今から始める「Cities Skylines」:DLC編です。
DLCの選択で少し迷ったためまとめておきます。要するに「結局どれを買えばいいの?」って疑問に答える自分用メモです。
- 2024年10月24日:Content Creator Pack「Mountain Village」を追記しました。
- 2024年2月:「New Player Bundle」が廃止され「Starter Deluxe Edition」に変わっていたため修正しました。
- 2023年4月:DLC「Financial Districts」を追加しました。
- 2022年9月:DLC「Plazas & Promenades」及びCCPを追記しました。
- 2022年1月:DLC「Airports」を追記しました。
- 2021年8月:一部古くなっていた情報を修正しました。※大型の終点駅、大型鉄道駅、地下鉄・モノレール・鉄道の乗換駅の3種を、誤ってDLC「Sunset Harbor」欄に記載してしまっていました。正しくはDLC「Mass Transit」です。
- 2021年9月:DLC「Natural Disasters」、Content Creator Pack3種を追記しました。
- パッケージ種類
- 本体を含むもの
- 主要DLC
- DLC「After Dark」〔2015年9月〕
- DLC「Snow Fall」〔2016年2月〕
- DLC「Natural Disasters」〔2016年11月〕
- DLC「Mass Transit」〔2017年5月〕
- DLC「Green Cities」〔2017年10月〕
- DLC「Industries」〔2018年10月〕
- DLC「Parklife」〔2018年5月〕
- DLC「Campus」〔2019年5月〕
- DLC「Sunset Harbor」〔2020年3月〕
- DLC「Airports」〔2022年1月〕
- DLC「Plazas & Promenades」〔2022年9月〕
- DLC「Financial Districts」〔2022年12月〕
- Content Creator Pack: Modern Japan
- Content Creator Pack: Bridges & Piers
- Content Creator Pack: Train Stations
- Content Creator Pack:Map Pack
- Vehicles of The World
- Seaside Resorts
- Mid-Century Modern
- Mountain Village
- その他
- DLC一口コメントとおすすめ
パッケージ種類
「Cities Skylines」は、下記のいろいろな形態で販売されています。セールではない標準価格販売時のSteamショップでの表示は次のようになっています。
ゴチャっとしていますが、これはいくつかの販売形態を含んでいるためです。
- 本体のみのパッケージ:本体のみ、デラックスエディション
- 本体+DLCのセット販売物:
New Player Bundle(人気DLC3本込み)、Collection(DLCなど全部込み)、Starter Deluxe Edition - DLCと呼ばれるオプション機能など:個別DLCなどの単体販売
順番に説明していきましょう。
なおこれ以外で「ラジオ(Radio)」となっているものはいわゆるゲーム内BGMだけの販売です。ゲームの雰囲気を存分に味わいたい人は買ってもいいかと思いますが、Citiesは音楽再生の処理が独立しておらずメイン処理に詰まると音楽まで詰まったり一瞬タラララとループしたりするので不快になる場合もあり、そこまでこだわるかといえばうーん…というところです。
本体を含むもの
当然ですが本体を含むパッケージは1回しか買う必要がありませんので、この「本体を含むもの」というカテゴリーはこれから始めるという人向けのパッケージということになります。
最初だから迷いますが、基本的に「本体のみ」で良いかと思います。特にデラックスエディションのいらないものまでてんこ盛りにした上での「-9%」は罠じゃないかと思います。あくまで主観的なものですので、下記の内容を参考にご自分で決めてください。
またどの組み合わせでも、初回購入時にしか得られない特典はないと思われ、もし必要と感じたら、後からその部分だけ購入することで基本的に同等の内容になるようになっています。
本体のみ
本体は、下記1種類のみです。
とりあえずあそべりゃいいやって人は、一番上の「Cities: Skylines を購入する」(標準価格2980円)一択です。
Cities: Skylinesは、DLCナシのいわゆるバニラ状態でももちろん遊べます。DLCは後で1個づつでも買い足せますし、後でどうしても欲しくなったら年数回実施されるSteamセールの時にでも買い揃えましょう。
なお本体はSteamセールなどに合わせて75%オフセールをけっこうな確率でやるので、その時がオススメです。気になる場合はとりあえずウィッシュリストに入れておきセールのお知らせが来たら買うようにすると良いでしょう。
デラックスとか書いてあるしセットが得そうな気がするんだけど…という方は以下をじっくり読んでみて下さい。正直言って私はセット売り本体は(50%OFFセール時以外は)買わないほうが良いと思います。同様に本体+DLCも同様にセール時以外はとてもおすすめできません。
本体+α〔デラックスエディション〕
じゃあDeluxe Edition(標準価格3980円)は何なの?というと、本体に加えて下記3つがバンドルされているものです。
- ユニークな建物:
自由の女神、エッフェル塔、ブランデンブルグ門、エトワール凱旋門、グランド・セントラル駅の5つ - デジタルグラフィックアートブック
- オリジナルサウンドトラック(14曲)
ゲーム本体に関係するのは1の建物だけです。はっきりいって、どうしてもこの5種の建物が欲しいんだという人以外は、無用だと思われます(あくまで個人的な感想です)。日本のゲームで言うと、いわゆる豪華版コレクターズエディション的な存在です。
