「Citystate」や「Citystate II」の後継となるゲーム「Citystate Metropolis」が現在開発中であり、2025年9月から11月にかけてアーリーアクセス版としてリリースされる予定だそうです。
目次
概要
「Citystate」シリーズは、どちらかと言えば都市国家運営ゲームとしてリリースされてきましたが、その「Citystate II」の最終パッチリリース後の2022年12月に新作「Citystate Metropolis」の製作が開始していたようです。
そこでは従来シリーズよりもやや都市構築に重点を置いたゲーム内容に変化するようなことが書かれており、一部のシティビルダーに注目されているようです。
※citystateとは都市国家の意味で、古代アテネ(アテナイ)などがあります。ここではそういう歴史的な意味はなく、単一の都市国家を経営(運営)するという意味合いで名付けられているようです。
公式サイト
Citystate Metropolis – Development update and first screenshots
開発ログ
- Citystate II: Postmortem – A lesson in game design(2023年7月28日)
- Citystate Metropolis – Development update and first screenshots(2025年2月7日)
この第二弾ログでは、かなり細かいゲーム内容が記述されています。※以下、一部文章およびスクリーンショットは上記第二弾ログより引用。
地形
地形は半手続き型で制作されるようで、現実世界のハイトマップを選択した後、大規模な地理的特徴を持つ手作りのハイトマップを乗算し、その上にコンピューター生成の侵食レイヤーを追加し、ノイズとルールベースの生成を組み合わせて植生が追加され、最後に河川の水源が事前に記録された位置と手動で設定された位置から追加されるというものだそうです。
マップの面積は67平方キロメートルということです。※参考までにCities Skylines IIバニラで159平方キロメートル
道路
道路に関しては結構評価の悪かったと思われるポイントで、従来シリーズでは直線道路の碁盤都市しか構築できなかったそうですが、曲線もサポートするようになっています。
住民エージェントは、Cities Skylinesのような個別シミュレーションではなく、世帯・建物単位でのシミュレーションが行われ、これにより30FPSに制限することなく100万人の住民がシミュレーションできるようになるということです。最適化途中だと思うのですが、実際に数十万エージェントの同時サポートが可能になっているということです。
建物
住宅、商業施設、工業施設がプロシージャル生成され、区画も正方形である必要もなくなっています。ゾーニングツールは、あらゆる多角形や曲線を塗りつぶすことができるようになっています。これがけっこう魅力的ですね。
スクリーンショットでは建物が四角いブロック状に見えますが、プロシージャル生成に用いるアセットは、曲線やよりエキゾチックな形状も扱えるということです。タイルごとに、建物のサイズ、形状、位置、残りの土地をどのように活用するか、駐車スペースの広さ、樹木の本数などを設定できるため、少なくともCities Skylines IIのようなブロックの隙間ができるということはなくなりそうです。またこれらの要素は、単に見た目の美しさだけでなく、建物の経済性や魅力にも影響を与えるということです。
急速な成長と貧困削減のために規制のない安価な住宅を建設するのか、あるいは快適さや美しさ国際的な魅力のために環境に優しい超近代的なデザインを建設するのか。この選択が可能になっており、まさにこの点が、Metropolisがこれまでのゲームと異なる点だと言います。
建物を一つずつ詳細に設計することも、またプリセットを選択して複数の区画を一度にゾーニングすることも可能になっているようです。
これらにより「これまでで最もリアルな都市建設ゲーム」を目指しているということです。
アーリーアクセス
2025年9月から11月にかけてアーリーアクセス版としてリリースされる予定となっているようです。しかしそれまでに、公共交通機関、サービス施設、MODサポート、そして実際の経済システムの細部など、ゲームの主要部分を完成させる必要があるということです。
次の目標は、「4週間以内にSteamページを立ち上げ、短いトレーラーを公開すること」だと書かれていますが、2025年5月29日現在でまだ公開されていません。
またX(Twitter)も、2025年2月のつぶやきを最後に更新されていません。
いずれにしろ現在のCities Skylines IIの苦境はつぶさに観察しているはずで、恐らくあまり過剰なグラフィックなどではなく現実的な平均スペックで動作するラインを見極めてリリースしてくるのではないかと思われますし、大変楽しみなゲームの一つになりそうです。
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