の突撃取材を行わないため、まったく実数が把握できていない。※ただしこれらのうちでも、上記「疑似症サーベイランス」での報告は上がっているため、さらに数値が掴みづらくなっている。

大騒ぎしているマスコミや一部の熱心な活動家がやるべきことは、「未公表県」に対して検査数値を発表しろと迫ることではないかと思うが、それについては誰もやる気はないらしい。

ただし、実際に実数がわかったところで、検査は重篤患者や妊婦などを優先せざるを得ないため、騒いでるような元気な人は当面受けられないし、受ける意味もない。

検査は万能ではない

2月26日に大阪で再燃した女性(最初に発覚したバスガイド)の症例を見れば、検査というものが万能ではないことがわかる。

彼女の場合、陰性結果を経て退院、経過観察を続けた所で症状が再度悪化して再検査したところ、陽性となった。しかもこの間自宅安静状態であったということから、再感染ではなく、再燃したものとされている。

要するにウイルスが彼女の体内で完全にゼロになったわけではなく、検査では陽性判定できないくらいまでに減少していたが、その後、抗体がウイルスに打ち克てなかったのか再び数が増えはじめて症状が悪化したということになる。※他の肺炎などでも同様の処置をとっているとのこと。

一度感染して抗体ができた人でさえこうなのだから、引き始めの場合の検査にほとんど意味はないということになる。肺炎かどうかは胸部レントゲンでも判定できるのだから、不安であればこちらをお願いすればよいということになる。

なおインフルエンザでも肺炎を引き起こす場合があるが、インフルエンザ検査を全員がやっているかといえば当然そんなことはない。肺炎になっても重篤化しなければ入院せずに済ませてしまう人もいる。

さらに、新型コロナウィルスの検査には、当初「咽頭ぬぐい液」(口腔内扁桃腺をぬぐう)が効果的であるとされていたが、どうも「鼻咽頭液」の方が効果的であるという話も出てきているようだ。※要するにインフルエンザの検査と同じ方法で、鼻の奥に綿棒を突っ込む方法。

ただしこれでも、鼻腔内にウイルスが均一に存在していればよいが、偏っている場合には一度の検査では完全にわからない場合も普通にある(体内にウイルスが微量いても陰性判定になる)。

PCR検査は完璧でもなんでもなく、現時点での新型コロナウィルスに対しては気休め程度に過ぎない。もちろん検査体制の強化は必要だが、現時点で大騒ぎしても体勢が整う頃には「そういえばオリンピック前には新型コロナで騒いでたね」という事態になりかねない。もちろん整備するためのコストは我々に跳ね返ってくる。

やるべきこと

パンデミックで一番怖いのが、医療体制が混乱して医療崩壊を起してしまうことだ。

新型コロナウィルスの騒ぎで、他の病気で苦しんでいる患者が受診できなかったり、あるいは入院できなくなるという事態が最悪である。

お隣の韓国では検査し過ぎでこれが起きつつあるらしい。結局隔離病床数には限りがあるので、検査して判明すれば隔離するしかないが、そうなれば当然ながら病床数は減少し、医療リソースも消費される。

そのためには、大騒ぎする暇があれば体力を温存し、ストレスなく規則正しい生活をして免疫力を高め(下げない)、外出時にはマスク、帰宅時にはうがい手洗い洗面などを行うことだけだ。

その他、免疫力を下げないために、

  • 適切な室温を維持する(外出の場合には冷えない格好)
  • 体温を下げないために下着、靴下など普段より気を配る
  • 湿度もやや高めにして免疫力を維持する
  • よく食べてよく眠る
  • できれば栄養価の高いもの、免疫力を上げる食事を心がける
  • 天候の変化や気温・湿度の変化に気を配って予め対策を取る

要するに今まで例年行ってきたカゼやインフルエンザの対策と何ら変わることはないのだ。

なお「湿度が上がるとウイルスの感染力が弱まる」という一般的に広まっている説は、どうやら間違っている可能性が高いようだ。しかしそれとは別に、湿度が下がって肌や粘膜が乾燥すると人間の免疫力は低下する。だから湿度が下がらないように注意する必要がある。

今頃「マスクがない!」「消毒用のアルコールがない!」などと騒いでいるような人は、今までも不要だったのだから今回もおそらく不要な人なのだ。※新型コロナで騒ぎ始めたのは1月の後半からで、インフルエンザ対策などで例年マスクをしている人はすでに購入済だったろう。

そういう人は、入院患者を見舞った際に病室の入り口などに設置してあるアルコールジェル消毒すらやってこなかった人だろうし、今更流行に乗ってマスクをしても長続きしないだろうし、正しいマスクの装着方法・取り外し方法すらわかってないのだから、マスクをする意味も殆どない。

まあ医者でもない人間がぐちゃぐちゃ書いても説得力に欠けるのは致し方がない。ここで医師の言葉を噛み締めよう。

 

いまやるべきは、妊婦や高齢者など「医療を必要とする人が医療を受けられる体制を維持すること」である(つまり医療崩壊させない)。

妊娠中は免疫力が著しく下がるため、感染症に弱い。ましてや生命より大切な胎児も居る。各自にのしかかる不安感は健常者のそれとは比較にならない。また高齢者には持病を抱えた人も多い。こうした人々がまず落ち着いて医療を受けられる体制を維持することが、国としてはあるべき姿ということになる。

重篤化したのをガマンしろということではないが、元気な人は騒いでストレスを抱えて免疫力を下げている暇があったら、冷静に行動するほうがよほどマシである。

ましてやメディアなどで金切り声を上げてヒステリックに騒いでいるような人たちは、まさに人々に不安感を抱かせてパニックを起させ、病院に押しかけたり電話をかけまくって医療体制を崩壊させているようなものだ。

1月末頃、中国武漢市で医療関係者の疲弊する姿が映し出されていたことを思い出して欲しい。中国においても、武漢市でのみ重篤化患者や死者数が飛び抜けて多いのは、感染初期段階での医療体制の崩壊が原因だと思われる。新型コロナウィルスを恐れるあまり、他の病気で人が苦しめば元も子もない。医療体制の崩壊こそ恐ろしいものはない。

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