なお後からどうしても欲しくなったときは、「Cities: Skylines – Deluxe Edition Upgrade Pack」を購入することも可能です。※標準価格は1000円。
本体+DLC〔特定拡張のバンドル販売〕
バンドル販売品には、「Cities: Skylines Collection」と「Cities: Skylines – New Player Bundle」「Starter Deluxe Edition」の2種類が販売されています。
これらはいわゆるスターターパックの一種で、いまからCitiesを始める方向けに、本体に加えて人気の高いDLCをバンドル販売するパッケージです。
もちろんこれらバンドルされているものについても、後から個別に気になったDLCだけを購入することが可能です。※要するに(購入済拡張DLCの)フラグ管理されているものをオンにするだけなので、バンドル品を買っても、あるいは個別に1つずつ揃えてもまったく同等のプレイ環境になります。
バンドル購入するとややお得感(9%引き)がありますが、その分無駄なものも付いているため実質的に9%オフには成らないだろうと個人的には思います。気になるDLCはセールの時にでも別々に買えばいいと思います。
「Cities: Skylines Collection」
Steam:Cities: Skylines Collection
本体に加えて、主要なDLC全部入り+ラジオと呼ばれるゲーム内音楽、建物などが含まれた豪華版パッケージです。これら合計額24,428円のものがバンドル特価でおよそ9%オフの22,227円になっています。※2021年8月現在
はっきりいって無駄が多すぎて何がなんだか…。あくまで個人的にはですが、実質的に9%オフとはとうてい感じられません。
Cities始めるけど、お金が余っててチマチマ調べたり揃えるのがめんどうだって人はこれが良いかもしれません。が、しかしそのような性格の方が、かなりチマチマゲーなCitiesを買って楽しめるかと言うと謎です。
「Cities: Skylines – Starter Deluxe Edition」
いつから販売していたのかは不明ですが、2024年になって旧「New Player Bundle」が廃止され、新たに「Cities: Skylines – Starter Deluxe Edition」というものが発売されていました。
※SteamDB上では、「Last Record Update 15 February 2024 – 08:11:08 UTC」となっている。
Steamだと中身が不明ですが、SteamDBを見ると下記のようになっています。※抜粋
- Concerts \930
- Deluxe Edition Upgrade Pack \1,390
- DLC:After Dark \1,990
- DLC:Snowfall \1,790
- DLC:Natural Disasters \1,990
- DLC:Mass Transit \1,790
- DLC:Green Cities \1,790
- DLC:Parklife \1,990
- DLC:Industries \1,990
- DLC:Campus \1,790
- DLC:Sunset Harbor \1,990
- ※他の無料DLC、コンテンツクリエイターズパックおよびラジオなどを省略
つまり、2020年3月発売のDLC「Sunset Harbor」までを含むDLCを全部詰め込んだパッケージのようです。
これ以降となると「Plazas&Promnades」が気になるところではありますが、一通り全部揃った状態と言っても過言ではありません。定価ベースで揃えるのであれば(上を全部足せば\19,430になる)おトクなのは間違いないでしょうが、ただし込み込みといったところで定価だと\6,990もするため、これがお得かどうかは悩ましいところです。またDLCが発売され続け、それと同時に本体もメンテされてきたとはいえ、所詮は2015年発売のゲームであることは変わりませんので、初期費用はなるべく抑えるに越したことはありません。※例えばゲーム起動・終了に数分などけっこうな時間がかかる、使用CPUコア数などに限界がありPC性能をフルに発揮できないなどの問題はある
個人的にはこれを選択するのではなく、やはりSteamセール時に本体+主要DLC(例えば「After Dark」+「Mass Transit」+「Snowfall」など)で気になるものをピックアップすることをオススメしたいと思います。Steamワークショップには30万を超える膨大なアセットが公開されており、それらとユーザー作成のModを導入するだけでも遊べる範囲は相当大きいです。自分の気に入るアセットを探すだけでも日が暮れるほどの分量です。サブスクライブしてゲームを起動して設置してみてと繰り返しているとあっという間に休日は潰れると思います。それらを楽しんだ後で、どうしても必要だと感じるDLCをセール時を狙って個別に購入しては如何でしょうか。
「Cities: Skylines – New Player Bundle」 たぶん廃止
主要DLC
さて、ここからは個別のDLC(拡張機能)について説明していきます。
Steamゲームでは、DLCは必須と呼ばれるものまである重要な付加パッケージ(オプション的な拡張機能)です。
特に「Cities: Skylines」では、DLCは交通機関の追加に加えて、特化施設、都市サービス施設、条例なども追加されるものもあり、あるとないとでは別ゲームに近くなるものもあります。
またユニーク施設とモニュメントが追加されるものもありますが、これには注意が必要です。
この目的であるはずのほとんどのモニュメント建物の機能が、MODなどでのオプション設定でクリアできるものばかりで、なおかつゲームバランスを崩壊させかねない機能もいくつかあり、モニュメント建物の機能だけを目的とする場合には不要かもしれません。
DLC「After Dark」〔2015年9月〕
