いわゆる家具配置に特化した、「小さなアパートを自分が住みたくなるような美しくデザインされたジオラマに変えるリラックスできるゲーム」らしいです。
最近良く見かけるインテリアデザインシムでも現代社会の部屋デザインをテーマとしたものです。
同じくデモ版公開中の「Architect Life: A House Design Simulator」が部屋の間取りからデザインできるのに対して、こちらは与えられた間取りの中をデザインするゲームとなっています。
概要
公式には長い動画しかないので「GameTrailers」チャンネルから。
そこに住む住民の情報と希望を伝えられて部屋を与えられるので、そこにイメージした家具を配置し、壁紙などを変えて部屋をデザインしていくゲームです。
開発者は個人開発者のニクラス・トムコヴィッツ(Niklas Tomkowitz)氏だそうで、かなりよく出来ていると思います。
配信予定日は「近日登場」。
デモ版
日本語にも対応済。起動時は英語ですが、設定メニューで切り替えるだけで日本語表示になります。
設定もシンプルながらフレームレート制限やFOV設定も可能。
ゲームでは「サンドボックスモード」も用意されているようですが、デモ版では「ストーリーモード」オンリーとなっています。
まずはニューヨークの小部屋からスタート。14平方メートルのシェアフラットルームをデザインしていきます。設定として、Maxineという若い女性が、グラフィックデザインを学ぶためにニューヨークに引っ越してきた。絵を描くのが好きでたくさんの本を読むなどというけっこう作り込まれた設定が説明され、自然で最低限なチュートリアルを挟んですぐゲームに入れます。
- カメラ移動:左ドラッグ
- 部屋の回転:右ドラッグ
- ズーム:マウスホイール
- オブジェクトの回転:オブジェクト選択状態でホイール
- 一度置いたオブジェクトを移動/削除するのは、オブジェクトをクリックしてゴミ箱や移動を選択
これが基本的な画面。左側に住人のニーズが表示されており、プロフィールを見てイメージしながら、「基本的なニーズ」と「追加のお願い」を満たすことで★が得られ、それにより次のステージに進んでいくことが出来ます。
ただしデモ版の最初では細かな色やセンスなどを問われることはなく、例えばこの場合ならベッドとドレッサーを設置して、本を6セット、クッションを2個置けば満点がもらえます。
画面上部のアイコンは、左が手前の壁を消す機能と、右は時間を遷移させる機能です。時間は午前中、夕方、夜?、午前中と切り替えではなくスムーズに遷移するためよく部屋の雰囲気を感じることが出来ます。どちらも必要最低限でしかも的確にプレイヤーのニーズを満たしており、よく考えられているなと感じます。また画面右上にもアイコンがありますが、これは一人称移動モードとスクリーンショット撮影モード(UIが消える)です。
家具類もなかなか緻密に作り込まれたアイテムがけっこう豊富に並んでおり、選ぶ楽しさも充分です。壁も素材から色まで選択でき、さらに例えば浴室でもパネル一枚ずつ、また扉部分も個別に設定していけるため、本当にデザインセンスが問われる事になります。
とりあえずポイントを得るためだけに配置してみたもの。壁や床などは一切いじってません。それなりにきれいに仕上がるのが楽しいですね。
こうして最初の部屋をクリアすると、次はベルリンの28平方メートルの部屋を依頼されます。※手前の壁を非表示にした状態
アイテム点数もだいぶ増えました。まずバスルームだけでも相当凝ることが出来ます。しかもホームオフィスを希望なので、そのあたりも考えて配置していくという工夫も求められます。
全体的な感想
全体的にすっきりしたセンスの良い画面作りになっており、好感が持てます。アイコンの機能もよく整理されており、必要最低限な機能に整理されていると感じます。
ゲーム機能としての完成度は相当高いものだと感じます。アイテムなどの作りも丁寧で、現時点でもバリエーションが豊富で配置する楽しさが充分に楽しめます。ケチを付けるとすれば、画面下のグループ切り替えの意味がちょっと分かりづらいのと、個々のアイテム名などがないため一体何なのかがわかりづらいところでしょうか。見た目だけで判断するしかありません。多言語対応が難しいので後回しなんでしょうか?
デモではサンドボックスモードがわからないのですが、自分の好きな部屋をデザインして楽しむという使い方もできるようでなかなか良くできていると感じますが、これもケチを付けるとすれば「ゲーム」としてどうなんだろうという懸念は感じざるを得ません。
たしかに現時点でも住居をデザインする楽しさはありますが、じゃあわざわざ買って楽しむ必要があるか?という点についてはやや弱そうです。
よく似たジャンルとしては、「Steam:Tiny Glade」および「Steam:ハウスフリッパー2」などがあるかと思いますが、「部屋のデザイン」という一点集中でどこまで訴求できるかは興味深いところです。
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