2015年9月24日発売
一番目のDLC。お買い得というかこれを前提とするMODも多いため、できれば購入したほうが楽しめると思います。
Steam:Cities: Skylines – After Dark
追加される交通
- 自転車
- タクシー
- 小さな道路:自転車道路付きの2車線(片側1車線、以下同じ)道路
- 中くらいの道路:自転車道付の4車線道路
- 中くらいの道路:バス専用レーンを含む4車線道路
- 太い道路:これも自転車道付とバス専用レーンを含む6車線道路
タクシーは交通量が増えるだけなのでバスや地下鉄のほうが良いかもしれませんが、楽しみの一つになる可能性があります。(これは他の交通機関にも言えることですが)交通機関の種類を増やせば管理項目は増え大変になる要素の一つになってしまいますが、都市景観を楽しむゲームと考えれば種類があったほうが楽しめるでしょう。
特化施設
- レジャー特価地区:商業区画の特化指定種類の追加
- 観光特化地区:商業区画の特化指定種類の追加
- 公園8種類
- ユニーク施設5種類:カジノ、ゴルフ練習場、すてきな噴水、高級ホテル、動物園
都市サービス
- 刑務所:意外に有用な施設です。これがないと、捕まった犯罪者を留置できるのが各警察署内の留置場だけになるため、留置場不足で悩まされることがあります。ところがこの刑務所は1つで500人ものキャパシティを持っているため、条例などにもよりますが数万人規模の都市で1ヶ所くらい設置すればまかなえるかと思います。
- 国際空港:でかくて地下鉄直結ができる空港。大きくて派手なので設置すると満足感があります。
- 貨物ハブ:鉄道が乗り入れできる貨物港。貨物を輸送するトラック群を捌くのがCitiesの目的のひとつでもありますが、貨物ハブは、それを鉄道で域外と接続でき劇的に改善することもある施設です。
- バスターミナル
DLC「Snow Fall」〔2016年2月〕
次は「Snow Fall」DLCです。
2016年2月18日発売
雪景色マップ3種類と路面電車(トラム)が追加されるDLC。特に欧米ではトラム人気が高く、ワークショップでも各社の車両MODが多数公開されています。鉄道の種類を増やしたいなら必須とも言えるDLCです。
ちまちましたジオラマ都市を作りたい人には路面電車(トラム)を導入できる「Snow Fall」がおすすめです。道路にトラムの専用軌道が追加された併用道路もありますし、鉄道っぽく専用軌道のみを引くことも可能です。これにより町中は道路を自動車と併用走行し、郊外は専用軌道を走行させることもできます。※ワークショップにもトラム車両やトラム軌道付き道路が多数ありますが、これらはSnow Fallが必要になります。
Steam:Cities: Skylines – Snowfall
追加される交通
- 路面電車:鉄道とは異なり駅を設置する必要はありません。バスと同様にデポと軌道付き道路を引けば、あとは停車位置を指定するだけで走り出してくれます(停車位置指定が停留所設置と同義)。停車(停留所)位置もドラッグで変更可能なので鉄道よりはかなりお気軽に敷設できます。MOD車両ではかなりの人数を運べるものもあるため渋滞緩和にも最適です。
- 小さな道路:自転車道・路面電車軌道が付くもの
- 中くらいの道路:路面電車軌道付の4車線道路
特化施設
- 公園11種類
- ユニーク施設11種類:アイスホッケーアリーナ、スキー場、雪の城レストラン、スパホテル、ソリ乗り場、スノーボードアリーナ、サンタ工房、クリスマスツリー、イグルーホテル、ワカサギ釣り場、凍った噴水
都市サービス
- 冬用暖房設備
- 除雪設備
なおこれらは要するにムダな作業が追加されるだけなのですが、「除雪設備」の方は通常マップを選べば無関係です。冬用暖房設備については(マップの設定気温にもよりますが)、暖房設備を1つだけ作り「暖房熱供給管付き水道管」を接続すれば警告が出なくなると思います。
デメリットが大きいように感じますが、たまには冬マップでこうした風情を楽しむこともできると考えましょう。
DLC「Natural Disasters」〔2016年11月〕
2016年11月29日発売
災害に備え、災害を楽しむDLC。
災害7種追加、4つのシナリオなど災害との遭遇を楽しむ人向けなDLC。救急/消防/警察ヘリが追加されるため、それらへの対応が少し早くなるという要素もある。※ワークショップのヘリはこのDLCを条件とするものが大半。
なおランダムな災害発生がいらない場合は、ゲームオプション-「ゲームプレイ」-「ゲーム内設定」の”ランダムな災害を発生させる”でオンオフが可能で、オンの場合にどのくらいの頻度で発生させるかをゲージで選択可能。
さらに手動での災害発生を起こすことができるツールが「修景」の「災害を起こす」タブに9種類(竜巻、地震、陥没、落雷、森林火災、建造物崩壊、建造物火災、津波、隕石)追加され、任意の位置に発動させることができる。
Steam:Cities: Skylines – Natural Disasters
追加される交通
- なし
特化施設
- ユニーク施設6種類:隕石公園、災害記念公園、ヘリコプター公園、安全のピラミッド、シナリオのスフィンクス、スパークリーユニコーンレインボー公園
- ドゥームズデイ・ヴォールト
都市サービス
- 救急ヘリ:患者をヘリで迎えに行き、ヘリポート付きの大型病院へ運ぶ。
- 消防ヘリ発着所(ヘリ基地)&火の見櫓(見張り塔):火災が発生すると川に水を汲みに行き上空から消火する。
- 警察ヘリ:上空からヘリでパトロールし地上の警察車両に報告する。犯罪率引き下げ効果があり、設置すると留置場の犯罪者がみるみる減っていく。
- 災害対策施設5種類:
- 被災後の復興施設4種類:
- 上下水道施設貯水:タンク(上水の一時保管)、排水サービス局(洪水対策)、上水放水施設。
※ちなみにこの「上水放水施設」が優秀で、水辺でなくとも設置可能で人造湖や町中を流れる小川も作れます。詳細は別記事「「Cities Skylines」導入Mod&アセットの紹介」のExtra Landscaping Toolsの箇所を参照してください。
DLC「Mass Transit」〔2017年5月〕
2017年5月18日発売
大規模交通がテーマのDLCです。これも人気が高く、交通網好きなら必須です。
Steam:Cities: Skylines – Mass Transit
追加される交通
- ケーブルカー:山の上の村との接続など。鉄道や路面電車では勾配がきつすぎる急斜面に敷くことが出来ます。
- フェリー:川にフェリー航路を作ることが出来ます。実用とは言いかねますが、景色としては楽しめます。
- モノレール:跨座式モノレールです。1つのブロックを巡回するような路線に適しています。(Snow Fallのトラム同様に)道路上にモノレール線路を組み込んだ道路が追加されるため、比較的コンパクトに大容量の輸送手段が獲得できます。なおワークショップでは懸垂式の線路及び車両も公開されています(本DLCが必要)。
- 飛行船:観光客用。人数は少ない上に場所も取るし時間もかかるけど楽しい。
- 小さな道路:片側2車線+片側1車線の3車線道路
- 小さな道路:モノレール軌道付の2車線道路 ※双方向軌道
- 中くらいの道路:芝生付の片側1車線+駐車レーン
- 中くらいの道路:バス専用道付の片側2車線(含1バスレーン)
- 中くらいの道路:モノレール軌道付の4車線道路。片側2車線+モノレール
- 高速道路:防音壁付きの2車線・4車線・6車線道路
ただし、どれもコスパ的な観点からすると地下鉄に勝るものではなく、そういう意味では選択肢がなくなりますが、せっかくCitiesをプレイするのであれば景観的なところも重視したいものです。
あくまで景観を楽しむという観点からになりますが、色々な乗り物で楽しみたいという方には最適なDLCでしょう。
特化施設
- ユニーク施設3種類:交通公園、船の博物館、機関車の殿堂
都市サービス
- 交通ハブ施設:
- 大型の終点駅(いわゆる終端駅):12プラットフォームを備えた終着駅。このハブだけは片方にしか接続できない。※6本の双方向線路を接続
- 大型鉄道駅(複数路線が乗入れ可能な分岐駅):12プラットフォームを備えた大型駅。両方向に接続可能
- 地下鉄・モノレール・鉄道の乗換駅:3種の交通を相互接続できる駅。両方向に接続可能
- フェリー・バスの乗換所
- モノレール・バスの乗換駅
DLC「Green Cities」〔2017年10月〕
2017年10月19日発売
自然に優しいグリーン都市をテーマとしたDLCです。都市緑化や持続的な都市づくりが楽しめます。
追加シナリオも入っています。
Steam:Cities: Skylines – Green Cities
機能的な観点からすれば、追加される建物類はどれもワークショップ内のMODで代用できるようなものばかりで、必須とは言えません。しかし自給自足住宅やオーガニック・地産地消商業地区により、都市景観がガラッと変わるのは確かです。車両が減ることで渋滞の解消にも繋がるでしょう。
なお掲示板等ではITクラスターオフィスが人気で、確かにニョキニョキと超高層ビルが建つのは景観的にも見ごたえがあります。しかし意外に雇用人数が少なめでかつ生産速度が速いため、工業地区需要を消費するためにガーッと広範囲に作ってしまうと、あっという間に「販売先がない」というマークが林立することに成りかねません。少しずつ広げていき、バッファーとなる倉庫などをうまく活用するようにしましょう。
ITクラスターから倉庫へはトラックを介さず直接積み込まれますが、倉庫からは大量にトラックが出現します。倉庫はITオフィスの真横ではなくギリギリ運び込まれるような幹線道路沿いに建設しましょう。
追加される交通
- バイオディーゼルバス
特化施設
- オーガニック・地産地消特化地区(商業地区):製品入荷が半減しトラックが半減、商業地だけど騒音吸収効果で居住地区に隣接可能。ゴミ-20%、電力+20%
- ITクラスター特化(オフィス地区):輸送を伴わない商品生産が可能。電力+税収が+30%で、雇用数は-50%
- 自給自足型特化(住宅地区):電力+ゴミが-30%になるが、税収も-30%になる
- ユニーク施設6種類:鳥とハチの楽園、気象研究所、ラングズ・オブ・ザ・シティ、水上庭園、ジッグラト・ガーデン、セントラル・パーク
- モニュメント1種類:究極のリサイクル工場
都市サービス
- リサイクルセンター
- エコ排水管
- エコ下水処理施設
- 浮遊ゴミ回収機構
DLC「Industries」〔2018年10月〕
2018年10月23日発売
業を拡張させるDLCです。
今までは産業地区指定をして放置か、あるいは特化させるのが関の山でしたが、このDLCを入れることで林業・農業・鉱業・石油産業の4つの産業チェーンを構築することが出来ます。また大型の専用工場群が追加されますので、なかなか迫力のある工場地帯を構築可能です。
Steam:Cities: Skylines – Industries
産業チェーンの構築例については、農業を説明した「今から始める「Cities Skylines」:農業編」を参考にしてください。
また追加マップが5種類追加されます。
追加される交通
- 貨物飛行機:自分で飛ばすことは出来ず、空港を設置することでトラックなどが自動的に利用する。
- 小さな道路:片側1車線の産業道路
- 小さな道路:4車線の産業道路(片側2車線)
- 中くらいの道路:4車線の産業道路(片側2車線)
- 産業道路:いかにも産業エリア向けな維持費の安い道路。
特化施設
- 産業エリア設定ツール、エリア別の条例指定
- 産業エリア用施設、倉庫など
- ユニーク施設16種類:産業に特化した工場などのユニーク施設
都市サービス
- 郵便局、郵便集配局:もう一つ別種の荷物が追加されトラックが増えて渋滞する。面倒なら設置しなければ良いが、住民満足度がやや伸び悩む可能性あり。住宅地やオフィスに郵便局をおき、幹線道路の集配局で捌く。
- ハブ
- フェリー・バスの乗換所:ちょっとマイナーなフェリーとバスの乗換駅。
- モノレール・バスの乗換駅:モノレール駅とバス停留所が結合した駅。
- 貨物空港:貨物船用の空港。道路のみが接続。
- 貨物空港ハブ:さらに大型で、道路の他に鉄道が乗り入れ可能。
DLC「Parklife」〔2018年5月〕
2018年5月24日発売
遊園地を自ら遊具を配置して作り上げていくDLC。いわゆる”テーマパーク”的なものと、”動物園”の2種類のパークが作れるようになります。
また追加マップが5種類追加されます。
Steam:Cities: Skylines – Parklife
なお裏技的なテクニックとして、人が大集合しがちな商業エリアの出入り口に、これで追加される”パークの入口”を設置して入場料を徴収するテクニックがあります。もっともPC版プレイヤーの場合は多くがキャンペーンをある程度楽しんだ後には「資金無限」モードでプレイするでしょうから、小銭を集める必要性はあまりないのですが。
追加される交通
- 観光バス(ツアー)
- 熱気球(ツアー)
- 歩道8種:遊園地の歩道、遊園地の歩道 装飾付き、自然保護区の歩道、自然保護区の歩道 装飾付き、パークの歩道、パークの歩道 装飾付き、動物園の歩道、動物園の歩道 装飾付き
※この歩道の多さが魅力のひとつ。なお地下化は不可能。
Citiesで苦労する点の一つは歩道の種類の少なさです。ワークショップで探してみても、たいていこの「Parklife」を必要とします。色々な歩道を敷きたい場合には必須といっていいでしょう。逆にデフォルトの歩道で満足できる方には、パーク以外はあまり意味がないかも知れません。
特化施設
- パークエリアツールとパーク条例
- 観光徒歩ツアー
- 観光バスツアー
- 観光熱気球ツアー
- 打ち上げ花火
- ユニーク施設6種類:シティーアーチ、時計台、オールドマーケットストリート、海岸要塞、展望タワー、Colossalusの巨像
- モニュメント1種類:チャープウィック公の城
都市サービス
- パーク入場門:小銭稼ぎに利用可能
- パーク整備事務所
DLC「Campus」〔2019年5月〕
2019年5月21日発売
大学のキャンパスやその他関連施設などが追加される。大学のジャンルにより研究開発の効果(警察施設・観光・上下水道利用、教育施設・ゴミ排出抑制・オフィス収益向上、犯罪率抑制・ヘルスケア施設・特価産業収益など)が現れる。
ただし日本風ではなく、また広大な建設エリアや人口規模が必要なため注意が必要。
Steam:Cities: Skylines – Campus
追加される交通
- なし
特化施設
- ユニーク施設3種類:技術博物館、美術館、科学センター
都市サービス
- なし
DLC「Sunset Harbor」〔2020年3月〕
2020年3月26日発売
ミニMass Transit+Industries。
- マストラ要素:旅客ヘリ、観光バス、トロリーバス、地下鉄の地上化、5種類のトランスポートハブ(交通機関の接続駅)
- インダストリ要素:漁業に関する簡易な産業構造(採集→加工→販売)が追加
5種類の新マップ
※なぜかParadoxが動画を取り下げてたのでPS4版動画↓を貼っておきます。
追加される交通
- 旅客ヘリコプター:デポ、ヘリポート、ヘリコプターで構成される旅客ヘリコプター。空路で旅客を捌くことができる。
- トロリーバス:(ガソリンなどではなく)電気架線によるバス交通システム。軌道付き道路を敷設し、そこにバス同様に停留所を設置して路線でつなぐ。海外では人気の模様。
- 都市間バスサービス:ターミナルを設置すると観光バスで観光客が訪れる。
- 5種類のトランスポートハブ(交通機関の接続駅。後述)
特化施設
- ユニークビルディング:航空クラブ
都市サービス
- 漁業:魚5種類、漁港、養殖場、漁船などで構成される
- 新条例
- ヘリコプター格納庫、ヘリコプター乗り場
- ハブ
- バス・都市間バスの乗換駅:バス及び都市間バスの停留所
- バス・地下鉄の乗換駅:バスターミナルと4方向の地下鉄駅
- 地下鉄・都市間バスの乗換駅:都市間バスターミナルと地下鉄
- 鉄道・地下鉄の乗換駅:鉄道駅と地下鉄駅
- 大都市空港:地下鉄駅、ヘリコプター乗り場
- ゴミ&水処理施設:ブックオフアセットあるいは同種のワークショップアセットがあれば不要。バニラと比べて処理段階がリアルになる。
DLC「Airports」〔2022年1月〕
2022年1月25日発売のモジュール型空港を組み立てて収益を上げるDLC。
個人的には、恐らく他の大型DLCである「Mass Transit」、「Industries」、さらに「Snow Fall」あたりを遊び倒した後に、さらなる追加要素として愉しむような位置づけになるのではないかと思います。空港好きなら真っ先に買ってもいいでしょうが、そうではない方の場合、恐らくこれだけを買っても「?」となりそうな気がします。
どちらかといえば「Parklife」や「Campus」と同等の位置付けにあるのではないかと思っています。
追加される交通
- 空港特急鉄道車両、空港特急地下鉄車両
- 連接型空港バス、二階建て(ダブルデッカー)空港バス
特化施設
- 旅客空港機能:滑走路、誘導路、旅客ターミナル、コンコース、コンコースハブ、ラウンジ、駐機場、ハンガー、空港用鉄道駅、空港用高架地下鉄駅、空港用バスステーション
- 貨物空港機能:ターミナル、駐機場、空港道路、空港用貨物駅
- 航空会社本社ビル、航空博物館、ホテル2種、フェンス
DLC「Plazas & Promenades」〔2022年9月〕
2022年9月発売の都市部の広場とプロムナードを整備するDLC。
Airports同様に他のDLCを遊び倒してからでいいのではないかと思われます。
ただし、都市中心部など駅前がどうしても混雑して渋滞が酷くてうんざりしてるような人の場合は、このDLCで「歩行者エリア」設定することで一気に解決できる可能性はあります。
詳細は別記事に書いていますが、「歩行者エリア」設定することで、ゴミ回収や商業施設への商品運び入れなどの都市機能について、今回新たに追加された「サービス拠点用のビル」に集約することができます。これにより、駅前などが物流トラックであふれかえる事態は一挙に収拾できます。
ただし機能としては言ってしまえばそれだけであり、また新たな交通機関などの追加もないため、やや地味なDLCとなっています。
追加される交通
なし
特化施設
- 各種サービス拠点:総合型サービス拠点大小2種、商品配達のサービス拠点大小2種、ゴミ回収のサービス拠点大小2種
- 広場:3種
- ユニークビルディング:ランドマークビル3種+3種
- 連接(wall-to-wall)という名前の「通り」を意識して面が整備された建物群
DLC「Financial Districts」〔2022年12月〕
2022年12月発売の金融街をテーマにしたミニDLC。
Steam:Cities: Skylines – Financial Districts
金融地区を設置することで、金融機関・証券取引所を設置し、投資などを経て資本を得ることができる。また現金輸送車が警備車両代わりとして機能します。
資金面に寄与するというメリットがあるのですが、バニラModで資金無限もあるためありがたみが薄くなっています。建物的にも欧米感が漂っており、あまり評判は芳しくないようです。これも他のDLCを遊び倒してからでいいのではないかと思われます。
追加される交通
なし
特化施設
- 各種サービス拠点:銀行小、銀行大3種(バリエーションが3種)、超高層ビル銀行
- 広場:4種
- ユニークビルディング:証券取引所、国際貿易ビル
Content Creator Pack: Modern Japan
2019年11月発売のContent Creator Pack。
著名なアセットクリエイターで配信プレイヤーでもある神乃木氏による現代日本風の建物群アセットパックです。
Steam で 50% オフ:Cities: Skylines – Content Creator Pack: Modern City Center
なお使い方がやや難しく、購入すれば単純にツールバーの建築物に追加されるのではなく、一定条件を満たすことでアンロックされるタイプとなっています。さらにユニーク建物指定されており、まともにプレイするとなかなかに貴重な建物になります。このため残念なことにストアでも結構低評価が目立ってしまっています。
PC版プレイヤーならば手っ取り早くMod「Ploppable RICO」を使うことで設置できますのでこちらをおすすめします。作者の神乃木氏により、RICO用の設定ファイルまで公開されています。
Steamワークショップ::Modern Japanの建物向けRICO設定ファイル
上記条件となった経緯なども説明されているので、購入前に目を通しておくと良いでしょう。
Content Creator Pack: Bridges & Piers
2021年5月発売のContent Creator Pack。
Andrés “Armesto”Cortiñaによる22(道路橋7、鉄道橋3、歩道橋2、護岸8、桟橋2)のユニークなアセット追加パッケージ。
Bridges and Piers – Cities: Skylines Wiki
Content Creator Pack: Train Stations
2021年5月発売のContent Creator Pack。
BadPeanutが作成した12の駅(鉄道駅6+地下鉄駅6)と4つのハブ(Glass Box Transport Hub、Metro Plaza Station、Crossover Train Station Hub、Old Market Station)がセットになったアセット追加パッケージ。
Content Creator Pack – Train Stations by Bad Peanut: Dev Diary | Paradox Interactive Forums
Train Stations – Cities: Skylines Wiki
Content Creator Pack:Map Pack
2022年1月発売のContent Creator Pack。
Sanctum Gamerによるマップが8種類同梱されている。
Steamワークショップが利用できるPC版プレイヤーの場合、あまり購入動機がないように思われます。
Vehicles of The World
2022年1月発売のContent Creator Pack。
bsquiklehausenによる乗り物類が21種類同梱されている。
Steamワークショップが利用できるPC版プレイヤーの場合、あまり購入動機がないように思われます。
Seaside Resorts
2022年9月発売のContent Creator Pack。
Steam:Cities: Skylines – Content Creator Pack: Seaside Resorts
Mid-Century Modern
2022年9月発売のContent Creator Pack。
Steam:Cities: Skylines – Content Creator Pack: Mid-Century Modern
Mountain Village
2024年10月発売のContent Creator Pack。定価800円。
Tomas13TO氏によるコンテンツクリエイターパック。「Mountain Village」および「Map Pack 3」および「Alpine Tunes」により構成されているようです。
- 30種のユニークビルディング
- 3つのサービス管理棟
- 7種の公園
- 5つのProp
同時にリリースされる「Map Pack 3」
定価800円
「Alpine Tunes」
同時にリリースされるラジオステーション。山頂旅行に最適な 16 トラックとほぼ 1 時間の音楽が含まれるそうです。
定価530円
その他
その他、ミニDLCもいくつか出ていますが説明は省きます。
セールについて
「Cities: Skylines」は5年前に発売されたゲームなので、セールのときはけっこう思い切った価格設定をしてきます。本体は70%オフ以上、古いDLCについても同様に50%オフくらいで出てきます。
セールをいつやるかはもちろんわかりませんが、Steamセールのときにはだいたいセールをやっています。肝心のSteamセールがいつやるのか?については、詳しいサイトがいろいろあるので「Steamセール」で検索してみて下さい。
DLCの一時的なアンインストールについて
なおDLCは、Steamランチャーの「ライブラリ」からCitiesを選択してからの「プロパティ」メニューを開き、「DLC」メニューから各DLCのチェックを外すことで一時的にインストールされていない状態にすることが出来ます。
※チェックを外すと瞬間的に削除(無効化)され、チェックを入れると再びダウンロードが始まり有効化されます。
DLC一口コメントとおすすめ
まとめると次のようになります。★印は完全に個人的な主観によるおすすめ度合いの表示です。
- DLC「After Dark」:★★★★
追加機能としてみると少しさびしいですが、MODで必須としているものも多いのでとりあえず入れとけ的な扱いのようです。 - DLC「Snow Fall」:★★★
町中をチマチマ走らせる路面電車(トラム)好きなら迷わず購入。あと冬マップ好きな方もおすすめ。 - DLC「Mass Transit」:★★★★★
交通網大好きなら迷わず。色々な乗り物を縦横無尽に動かしまくりましょう。 - DLC「Green Cities」:★★
ITクラスターオフィス、自給自足型住宅、地産地消商業などにメリットを感じるかどうか。 - DLC「Industries」:★★★★
産業チェーン構築という楽しみができるが渋滞との戦いも増える。大型の工場類は見た目的にも派手でモチベーションアップします。 - DLC「Parklife」:★★
テーマパーク好きでバニラ本体に入っている公園構築が楽しめるなら。 - DLC「Natural Disasters」:★
災害と戦う趣味はないので、私は買ってません。構築して破壊して修復してというゲームが好きな方ならオススメ。消防ヘリも人気。
→ その後、セールだったので買いました。消防・警察ヘリが可愛くていい感じ。なおランダム災害はゲーム本体のオプションで無効化出来ます。 - DLC「Campus」:★
MODやアセットでいいかなレベルです。なおキャンパスはかなり面積を食いますので最低でも25タイル開放Mod、理想で言えば81タイルModなどが必須でしょう。 - DLC「Sunset Harbor」:★★★
2020年に出たDLC。わりとお買い得だと思います。Mass TransitやIndustriesの疑似体験もできますし、旅客ヘリも追加されます。 - DLC「Airports」:★★★
2022年1月に出たDLC。モジュール式で巨大空港を設置できるため空港好きならぜひとも買いたいところ。そうじゃない方は、「Mass Transit」、「Industries」などを遊んだあとの方が良いかも知れません。 - DLC「Plazas & Promenades」:★★
2022年9月に出たDLC。都市中心部の渋滞をどうにかしたい人向け。「Mass Transit」、「Industries」などを導入してマップ中真っ赤な渋滞地獄を味わってからのほうが喜びもひとしおかと思われます。個人的にDLCでは機能追加がメインだと思っているため、決して他の主要DLCに優先するほどではないです。 - DLC「Financial Districts」:★
2022年12月に出たミニDLC。どうしても金融ゲームをやってみたいという方向けでしょうか。日本語コミュニティでは話題になること自体があまり見かけません。 - DLC「Hotels & Retreats」:★
2023年5月に出た最終となったDLC。名前の通りホテルとリゾートホテルなどをピックアップしたDLC。これも同様で、ホテルに興味のある方向けな感じだと思われます。
私自身は、「シムシティ」よりも「A列車で行こう」に好みが偏っている部分があるため、それを考慮してください。ヨーロッパのゲームですから(電車やバスの)時刻表設定などはできませんが、様々なユーザーMOD車両を走らせたり、日本風な建物を並べることでジオラマ的な楽しみがしたいと思って購入した人間です。
それに加えてヨーロッパ産のRTSでよくある、建物のチェーンを構築するのも大好きな人間です。※原料を採集して加工して、さらに道具や建物を作っていく的な。
どちらかといえばCitiesを買うなら景観を楽しみたいというのもあります。コスパを重視する街づくりや災害との戦いを期待するのであれば、Citiesではない別ゲームのほうが良いかもしれません。もちろんCitiesでもシムシティ的な災害と戦う楽しみ方も可能ですし、「Natural Disasters」もなかなか好評なようです。
またSteamゲームとしてもかなりワークショップのMODやアセット類が充実してる方のようで、それらを追加していくことで楽しみが広がるゲームでもあります。Modやアセットを地道に探していけば、現代日本風の町並みや、ヨーロッパ風の町並み、歴史的な中国風の町並みも作れてしまうポテンシャルを秘めています。DLCはそうしたMODを追加するための土台だという捉え方もできるかと思います。
私は色々なサイトを見て最低限「After Dark」と「Mass Transit」、それに加えて趣味で「Snow Fall」と「Industries」あたりかと思って買い揃えましたが、どの要素もだいたい楽しめています。
RTSのように、”開発元から与えられるお題(ミッション・シナリオ・キャンペーン等)を与えられた条件下でいかにクリアするか?”という純粋なゲームとしての面も当然あるのですが、Steamプラットフォームでの「Cities Skylines」は、既にそうした開発元の初期の意向とは別に、「都市・鉄道・環境開発シミュレーター」として大いに発展しています。こうした点においてCitiesは他のゲームの追随を許しません。すでに2015年3月の発売から5年以上を経たゲームですが、未だに新しいModやアセットが公開され続けており、衰えるところを知りません。
高機能なMod、膨大な乗り物・建築物アセット群、様々な飾り付けができるPropやデカール、そうした物をまさに縦横無尽に駆使しながら魅力的な都市再現を行っている動画配信プレイヤーが世界中に多数おり、皆さんもそうした動画を見る機会があって興味を持ち、このページにたどり着かれたかと思います。
せっかくSteamプラットフォームでCitiesをプレイする以上は、”ゲーム”として一通り楽しんだ後は、Steamのワークショップを覗いてみましょう。膨大な量の魅力的なアセットや、各種便利なModがたくさん公開されています。自分の住んでいる街や好きな街を再現したり、理想の街を作ったり、インターチェンジやジャンクションを整備して多くの車を捌く様子を眺めたり。それこそ年単位で楽しめるゲームだと思います。
2023年12月追記)どうも「SunsetHarbor」以降、「Airports」、「Plazas&Promnades」、「Financial Districts」、「Hotels & Retreats」らは、恐らく当初予定になかったDLCなのではないかと思われます。次作「Cities: Skylines II」の発売は、開発元曰く諸般の事情があり3年遅れたらしいので、本来であればCS2は2020年頃には出したかったもののようです。そう言われて販売開始年月を見直すと、2020年3月に(たまたま私がそれ以降オレンジ色のバッジを付けてますが)「SunsetHarbor」が発売され、そこから期間が空いて次は2022年1月「Airports」以降は、逆にDLCが半年ごとくらいずつで順調に出荷されています。このあたりにCS2は大幅に後ろ倒しとなり、CS1のDLCを開発・販売することになったのでしょう。「Plazas&Promnades」の歩行者優先道路などはそのままCS2に入っていますし、CS2のアセットパック「Beach Properties」及び予定されている第一弾DLC「Bridges And Ports」もどこか「SunsetHarbor」あたりとカブる部分もあります。だからダメということではなく、そういう背景があったのかもと思わせる部分があるという個人的な感想です。
参考)値引き率から見る人気度
絶対的な指標ではありませんが、Steamセールでの値引き率に一定の基準があるように感じたので(あくまで個人的な感想)、2022年11月セール時の値引き率をここにメモしておきます。※バッジは発売年月
- 0%オフ:Plazas&Promnades※202209 ※2022年11月セール時点
- 20%オフ:Airports※202201、Plazas&Promnades※202209 ※2022年12月以降
- 40%オフ:MassTransit201705、Industries201810、SunsetHarbor※202003
- 50%オフ:AfterDark201509、Snowfall201602、NaturalDisasters201611、GreenCities201710
- 60%オフ:Parklife201805、Campus201905
これを発売順と比べてみると、MT、IDあたりはなかなか値引き率が上がらず40%を維持している反面、PL及びCPはすでに60%に達しています。当然内容(追加機能)自体も異なるのですが、”そこまで値下げせずともパッケージの魅力で販売が維持できていると販売元が考えている”からこそ値引きしていないと捉えることも可能だと思います。
なおそれぞれのパッケージ(DLC)が、それぞれのプレイヤーにとってどれくらい魅力があるか?という問題と、この値引き率はまったくの別問題です。それは価値観もCitiesに求めるものも千差万別なため、各自で考えるしかありません。上記はあくまでその参考になればと思いまとめたものに過ぎません。
- ※オレンジのバッジ付きは発売からそれほど期間が経っていないためそこまで引いていない可能性が高いと見ることが出来る。
- ※「Plazas&Promnades」は、2022年12月13日?からのスペシャルプロモーション時に20%オフになっていました。
- ※2022年12月23日からのWinterSALEでも、スペシャルプロモーションと同率値引き。「Plazas&Promnades」は20%オフ
- ※2023年3月17日~3月24日のスペシャルプロモーションでも同率。「Financial Districts」は割引なし。
- ※2023年5月のパブリッシャーウィークでも同率。「Plazas&Promnades」は20%オフ、「Financial Districts」は割引なし。
- ※2023年12月のWinterSALEでは、Airports、Plazas & Promenadesが33%オフ、Financial Districts、Hotels & Retreatsが20%オフ。
2023年12月セール時の値引き率 ※バッジは発売年月
- 20%オフ:Plazas&Promnades※202209、Financial Districts※202212、Hotels & Retreats※202305
- 33%オフ:Airports※202201
- 40%オフ:MassTransit201705、Industries201810、SunsetHarbor※202003
- 50%オフ:AfterDark201509、Snowfall201602、NaturalDisasters201611、GreenCities201710、Parklife201805、Campus201905
※さすがに下げ過ぎだったのかParklifeとCampusが50%オフに上がっていますが、Airports以降についても始めて値下げ率が上がった形になります。あくまで個人的な推測に過ぎませんが、恐らくCS2が落ち着くまでは、暫くの間これが底値になりそうな気もします。
- 1月9日~1月16日(日本時間)までSteamで行われていた「資本主義と経済フェス」セールでも上の12月と同じ。AirportsとP&Pが33%オフ、FinancialとH&Rが20%オフ。